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「ロードマップでは、10年後からの燃料デブリ取出しを明記しているが、この現状では無理だと思う:ハッピー氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/12840.html
2013/12/12 晴耕雨読
https://twitter.com/Happy11311
今日は東日本大震災から二年九ヶ月、33回目の月命日。
国会では特定秘密法案が採決され13日にも公布されようとし、エネルギー基本計画では原発を重要なベース電源と位置付け原発ゼロという言葉が消えた。
全国の原発再稼働の動きも着々と進んでいる。
今月14日には、中間貯蔵施設建設の要請が行われ双葉、大熊、富岡、楢葉のいずれか、若しくは全ての地域に建設される動きがスタートする。
地域除染も未だになかなか進まず、目標の1mSv/年はとうとう諦め、20mSv/年で住民を帰還させようとしている。
帰宅困難区域に於いては、膨らみ続ける心配の長期賠償を一括賠償を切り替え、土地も買い上げ国有化する動きも出始めた。
1F収束作業の方は、先月18日から4号機使用済み燃料取出しが開始され、今日までに88体の燃料移動が共用プールに移動されている頃(多分…)、1号機は既存のカバーを来年取り外し、新たに燃料取り出しに向けた準備作業に入った。
その作業エリア近傍にある1・2号機スタックは25Sv/hと発表された。
2号機は主だった現場作業は今のところないが、炉内調査やトーラス調査に向けて機器開発や検討、モックアップをやっている。
3号機は使用済み燃料取出しに向け、いよいよオペフロ上の本格除染や燃料プール内の瓦礫撤去が始まるが、大型重機による遠隔操作での作業のためリスクも高いし、今までに世界でも類なき難しい作業になると思う。
また、3号機原子炉建屋内の瓦礫撤去もロボットを使い作業が進んでいるが、一番激しく爆発した3号機原子炉建屋一階の状況証拠は現場検証もされず、誰の目にも触れないまま、このまま進み、瓦礫はいつの間にか綺麗に無くなるだろう。
汚染水タンクの方は地下水に加え、雨水や海側汲み上げ量も重なり、更にタンクの残容量が逼迫しているが増設計画が見えてこない。
そんな中、タンクエリア雨水対策の雨樋設置工事や堰の嵩上げ工事、タンクの水位計設置工事は日々実施されている。
地下水汚染の海側の状況は未だ解明されず、日々手探り状態で作業しているのが現状。
来年予定のサブドレンピット汲み上げ工事やトレンチ内凍結工事の準備作業として海側トレンチはじめ、建屋海側の作業をしているが、作業員の被ばく量もハンパない状況で作業が進められている。
アルプスの状況は、12月に本格稼働を目標としていたはずだが、ホット試験で様々な改善しなければならない状況が続き、今のところ本格稼働の目処はまだまだ立ってないように思う。
長くなったが、以上がここ最近オイラが見て感じる1Fの現場状況である。
あれから二年九ヶ月が経過したが、1Fの状況は、未だ燃料デブリ状況も格納容器の破損箇所や建屋への地下水流入箇所も把握出来てない。
連日、汚染水の問題で世間を騒がせているが、本来の廃炉に向けた作業は未だ調査も進んでないのが現状。
ロードマップでは、10年後からの燃料デブリ取出しを明記しているが、この現状では無理だと思う。
来年には、東電分社化はじめ1Fの体制も大きく変わりスピードアップしそうな気配ではあるが、いい方向に向かえば良いのだけど…。
まだまだ収束には、ほど遠い道のりが続く。
いよいよオイラの第三章も今月で終わる。
二年九ヶ月の間、多くの皆さんに応援され励まされコツコツ頑張ってきたけど…。
現場を離れても、何らかの形で1F収束作業や浜通り復興に携わっていきたい。
やるべき事は沢山ある。
もし、次の第四章が始まるとしたら、収束作業六年目以降からかな…?
今日も様々な想いを頭に浮かべ、東日本大震災で亡くなられた多くの方々に対し現状の報告を兼ねて、2013年12月11日14時46分、33回目の黙祷を捧げます。
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