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学識経験者の方たちだったか、誰かが確か数十年間とかまたはそれ以上の期間、高レベル核廃棄物を、再度地上へ回収できる形で地層処分するべきだという話があったと思う。
しかし、そんなことが可能だろうか。あの安定した大陸であるヨーロッパの国であるドイツでさえ、ゴアレーベンなどの岩塩層の地層処分施設で地下水漏れが確認されている。
日本で、一時的であれ地層処分が可能だし、そうやって一時的に地層処分して科学の進歩を待つべきだという話しは、次のような危険性がある。
1.数十年であっても常に監視と維持が必要で、結局数年で地下水漏れが確認され、かと言ってすぐには地上への回収もできず、ずるずると地下水汚染が進んでしまう可能性がある。
2.地下への埋設と言ってもせいぜい地下500メートル程度のところだ。このぐらいの深さだと、震源深さが10キロとか20キロ程度の地上への影響の大きい地震の被害をまともに受けることになり、地下の施設の坑道自体が潰されてしまったりする可能性がある。こうなれば地上への回収などはとても無理であり、地下水汚染を止めることができない。
3.地下への埋設をするという予定だという口実で、乾式キャスクでの地上保管することが遅れる可能性がある。つまり、現在、日本の使用済み核燃料のほとんどが原子炉建屋の使用済み核燃料保管プールに保管されている。これは地震で冷却水の循環が出来なくなればすぐにでもメルトダウンへつながり、放射能漏れに至る。地上保管するための乾式キャスクの技術は一応既に完成していて既にある程度は地上保管されている。しかし、地下への埋設となれば新たな技術開発が必要になる。
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