http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/884.html
Tweet |
佐藤栄佐久前福島県知事辞職の影にあった米原発プルサーマル導入の真似事
佐藤栄佐久前福島県知事について、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E6%A0%84%E4%BD%90%E4%B9%85
から引用すると
>2006年7月に、水谷建設・レインボーブリッヂが関与した一連の不正事件で、実弟が営む縫製会社が、不正な土地取引の疑いで検察の取調べを受け、9月25日には実弟が競売入札妨害の疑いで逮捕された。これを動機として、佐藤の辞職を求める動きが、県議会を初めとして内外から高まり、9月27日に道義的責任を取る形で辞職を表明するに至った(9月28日に県議会で辞職が許可)。
ということで、2006年に9月に辞任されている。そして、佐藤栄佐久氏はプルサーマル導入に反対をされていた。2001年にプルサーマル導入許可を凍結しているのだ。
そして、大変に興味深いことに、このころからアメリカでMOX燃料使用の話が持ち上がったのだ。
ウィキペディアの「プルサーマル」から部分引用する。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AB#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E5.A4.96.E3.81.A7.E3.81.AE.E5.8B.95.E5.90.91
>アメリカ合衆国では1960年代にプルサーマルが始められたが、20年間ほど中断が続いた。その後、2005年6月からカトーバ1号機でMOX燃料の試験運転が開始され、同年10月にはエネルギー省所有のサバンナリバーサイトで解体核用のMOX燃料加工工場の建設が開始された。また同年11月には、これとは別に使用済燃料再処理・MOX加工・廃液ガラス固化・中間貯蔵を目的とした複合リサイクル施設建設の予算が議会を通過、承認された。こちらは2007年までに建設場所を選定し、2010年までに着工する予定となっている。
>2006年には、アメリカが国際原子力パートナーシップを発表し、日本を含む国際協力による高速炉を用いた核燃料サイクルの実施計画が開始された。
この記事、確かに事実なのだが、重要な点が書かれていない。それは何かを、http://www.jca.apc.org/mihama/world/ucs080804.htm 「アレバ社製のMOX燃料集合体を使った米国でのMOX燃料試験が失敗」から引用する。
>米国では、核兵器解体に伴う余剰プルトニウムをMOX燃料にして通常の原発で使用するという計画がある。いくつかの原発で、先行試験が2005年から開始されている。その先行試験の一つが失敗したことが明らかになった。
サウスカロライナ州のカトーバ原発1号機(デューク・エナジー社)では、4体のMOX燃料集合体を装荷して2005年から先行試験を行っていた。カトーバ原発1号機では3サイクル(1サイクルは18ヶ月運転)でMOX燃料を使用する予定であったが、2サイクルが終了した今年6月、予定を早めてMOX燃料を炉心から取り除いた。デューク・エナジー社はNRC(原子力規制委員会)に、「集合体の過大な膨張のため、炉心からMOX燃料をとりださなければならなくなった」と述べている。米国の「憂慮する科学者同盟」は、アレバ社が製造したMOX燃料集合体の設計に問題があり、制御棒案内管が想定以上に膨張し、燃料棒の損傷、事故の危険があると発表している。
上の引用にある「今年6月」とは2008年6月のことなのだ。そして、繰り返すが佐藤栄佐久氏が辞任されたのが2006年だ。
アメリカはそもそも普通の使用済み核燃料の再処理をやっていない。だからこそ、このプルサーマル導入の真似事でもフランスの会社であるアレバからmox燃料を買い取っている。
なお、福島第一原発にプルサーマルが導入されたのは2010年だ。その経緯をウィキから引用する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
>2010年(平成22年)2月16日 :福島県知事は2月定例県議会で、東京電力が福島県に申し入れていた福島第1原発3号機でのプルサーマル計画実施について、条件付で受け入れることを表明した。同知事は、昨年から県エネルギー政策検討会を再開して検討してきたこと、核燃料サイクル推進という国の方針、玄海原発でのプルサーマル発電の開始などに言及、受け入れる考えを述べた[222] [注 42]。
6月17日 :福島第一原発2号機で電源喪失・水位低下事故[223]
7月20日 :免震重要棟開所[224]
9月18日 :3号機のプルサーマル発電、試運転開始。
10月26日 :3号機のプルサーマル発電、営業運転を開始[225]。
12月6日 :2号機において定格熱出力一定運転を開始する[226]。
なお、2010年の1月から3月ぐらいにかけては、アメリカで原発新設の建設契約を日本のメーカーが受注したというニュースが再三流れた。しかし、そのどれ一つとして、未だに着工に至っていないし、少なくとも一つは正式に建設取りやめになっている。
日本はアメリカの言いなり、それも騙されっぱなしと言う感じがする。
それにしても、ウィキの「プルサーマル」の記述、だれか、訂正をしていただきたい。
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素34掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。