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福島第一原発4号機 カメラが捉えた厳しい現実
使用済み燃料の取り出しが始まったばかりの福島第一原発4号機の内部に取材に行ってきました。作業員が放射線を浴びながら手作業でクレーンを操作する現場は、緊張感に包まれていました。さらに、敷地内を見て回りますと、厳しい現実も垣間見えました。
「今、あちらに検問が見えてきました」(記者)
検問を抜けると、景色は一変します。福島第一原発まであと4キロメートル。
「ここはもう既に帰還困難区域に入っています。商店などはすべて閉鎖され、ゴーストタウンのようになっています」(記者)
あれから2年半以上が経過しても、震災のつめ跡がそのまま残されています。変わらない風景。事故処理は、どれほど進んでいるのか。バスは原発の敷地内に入ります。
「ここにありますのは、免震重要棟といわれる施設です」(記者)
事故発生当時、吉田所長をはじめ、多くのスタッフが対応に当たった拠点。床も壁もビニールに覆われた廊下を進んでいくと・・・。
「ご覧のように、ここで働く作業員の方々への感謝の言葉、ご覧のようにたくさん並んでいます」(記者)
この免震重要棟で、防護服を着ます。空気を通さず、この季節でも蒸れます。手袋は3重、粘着テープですき間をふさぎます。全面マスクは長い間つけていると、あごの辺りを締めつけられ、痛みすら感じます。
そして、いよいよ4号機の中へ。
震災当時、水素爆発で破壊された建屋は、真新しいカバーで覆われ、燃料取り出しのために太い鉄骨も組まれています。
先週、燃料の取り出しが始まった燃料プールは、建屋の5階にあります。上からのぞいてみると・・・。
「下のプール、ご覧いただけますでしょうか。上から燃料がはっきり見えます」(記者)
四角いラックに差し込まれた燃料が並びます。爆発で瓦礫が飛び散りましたが、大きなものは取り除いたと言います。
クレーンが動き出しました。棒の先端が燃料に近づいていきます。燃料をつり上げて引き抜きます。抜いた燃料は水中を移動し、キャスクと呼ばれる放射線を遮る容器に入れます。そのキャスクに22体の燃料が入ったら、1階に下ろし、トラックで移動させるのです。
「燃料棒の移動が始まりました。今、作業員の方々、真下を見つめながら作業をしています」(記者)
声を通りにくくする防護マスク。手先の感覚を鈍らせる3重の手袋。
(Q.この作業の難しさは?)
「燃料を抜くときに、がれきが間に入って燃料が抜けなくなる。それに対処するよう準備している」(東電 福島第一原発 矢代一男 機械設備部長)
今回、私たちは初めて、4号機から取りだした燃料を保管する共用プールを見ることもできました。
「前回取り出した新燃料が、この辺にあります」(東電 福島第一原発 矢代一男 機械設備部長)
そこには、先週取り出されたばかりの22体の燃料が整然と並んでいました。着々と進んでいるかに見える作業。しかし、敷地内をバスで走ると厳しい現実が垣間見えます。
「左側ダメです。左側のフェンス・シャッターダメです。正面ダメです。正面ダメですよ」(東電広報)
警備上、撮影できない場所がたくさんあります。テロなどへの防御が万全とは言えない状況なのです。さらに・・・。
「うわー、すごい壊れている、こっち側。こちら海際なんで、津波をもろにかぶった場所になります」(記者)
「線量読み上げてもらっていいですか。130・・・」(東電広報)
「どんどん線量が上がっています」(記者)
「810」(東電広報)
線量は1000マイクロシーベルトを超えました。一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる放射線量を、たった1時間で超えてしまう数値です。
「こちら、線量計なんですけれども、164、160前後の数値を指しています。これでも瓦礫が片付いて、線量が下がったということなんですね。私の後ろに今、3号機が見えます。燃料が溶け落ちるメルトダウンが起きています。将来、その燃料を回収する作業が行われます。それはまさに、未知の作業となります」(記者)
(28日17:13)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2066438.html
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