http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/329.html
Tweet |
原発が即停止しても核のゴミ問題には解決策がない
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131217-00023778-playboyz-soci
週プレNEWS 12月17日(火)10時0分配信
「原発を再稼働すれば核のゴミが増える。最終処分場も見つからない。すぐゼロにしたほうがいい」
原発再稼働を推進する安倍政権に衝撃を与えた、小泉純一郎元首相によるこの「原発即ゼロ発言」。実は、この発言に大きな影響を与えたと思われる人物がいる。
それは核のゴミの専門家で、アメリカの放射性廃棄物最終処分プロジェクトにも参画した経験のある多摩大学大学院教授の田坂広志氏だ。
田坂氏は、3・11東日本大震災の直後に政府の内閣官房参与に就任、原発事故の収束に携わってきた。そして事故の直後からいち早く、「核廃棄物の最終処分場が見つからないかぎり、原発に依存できない社会がやってくる」との持論を唱え続けている。
原発推進でも脱原発でも避けることのできない核のゴミ問題。小泉発言の“生みの親”ともいえる田坂氏は、小泉発言についてこう語る。
「小泉さんの議論は、好き嫌いという判断ではなく、論理的に極めて筋が通っており、かつ反論できない議論をしているのです。ほかの政治家はあまり目を向けませんが、原発問題の本質は放射性廃棄物なのです。ゴミの捨て場がなければたとえ原発を再稼働させたとしても、早晩、稼働できなくなります」
原発のゴミのなかで、もっとも処分に困るのが核廃棄物。これは原発から出る使用済み核燃料と、それを再処理する過程で発生する高レベル放射性廃棄物のこと。高レベル廃棄物は、廃液をガラスで固めた「ガラス固化体」の状態で発生する。この核廃棄物は数万年から10万年、人間環境から隔離しなければならない。しかし、その最終処分場はなかなか見つからず、「原発はトイレなきマンション」という批判が長年にわたって語られてきた。
ちなみに、再処理を待つ日本の使用済み核燃料は、全国の各原発と再処理工場に現在、約1万7000トンあり、原発の貯蔵プールはすでに7割以上の満杯率となっている。さらに日本の再処理工場はトラブル続きで稼働しておらず、行き場のない使用済み核燃料が大量に貯蔵されたままの状態なのだ。
「もし、安倍政権が原発を順調に再稼働させていったとしても、全国の原発にある使用済み核燃料貯蔵プールは、およそ6年で満杯になります。青森県六ヶ所村の再処理工場のプールもすでに満杯に近い。ですから『核廃棄物の最終処分』の方策を見つけない限り、原発は『ゴミの捨て場がない』という理由で止めざるを得なくなるのです。さらに言えば、仮に明日、脱原発政権が生まれ、すべての原発を止めたとしても、核のゴミ問題は解決策がないのです」(田坂氏)
たとえ原発推進でもゼロでも喫緊(きっきん)の課題として突きつけられる核のゴミ問題。当然、福島の事故の後、こうしたゴミを進んで引き受ける自治体はまず出てこないだろう。安倍政権は、この核のゴミ問題をどう解決しようとしているのか。
(取材/長谷川博一)
■週刊プレイボーイ52号「核のゴミを次世代にツケ回さないために今考えるべきこと」より
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素35掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。