http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/309.html
Tweet |
ここにアメリカコロラド州にある、「チェルノブイリの子供たちのためのコロラド基金」のサイトがあります。
http://www.ckids.org/hosting/
ロシアやベラルーシから「保養」を受け入れる際の注意書きが書かれています。
その中の一つに次の言葉があります。
「・・・ホストファミリィは、栄養に富んだ食品をたくさん与えることと、何か子供用の総合ビタミン剤を毎日与えることが求められています。・・・
ここコロラドの食品は安全で健康的だと子供たちに注意することは役に立ちます。なぜなら、ベラルーシに帰るとその地の食品のあるものは非常に危険だからです。」
コロラド住民の大気圏核実験による甲状腺被曝量の推定値を計算する、アメリカ政府のサイトがあるとかの話は、ここでは置いておきます。
さて、本題に入ります。
次が、日本赤十字のサイトにある、東日本大震災にかかわる、保険・医療サービスの支援についてのページです。
「被災者のいのちと健康を守るために」
福島と周辺のホットスポットも対象でしょうか。
http://www.jrc.or.jp/shinsai2011/iryo/
当然というか何というか被曝についての件は一切ありません。
では、日本赤十字は、チェルノブイリ事故の際は何をしたでしょうか、医療スタッフの派遣を含めて多彩な援助活動をしました。
その中の一つに、日本では絶対に語られないことがあります。
次です。
国際赤十字2006-2007レポート pdfの3−4ページにかけて。
http://www.ifrc.org/docs/appeals/annual06/MAA67002r0607.pdf
「2006年の初めにオランダ赤十字は、ベラルーシ・ウクライナ・ロシア国立協会に2,490,000錠の総合ビタミン錠を供給しました。それは放射能汚染された地域の子供たちに配布されました。
2006年の12月、国連物流資源動員部門は、追加の総合ビタミン剤800,000錠を、日本赤十字とアイルランド政府からの経済援助によって調達しました。
そのビタミン剤は、2007年2月から3月に配布されました。
これらの総合ビタミン剤は、ビタミンC・D・Bおよび鉄・葉酸・安定ヨウ素を含んでいて、子供たち65,800名の免疫機能を強化しました。
赤十字地域支部は、放射能汚染された地域にある学校・幼稚園・小児科病院から報告を受け取りました。
それによれば、総合ビタミン剤摂取後、子供たちの疲労と頭痛の訴えは減り、また急性呼吸器疾患にかかることが少なくなりました。・・・」
ビタミン剤でことが解決するとは考えませんが
(高汚染地の妊婦と子供は、対放射線サプリに頼らず移住か疎開しよう http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/453.html)、
この差は何なのでしょうか?
外国の子供には抗酸化・放射線障害ミティゲーターをくれてやって、本国の子供は20ミリシーベルトを放射線障害ミティゲーターもなしに体験させるのでしょうか。
事故後、高汚染値の農家や漁師の皆さんが、生産物を笑顔で売っても孫や自分は食べないという話のあれこれから考えても、
この特殊な食糧事情からは、日本は栄養状態が良いから必要ないとはいいきれません。
さて、国際赤十字のチェルノブイリ被災者へのビタミン剤の配布は、国際赤十字のサイトに書かれている限りでも、1996年から2011年まで続いています。
1996年
http://www.ifrc.org/docs/appeals/annual96/319602.pdf
ビタミン類と微量栄養素の配給を勧告。
1688年
http://www.ifrc.org/docs/appeals/97/209701.pdf
15,000,000の総合ビタミン剤を配布。
「今年は、安定ヨウ素・カルシウムや亜鉛や銅やカリウムのような必須微量元素が補われたビタミン剤が、ターゲットグループに配布される予定です。
免疫メカニズムに関わる血液と造血器官の疾患、内分泌腺の疾患、消化器と呼吸器の疾患に苦しむ子供たちに、まず配慮します。」
少し飛びますが、2006年
ここの記述によれば冬季の貧弱な食糧事情も確かに関係していますが、
http://www.ifrc.org/docs/appeals/annual05/05AA072annual.pdf
同じような状況が続いて、2009年
http://www.ifrc.org/docs/appeals/annual09/MAA6700209ar.pdf
前半は財政難から総合ビタミン剤を配布できなかった。
地元有志の寄付金とベラルーシの製薬会社が24,000錠の総合ビタミン剤 Multivit HM を寄付してくれたので、226名の子供たちに配ることができた。
2011年
http://www.ifrc.org/docs/Appeals/annual11/MAA6700211ar.pdf
ベラルーシでは、日本赤十字の寄付により607,500錠が配布された。
ブリヤンスクでは6,100名の子供に配布した。
ウクライナでは、約12,850名の子供たちに配布。
この年はまた、日本赤十字の寄付金により、胸部移動診断施設としてマイクロバスを購入。
-------------------------------------
さて、ご感想は人それぞれだと思います。
それにしても、上に挙げたリンク中に書かれている甲状腺疾患その他のありさまが、近未来の福島周りの高汚染値では起きない、と日赤の方々は判断されたようです。
私もそれを願います。
と社交辞令で書いていても、
それにしても日赤のみなさん、
あなた方の医療関係者としての、チェルノブイリを知る者としての、良心とは何なんでしょうか?
私にはわかりません。
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素35掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。