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<情報と知識と選択肢>情報があるのに出てこない。出ているものすら精査されていないという状況。12/4おしどりマコさん(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3459.html
2013-12-13(09:06) みんな楽しくHappy♡がいい♪
2013年12月4日 参議院議員会館
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=57m27s
今日私が疎開裁判の方々と皆さんにお伝えしたい事は、
10分しかないので取材をした中で簡単にお伝えしたいんですけれども、
まず一つは、原発事故の後健康に問題があるかどうか?
安全か危険か?という議論がある前に、
私たちはこのシビアなアクシデントがあった後、きちんと情報が私たちに提供されていて、
そしてその情報を判断するだけの知識があって、
そしてどういう結果の選択を選んでも、ちゃんと選択肢が与えられているということが必要だと思うんですね。
情報があって知識があって、やっぱり「避難したい」と思ったら避難できるし、
でもなんか「除染して住み続けたい」と思ったらそういう選択肢もあるし、
そういう情報と知識と選択肢というのはすごく大切だと思うんですけれど、
まず今日はその情報すらも最近本当に出て来なくなっているというのをお話したいと思います。
で、安倍さんが東京にオリンピックを決めたIOC総会以降、
本当に東京電力の記者会見で情報がめちゃめちゃ出にくくなっています。
汚染水が簡単に0.3kmでブロックされていますって安倍さんが発言した次の日の記者会見で、
メチャメチャ東京電力の記者会見場は荒れたんですね。
ずっと記者会見に通い続けている記者さん達は、
「汚染水がブロックされている」なんて初めて聞いたよ、と思ったので、
私もビックリしました。
知らないうちに新しいプレスリリースが出たかなと思って、
規制庁の汚染水対策ワーキングも、エネ庁の汚染水対策処理委員会も、
ずっと資料をチェックして傍聴取材に行っていますので、
「いつそんな情報が出たんだろう?」と思って、みんな質問したわけですね。
そうすると東京電力の回答、
「いや、東京電力といたしましても、総理の発言のご趣旨を国に確認しました」って言ったんですよ。
ま、東京電力もビックリしている訳なんですよ、これね。
「そんなこと言ってないのにな」と思いながら。
でもそれ以降本当に記者会見でも、そして規制庁の検討会でも情報が出にくくなって。
たとえば私は2011年の海への汚染水が漏えいした件で、
いま東京電力が公表していて、そして国が言っているのは、
2011年の4月2日から6日までの漏えいなんですね。
2号機のスプリングピットというところから、小便小僧とかマーライオンのように
高濃度の汚染水が海にピューッと流れていて、
東京電力がおがくずとか、バスクリンとか、新聞紙とか、いろいろな品物を使って止めようとしたあの件です。
あれが4月2日から6日なんですね。
でもテレビ会議動画という、東京電力と福島第一原発を結んでいるスカイプみたいな、
そういう動画の議事録を見なおして、ずーっとそれを私は見直しているんですけれど、
そうすると、3月25日と、そして4月7日に、
「2号機の大物搬入口付近から水跡があって、側溝に流れ込んで、どうも汚染水が海に流れ込んだ跡がある」
という発言があるんですよ。
で、その汚染水の水跡があるところを測ると、
3月25日が50ミリシーベルト/h
4月7日が40ミリシーベルト/h
かなり高線量の、水は乾いているんですけれども「高線量の水跡があった」という発言があるんですね。
でも、3月25日は2シーベルト/hの汚染水に、作業員の方が短い長靴というのを履いて
それで、ま、足を突っ込んでしまって、それでかなり被ばくをしたという事が
ものすごい重要な議論、トピックになっていて、
そのあたりの東京電力の記者会見の資料を見直してみても、その事ばかり話し合われています。
テレビ会議の動画も、その作業員の方々の被ばくを
どういうふうに発表をするのか、どういうふうな対処をするのかという議論ばっかりなんですね。
3月25日、2号機の大型搬入口から高濃度の水が漏れたんじゃないか?というのは、
一回だけ発言があっただけで、後は何も取り上げられていませんでした。
で、東京電力が公式に出している、
「海洋にどの程度どのタイミングで汚染水が流れていたか」という資料は、
4月2日から4月6日までなんですね、初めて出たのが。
で、4月6日には「コンクリートを埋めていったら止まりました」っていうことになっています。
なので3月25と4月7日の漏えいは一切この中に出てきていません。
それで、気象研究所の青山道夫先生や、電中研の津旨(つむね)さんという研究者がいらっしゃるんですけど、
その方が2012年に書かれた海洋の汚染水の論文を見ますと、
「3月26日から高濃度の汚染水が海洋に流れ続けている」という論文なんですね。
その論文は私は最初に知っていたんですけど、
その論文は東京電力が測定した海水の濃度から作り上げた論文なんです。
ですから東京電力も3月26日から海の放射性物質の濃度が上がっているという測定値は出しているんです。
で、3月25日に、「どこか分からないけど漏えいがあった」という発言が一回だけあります。
3月25日に一回、4月7日に二回あります。
で、その事を、今年の夏からずーっと東京電力に調べているんですけど、
各方面から、
本当にオリンピックが決まってから、
そして国が一歩前に出るというふうになってから、情報が出て来なくなって、
先週の金曜日に、ぶら下がりの時に、
情報が出てこなかったら記者会見で毎回毎回しつこく聞くんですけれど、
「なにやっているんですか、早く出して下さい」って言っているんですけど、
帰る時に東京電力の広報の方がわざわざ私のところに来られて、
「おしどりさんが調べている2011年3月25日と4月7日の海洋の汚染水の件は、御容赦して下さい」
って言われたんです。
「ちょっと待って、どういう意味ですか?」って聞きました。
「いや、私も調べましたが、テレビ会議の動画に確かに発言はありました。
しかしそれ以上東京電力は公式発表として資料に何も出しておりません。
そして、規制庁やエネ庁などの検討会でも言及はされておりません。
で、新たに東京電力がこの件に関してコメントすることは、ご容赦、よろしくおねがいいたします」
って言われたんですよ。
ビックリして。
で、いくつか同じように私はずーっと数ヶ月調べ続けている事があるんですね。
たとえばいま規制庁で「事故検討会」という
2011年の事故の物議をもっとしよう、というのがあるんですけど、
3号機の使用済み燃料プールの爆発は臨界ではないのか?
みたいな事を今ずっと資料で話し合われているんですね。
で、防衛省のデータで、2011年3月20日に3号機の蓋の、DSPと
機器貯蔵プールと付近の部分で、空からみると128度の部分があるんですね。
3月20日に白い湯気が出たという付近と、
その防衛庁が撮影した高い温度の部分というのは同じ場所なんですよ。
それで結局規制庁の資料にはその部分の話は使用済み燃料プールからは離れているので、
まぁ、それは臨界のことを示唆するものではないという事になっているんですけど、
じゃあ、3月20日、3号機、その128度で白煙が上がった部分というのは、
どういう現象でどういう事があったんですか?という事をずっと聞いているんですけど、
その件もまとめて、先週の金曜日に「ご理解下さい」って言われたんですよ。
それも、東京電力も防衛省が撮影をして高温だった部分を把握しています。
白煙が上がった部分と同じだということも把握しています。
しかし、過去その件に関して何か資料を出して、
「検討委員会でもコメントを出していないのでこれ以上は」って言われるんですね。
で、今まで割と東京電力の広報の方は、
ずっと調べていて「あ、分かりました、調べてきます」とおっしゃったら、
もう下手したら半年とかかかるんですけど、
でも、何かしらしつこく言っていたら、いずれ何かしらの回答はいただいていたんですけど、
もう本当にここ最近、今まで発表していなくて、そして今まで検討会でもコメントしていないことは、
「もう調べません。なにも言いません」という体制はハッキリ言われてしまって、
本当に驚いています。
「ご容赦ください」って5〜6回言わせましたからね。
それで「どう書いて下さってもいいです」みたいなことを言われたので、
「もうこのまま書き起こしますよ、録音そのままあげますよ」って言っているんですけど。
なので本当に情報が、今ますます出てきません。
で、今年の1月にあった国際シンポジウムですね。
放医研が主催してやった経産省の特別会計予算でやった、環境省の授業なんですけど、
ここにいる方々はご存じだと思いますけど、
福島第一原発事故の後半減期が短いものでヨウ素131が8日間ですよね。
なので80日経つと、1024分の1になるので、
半減期が短いものはどれだけ被ばくしても
時間が経ってしまうともうホールボディカウンターなどで出てこないんですね。
なので住民の方々の短半減期核種の被ばくって言うのは、今実測値が無くて、
いろんな様々なデータで推測するしかない。
なので、研究室の方、学界の方、何かしらデータがあったらくださいという事を
平成24年超えてやったんです。
これが2回目の国際シンポジウムで、国際シンポジウムは海外のいろんな研究者の方々を呼んで、
手を貸して下さい、知見をくださいという事だったんですね。
それで最後のディスカッションの時に、
ま、一回目の国際シンポジウムの時にも、その時にもずっと言われていたんですけど、
この時にははっきりと言っていました。
2回目の時にはスペインとかロシアとか海外の研究者が来られていたんですけれども、
原発事故が2011年にあって、
みなさん覚えていらっしゃると思うんですけれども、
外国の方が一斉に自分の国に帰ってしまわれたんですね。
それで、日本から帰って来た自国民を、各国の方々はすぐにホールボディカウンターをとっているんです。
「そのデータがあります」と。
それでどのように被ばくされたのか、
どういうルートで逃げて何日に東京を発ったのか、
行動記録も取ってありますと、
なので短半減期核種の住民の被ばくのデータがない日本には、
これは重要なデータなので、人道的な理由で提供しますというのを、
各国の研究者の方々がおっしゃっていました。
これはたとえばフランスの方ですね。
私が書き起こしたものです。
フランスの研究者
フランスでは220人の日本から戻ってきた人を調査測定。
280人、2011年日本から帰国した人の測定。
35%の人が汚染。
(この人数の違いは不明。通訳の発言をそのままメモした)
ゲルマニウム検出機で測定。
ホールボディカウンティング、ゲルマニウム検出器2機で行う。
甲状腺の測定は1つのゲルマニウム検出機で、正面と頚部。
ほとんどの測定は事故の3週間以内。
汚染が確認された人達は、大部分がヨウ素131.
セシウム134、セシウム137も20人検出。
テルル132、ヨウ素132も12人ほど検出。
線量評価を汚染が確認された人達に行った。
線量評価は核種の元素として要素132を除いて行った。
2011年に日本から帰国した人の測定、
通訳の方のをそのまま書き起こしたので、あれ?これ意味とれないというところもあるんですけれども、
220人280人のホールボディカウンターのデータをフランスは持っているそうです。
ほとんどの測定は事故の3週間以内で、東京でどう逃げたか?という事なので、
ほぼ東京の方々と見られました。
で、その200人以上の方々の、35%の人に汚染がみられたそうです。
汚染が確認された人達の大部分がヨウ素131。
で、セシウム134,137も20人検出。
テルル132、ヨウ素132も12人ほど検出した。
このようなデータがあるのでこれは日本に提供します。
そうすると、スペインやロシアの方々も、「我々も持っているし提供する」という話があったんですね。
で、日本の放医研の方は
「それは有りがたい。これから様々な海外のデータや経験を構築していきたい」という事になったんですけど、
今回秋の国会で、山本太郎議員に頼んで質問主意書を出して、
「このデータは今日本は持っていますか?」
「これはちゃんと各国の方からデータは取ったんですか?」という事を聞きますと
「何のことを指しているのかわかりません」と回答がきて・・・
私はこれを全部書いたんですけどね、「フランスの人がこの数字を言っていましたよ」って。
で、データはその方に確認したんですけれど、「無い」そうです。
なので、情報が出てこないどころか、
「提供しますよ」という情報すら手に入れてないというのはすごく問題だなと思います。
県民健康管理調査という福島県の調査があって、
これは特に甲状腺の事がトピックとして取り上げられていますけれど、
でもそれが本当にチェルノブイリの原発事故で因果関係が認められているのが
「子どもの甲状腺がん」だからというだけで、他にいろんな健康被害が出てくるんじゃないか?
それをどうしてみないんだろうと思っています。
それで、福島県に取材に行っても、いろいろ質問が集中するのが甲状腺のことだけなので、
妊産婦調査や血液検査やいろいろな調査、心のケアとかもやっているんですけど、
私がそれを質問すると、
「甲状腺の事だけしか聞きたくないんだよ」って傍聴の方からも言われたりするぐらいで、
あのチョット・・・ドキドキしています。
それで甲状腺の調査は記者さん達の要望や検討委員会側で新たに甲状腺に関する委員会は立ちあがったんですね。
で、その委員会をつくるかどうかの時に、
いろいろときちんともっと甲状腺の事を話して欲しいと記者さん達が詰め寄っておられた時、
私もそこにいましたが、甲状腺だけでなく、妊産婦調査や血液検査や様々な健康被害の調査についてもっと。
甲状腺だけでなく他のこともきちんと責任者の方にお話をして欲しいし、
評価をして欲しいし説明をして欲しいって言っているんですけど、
県の健康管理課の課長から
「その他の事を聞くのはあなただけなので、そこまで手が回りません」と言われてしまいました。
これもちゃんと音源とりましたからね、私。
http://blog-imgs-42-origin.fc2.com/k/i/i/kiikochan/2013121028s.jpg
で、これは福島県ホームページに出ている調査で、
今年に6月に出てきた資料では、新生児で一番多かったのは心臓奇形だったんです。
でも、「全国平均とそう変わらなかったから問題はない」という一文だけ出ていたんですね。
新生児で一番多く出てくる奇形は心臓なんですけれど、
まぁ、通常でもそうなんですけれど、
でも皆さんご存じの通り、チェルノブイリハートと言って
チェルノブイリ事故の後心臓奇形も増えましたのですごく気になっていて、
それで8月になって、地域別の数字と人数が出ました。
それで詳しく平成23年度と24年度とどういう奇形が出たか、人数が出たんですね。
http://blog-imgs-42-origin.fc2.com/k/i/i/kiikochan/2013121029s.jpg
でもま、「そんなに問題はないのかな」と思っていたんですけど、
ちょっと私地域的に偏りがあるような気がして、
これをつくってみたんですけど、
http://blog-imgs-42-origin.fc2.com/k/i/i/kiikochan/2013121030s.jpg
平成23年度と24年度の心臓奇形と出産数でパーセンテージを出してみました。
県平均をみると確かに0.85、0.8でそんなに変わっていなくて、
全国平均とそう変わらない感じもするんですけど、
地域別でみた時に、かなり数字が上下してたんですね。
私は地域で偏りがあるのかなと思っていたんですけれども、
高い地域は高い、低い地域は低い、という形ではなく、
大幅に増えたところや大幅に減ったところがあったんです。
で、それでほんとうに、0.46%と1.28%とかなり差がある、3倍はあるんですけど、
県平均でみると0.8に丸め込まれてしまいます。
いわき市は初期被ばく、放射性プルームが初期に通ったけれども、土壌に沈着はしなかったので、
現在の汚染はあんまりない地域ですよね。
それで一方県中とか相双地区というのは比較的汚染が続いていたりするので、
これだけじゃ本当に何が言えるのかというのは私は分からなくて、
新生児内科の先生や統計学の先生に今投げている最中なんですけど、
このようなことすら、どうしてなんだろう?
もっと詳細に調べてもいいんじゃないだろうか、と私はすごく思っています。
本当に情報があるのに出てこない。
で、ある分、ある分の情報だけでも精査されていないというのがすごく問題だと思っています。
なのでもう、避難するとか避難しないとか、それはその人たちの選択が自由に取れるように、
で、情報が今現在本当に出てこないし、
出ているものすら精査されていないという状況なので、
もっと皆さん知りたがりになって、子どもたちを守っていかないと、
というふうに、芸人ですけれど真剣に思っています。
すみません長いこと。ありがとうございます。
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