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http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2064390.html
原発近くの牛に異変、放射能汚染の影響は?
福島第一原発の近くでは、いまも牛を飼い続けている農家が複数あります。やむをえず放射能汚染された餌で飼育されているわけですが、その牛たちに気になる異変が起きていました。
吉澤正巳さんは、福島県浪江町で牛を飼い続けています。
「(原発事故のとき)突然2〜4号機の集合排気塔の間から、真っ白い噴煙が上がったのを見た」(希望の牧場・ふくしま 吉澤正巳さん)
吉澤さんは、原発から20キロ圏内の家畜を殺処分するという国の方針に逆らい、今も300頭を超える牛の世話をしています。
「地獄のような、死んでいく光景をあちこち近所の牛舎で見た。汚染ロールでも与えながらじゃないと生きていけない、この牛たちは」(希望の牧場・ふくしま 吉澤正巳さん)
被ばくした牛は市場に出せません。吉澤さんは、牛を生かすため放射能に汚染された牧草を与えることにしました。苦渋の決断でした。
そんな中、牛たちにある異変が起こりました。全身にできた数センチほどの無数の白い斑点。この症状は白斑と言われ、1年ほど前からおよそ10頭に顕著に見られるようになったといいます。
「被ばく牛に起きた毛の色、皮膚の異変、被ばくの影響も含めて考えた方がいいと僕は思っている」(希望の牧場・ふくしま 吉澤正巳さん)
白斑が現れたのは、吉澤さんの牧場だけではありませんでした。大熊町の池田美喜子さんの牧場でも確認されていました。首周りにできた白斑やペンキで塗られたような白い模様、今年の春頃から6頭の牛で見られるようになったといいます。
「脱色したように茶色くなって、だんだん白くなってきました」(大熊町で牛を飼う池田美喜子さん)
先月10日、吉澤さんの牧場に農水省の調査チームが訪れました。牛の栄養状態を調べ、さらに血液を採取します。
「微生物の感染であるとか、栄養状態あるいは環境。いろいろな要素があるので複合的に考えて検査していくことが必要」(動物衛生研究所 新井鐘蔵博士)
そして今月上旬、中間報告が出ました。その結果・・・
「重度の銅欠乏症が発生している」
調査したすべての牛で血液中の銅が極度に不足していることがわかったのです。過去の研究では銅の不足により、毛の色が薄くなる症状が確認されています。しかし、白斑の原因が銅不足だと結論づけるまでには至らず、放射能の影響については言及されませんでした。吉澤さんは、銅不足の原因は配合飼料を与えなかったせいではないかと言います。
一方、独自に白斑の研究を続けてきた岩手大学の岡田啓司准教授は、放射能の影響は考えにくいと指摘します。その根拠は、血液中のセシウム濃度。
「血中のセシウムレベルと相関も全くない。空間線量も低い所の方が(白斑が)出てますね」(岩手大学 岡田啓司准教授)
この日、岡田准教授が訪れた牧場の空間線量は、平均20マイクロシーベルトを超えていましたが、白斑の牛は1頭も確認されませんでした。一方、白斑が出た牧場は、比較的線量が低かったのです。岡田准教授は、白斑は放射能によるものではなく過密飼育が牛に与える強いストレスが原因である可能性が高いとみています。
その一方で、慢性的な被ばくが牛にどんな影響を与えるのか研究することが重要だとして、被災地の農家を支援しながら調査を続けています。
「牛に内部被ばく外部被ばくを与えていく、その影響がどういうものが出てくるかを継続して見ていくことは科学者としてやるべきこと」(岩手大学 岡田啓司准教授)
銅の不足を指摘された吉澤さんは、先週から寄付金などを元手に牛に配合飼料を与えています。
「銅成分のレベルが改善されるか見てみたいですね。牛たちが寿命を全うするまで生かして、そういう生かし方も役立て方もあると思う。だから無駄な命なんかないんです」(希望の牧場・ふくしま 吉澤正巳さん)
(27日16:57)
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