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【詳細】原発事故後、敷地内での最高値25SV/hを測定(おしどりマコ)
http://no-border.asia/archives/17293
2013年12月07日 DAILY NOBORDER
2013年12月6日の会見において、福島第一原発敷地内で、25SV/hの地点があることが発表された。
原発事故後の測定値として最高の値である。
3行まとめ
@25SV/hという原発事故後の最高値が測定された。
A場所は、1/2号機排気筒の下部、2011年8月に10SV/h以上と測定された地点である。
B排気筒下部に接続されているSGTS配管のうち、1号機に接続されている配管内部に線源があると考えられる。
下記の資料について、東京電力の設備管理課長に取材した内容を解説する。
福島第一原子力発電所1/2号機排気筒の下部線量測定について(訂正版)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_131206_04-j.pdf
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1.25SV/hが測定された「1/2号機排気筒」の場所、破断について。
2013年11月21、22日に測定は実施された。
1/2号機の排気筒とは、1/2号機の山側にあり、ベントなどを行う際の排気筒である。
場所はこちら
http://no-border.asia/wp-content/uploads/2013/12/9116deb4b19b6a62fed038ba53d39e95-620x343.jpg
東京電力福島第一原子力発電所1,2号機排気筒の支柱鋼材の破断に係る報告について
https://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0023_06.pdf
排気筒全景はこちら
http://photo.tepco.co.jp/library/131007_01/131007_19.jpg
東京電力写真ライブラリーより
http://photo.tepco.co.jp/library/131007_01/131007_19.jpg
ちなみに、この排気筒(スタック)とは、中央部に東日本大震災による破断がみられている。
http://no-border.asia/wp-content/uploads/2013/12/hadann-620x521.jpg
福島第一原子力発電所1・2号機排気筒の部材損傷に対する耐震安全性評価について
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_131007_06-j.pdf
排気筒破断箇所
http://no-border.asia/wp-content/uploads/2013/12/hadann2-620x715.jpg
http://photo.tepco.co.jp/library/131007_01/131007_02.jpg
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2.過去に10SV/h以上と測定された地点
2011年は、機器の性能により、10SV/h「以上」とまでしか測定できなかった。
2011年8月に、ガンマカメラで撮影した際、排気筒に接続されたSGTS配管の特に1号機から伸びている配管に高線量域が確認された。画像の色がついた部分である。
http://no-border.asia/wp-content/uploads/2013/12/255257325b0b073fc874c6170e59fe2e-620x509.jpg
10SV/超の高線量線源の現場写真・ガンマカメラ画像
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110802_01-j.pdf
この2か所を、点の線源と推定し、1号機から伸びるSGTS配管の5か所で測定が行われた。
5か所、ポイント@〜Dのうち、2011年に10SV/h以上と測定されたポイント@は、配管からの距離を変え、4点で測定された。
http://no-border.asia/wp-content/uploads/2013/12/a2018f42679b328abd224d2125cf8080-620x453.jpg
測定した機器は999mSV/hまでしか測定できない多チャンネルエリアモニタである。
測定線種はX線とγ線の半導体検出器である。
http://no-border.asia/wp-content/uploads/2013/12/75f24d8d966f3e949177e5d57461d0c61-620x436.jpg
福島第一原子力発電所1/2号排気筒の解体・補強等検討に向けた線量測定と落下物に対する防護対策の実施について
http://www.nsr.go.jp/disclosure/meeting_operator/BWR/data/20131022_01_shiryo02.pdf
前述のガンマカメラで発見された2か所を点の線源と仮定し、その線源からの寄与が支配的なものとする。そして、それぞれの測定点の「線源からの距離」「線量」から、線源の線量を計算したのである。
つまり、仮定した線源を「X」SV/hとし、そこから何mのところで、どれくらいの線量か、という8か所の測定値から、「X」を計算したというわけである。
http://no-border.asia/wp-content/uploads/2013/12/845ebb4934807939b4ab7029c694a941-620x431.jpg
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ここから、筆者の質問と東京電力の回答を記す。
Q:2号機につながるSGTS配管は測定しなかったのか。
A:
@2011年8月のガンマカメラの測定で、高線量のポイントは1号機につながるSGTS配管であること、
A高線量地点の測定は近づくことができず、車からポールを伸ばして測定するが、2号機につながるSGTS配管側からは構造物、瓦礫の都合上、近づくことができないこと
以上の2点から、今回の測定は1号機につながるSGTS配管のみだった。
Q:降雨が排気筒に入ると雨水がたまらないのか、何らかの蓋があるのか
A:排気筒に蓋は無い構造。なので雨水は入る。排気筒の地下に、雨水が溜まるようになっている。
Q:その雨水が排気筒の中にたまり、高線量のSGTS配管の付近まで達し、雨水が逆流するようなことは無いのか。
A:無いと思う。排気筒の下に溜まった雨水は、排水ラインがあり、建屋のほうに流れるようになっている。
しかし、震災後、確認したわけではないので、現在もそのようになっているかは未確認。
Q:SGTS配管の口径、素材は
A:素材はカーボンスチール製。(鉄)
口径は25‐30cm。
肉厚は10mm。
(つまり、内径は23‐28cmで、カーボンスチールの厚みは1cmということである。)
Q:今回の測定ではβ線は測定していないが、カーボンスチールで1cmの厚みだと、どれだけ内部に高線量の線源があっても、配管外側からでは測定することは難しいか。
A:難しいと思う。
Q:25SV/hという数字は燃料に近い数字か。
A:さまざまな燃料のタイプがあるので、さまざまな線量があるから、一概に言えない。
Q:これは1号機の爆発時に付着した線源か。
A:ベントか爆発のときに、燃料が壊れ、中のものがたくさん出てしまったときのものだと思う。
Q:これはSGTS配管を通って、排気筒を通り抜け、環境中に放出されたのか。
A:そうだと思われる。
Q:排気筒にも高線量の線源が付着した箇所はあるのか
A:可能性はある。しかし、縦方向の測定はこれからである。本来、排気筒上部の120mまで実測することが望ましいが、クレーン車の関係上難しいため、いったん50mまで測定し、その後、検討して120mまで測定するかの判断をする。
とのことであった。
1/2号機排気筒は、震災により破断が見られ、構造計算後に安全性が担保されていることになっているが、現在、付近を通行する際は監視員を置いている状況である。
その排気筒に接続されているSTGS配管は、1cmの肉厚の配管内にある線源だが25SV/hある。
これは、X線、γ線のみの線量である。(ほぼセシウムの寄与だという)
1号機からのSGTS配管の汚染なので、1号機の関与である。
環境中への放出ルートである、排気筒の測定はこれからである。
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25SV/hという人間の近づけない線量域である。
対処するには、技術か、もしくは年月が必要だろう。
そして、それは1号機の「中のものがたくさん出てしまったとき」の関与で、それらはSGTS配管から排気筒を通り、環境中に放出されたのである。
(撮影おしどりケン)
【DNBオリジナル】
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