02. 2013年12月07日 13:05:10
: Q82AFi3rQM
小泉純一郎氏の反原発発言の報道が出たころ、いつもは相当辛口 の批評をされる方々が小泉氏を信じるような評価を口にされていま した。 皆さんは『騙されやすい日本人』という本をお読みになったこと がありませんか? 騙されやすい、ということは洗脳されやすいということであり、 第二次大戦以降アメリカによる手を変え品を変えの「洗脳」による 結果、できあがったのが、現在の「日本人」です。
小泉氏がおこなってきたことを知っておれば、氏の「反原発」発 言について、即座に肯定的評価を下すということは、できないはず だ。 と、私は思う。 氏は利益追求の「芸人」である。かつてそうだったが、今もそうで ある。 議員になろうという人が、嘘のひとつもつけない「正直者」でい るはずがない。 騙されやすい日本人には想像力というものが徹底的に欠如してお り批判力も徹底的に失わされている。小泉氏が現役首相だったころ バスローブ姿の「写真集」を出版し、それを女子供が買い求めたこ とがあったが、あの、氏の行動について精神医療界からは表立った コメントが一切なかった。 なぜか。 政治世界に参加している者の圧倒的多数はそこを「自己主張」と 自己の「利益追求の場」であると認識しているからだ。 (その認識が一般常識人のわく内に納まっているか、一線を踏み越 えて「あちら側」に行ってしまっているかの判断は、医師もできな いことが多い。周囲が非常に悩まされていてもそういう人は「病人」 ではないのだ。) 自己主張が強ければ強いだけ、一線を踏み越えることは有り得るし そうなれば「バスローブ姿の写真集」などという、かつて一国の首 相が出版することなど想像もされなかった書物も躊躇いなく出版す ることだろう。 国民だの隣人だのの幸福と安寧の追求など、彼らにすれば二の次三 の次、どころか永遠に視野に入ってこない部類の言葉だ。 それが証拠に「公約なんか破ったっていいんだ!」と小泉氏は言っ ておられた。 これは即ち、賛同を得やすい公約によって票を集め、それによって 当選し、かつ支持率がある間は、好き勝手なことをやってもいいの だ、という考え方である。 ということは、 「支持率」が高ければ何をしてもいい、と言っているわけであり、 反対から言えば「支持率」を高くするためなら、何でも言うという ことである。 ま、小泉氏という人物は「何でも」言う。 ご自分の利益のためなら「何でも」言う御仁だ。 政治に関わる者の発言をすぐに肯定的に評価するべきではない。 小泉氏が5年後に何をしているか、を見てから、ほめたって遅く はないだろう。
日本人が経験から学ばず、いつまでも「ナイーブ」であることの 恐ろしさは、秘密保護法も成立したことだし、いずれわかるだろう。
|