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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131127-00000009-fminpo-l07
元知事に退職金返還命令 汚職事件有罪判決で
福島民報 11月27日(水)9時32分配信
県発注工事をめぐる汚職事件で有罪が確定した元知事の佐藤栄佐久氏に対し、福島県が退職金7726万6700円の返還命令を出していたことが26日、分かった。
県によると、県の職員退職手当に関する条例では、在職期間中の行為が、禁錮刑以上に該当する場合、退職金の返還命令の該当になる。
県は佐藤氏が知事を務めていた3期目分の4230万3100円と、4期目分の3496万3600円について、今年6月1日付で返還命令を出した。
これに対し、佐藤氏は「事件全体が冤罪(えんざい)。命令は違法」とし、8月1日付で異議を申し立てたという。
県は地方自治法に基づき、佐藤氏の異議申し立てについて、県議会の意見を求めるため、12月定例県議会に諮問する。県は県議会の意見を踏まえ、異議申し立てへの対応を決める。県が県議会に諮問するのは昭和63年の2月定例会以来、25年ぶり。
佐藤氏は、県発注の木戸ダム工事をめぐる汚職事件で収賄罪に問われ、最高裁で上告が棄却され、二審東京高裁の懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が昨年10月に確定している。
福島民報社
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これはひどい。そもそもいったいなぜ今なのだ。昨年10月に判決は確定。もし、単なる形式的な判断で返還を求めるのであれば昨年末にやっていたはずだ。
それに、佐藤栄佐久氏にたいする裁判はおかしなことだらけだった。それについての記事をネット上から引用する。
http://homepage3.nifty.com/jmaffili/nuclear/eisaku.htmより部分引用:
検察が描いた収賄容疑の概要は、端的に説明すると以下のようなものだった。
@佐藤栄佐久は2000年1月、県の建設政策を司る当時の土木部長・坂本晃一を知事室に呼びつけ、双葉郡に建設予定だった木戸ダムの工事を前田建設に発注するよう促した。
A前田建設は協力関係にあった水谷建設を介して、佐藤栄佐久の実弟・佐藤祐二が社長を務める三東スーツから、8億7千万円で広大な土地を購入。しかし実際の土地の時価相当額はもっと低く、8億7千万円から時価相当額を引いた差額が、三東スーツに過剰に支払われている。
B前田建設が過分に支払った土地代は、佐藤祐二の経営する三東スーツから、さらに兄の佐藤栄佐久へと流れ込み、佐藤栄佐久の選挙資金へと使われた。
Cつまり佐藤栄佐久は前田建設にダム工事を発注し、前田建設はその見返りとして、三東スーツを迂回して佐藤栄佐久に賄賂を送った。この贈賄行為は、土地を買うと見せかけ過剰な金額を支払う手口により、巧妙にオブラートに包まれた。
以上の談合と収賄が、栄佐久氏と弟の共謀によって遂行されたというのが、東京地検の描いたシナリオだった。
しかし裁判が進むにつれ、検察側の描いた収賄のシナリオを事実として成り立たせるには、以下のような不自然な要素が露呈し始める。
●まず、佐藤栄佐久の家宅や身辺を捜査しても、栄佐久氏自身が金を受け取った形跡がどこにも見当たらず、支持者の取り調べからも選挙資金に使われた証拠が出てこない。
●代わりに、なぜか土木部長の坂本の銀行口座に大金が振り込まれていた事実が発覚。坂本は'01〜'05年にかけて、ATMを用いて自らの口座に100万や200万円単位の入金を何度も繰り返し、計二千数百万円もの金額を貯め込むという不審な行動を遂げている。
坂本がこれらの金をどこから入手したのか、法廷で栄佐久側の弁護団から追求されると、坂本はしどろもどろとなって即答できず、やがて「親の資産がタンス預金されてたので、暇をみてちょこちょこ積んでいた」などと苦しい弁解をしたという。
●坂本は「知事室に呼ばれて、知事にダム工事を前田建設に発注するよう促された」と証言しているが、これも信憑性が乏しい。本当に坂本が知事に面会していたとすれば、その事実が知事秘書の記録として残されているはずである。しかし、坂本が知事室に呼ばれたと証言する'00年1月7日の記録を遡ってみると、その日の知事は別な部屋で会議に出席していた事が判明。知事室で坂本と会うのは、時間的にも場所的にも極めて困難である事が証明されるだけだった。
●そもそも、'76年に福島県知事だった木村守江が収賄事件を起こして以来、県の公共工事は二度と知事が収賄できないようなシステムに改変され、知事は公共工事について指示する事も、入札情報を知る事も出来ないようになっていた。権限は副知事に移譲され、その副知事も土木委員会から報告される入札結果を追認するだけとなっていた。
●前田建設が三東スーツから8億7千万円で購入した土地の本当の値打ちは、特捜部の調べではもっと低い5億〜7億9千万円程度が妥当であり、その差額が賄賂になったという。
しかし不動産の専門家によれば、それは土地を住宅地として評価した場合の話であり、商業地として利用する場合は高度な収益が前提となるため、より高い価格を設定できるという。
そして事実、水谷建設は土地を商業地として買い取り、「ヨークタウン」というショッピングセンターが建設されて良好な賃料収入が得られるようになった。間もなくその土地は9億6千万円で転売され、さらにその後もう一度転売された時は、12億円以上の値が付いた。当初の購入価格8億7千万円をゆうに上回る価値が付いたのだ。
以上の事実を踏まえると、栄佐久氏も弟も不当な金は受け取っていないと見る方が自然である。
談合や収賄は知事の関与できないところで、発注の権限を持つ土木部長の坂本と、その仲間と目される談合屋の辻政雄、坂本の二代前の土木部長だった江花亮らが主体となって行われた可能性が高い。
坂本は栄佐久氏が首謀者となるよう罪をなすりつけ、あたかも自分は知事の命令に背けず従っただけであるかのように装い、少しでも自身の罪が軽くなるよう偽証しているのではないか。
そしてその偽証は、検察から「栄佐久を首謀者として証言しないともっと罪が重くなるぞ」と脅された結果によるものという推測も成り立つのである。
http://homepage3.nifty.com/jmaffili/nuclear/eisaku2.htm より部分引用:
◇不可解な判決
尤も、一審と二審ともに有罪とは言え執行猶予が付されており、実質的には無罪に近い判決となった。
そして二審においては、収賄額ゼロ円と認定されたにも関わらず有罪という、前例のない不可解な判決が下っている。収賄を証明できなくとも、とにかく何が何でも有罪にせねばならないという役人たちの必死さが伺える。
以上引用終わり。
つまり、少なくとも裁判所は「収賄額ゼロ円と認定」している。それなのに、有罪と言うわけだ。背景にあるのはプルサーマル発電で佐藤栄佐久氏はプルサーマルの導入に反対していた。そして、佐藤栄佐久氏が知事を辞任されてから当選したのが、現在の福島県知事である佐藤雄平氏だ。そして、佐藤雄平氏はプルサーマルに積極的で彼の政権下でプルサーマル発電が3号炉に導入された。
そして、福島県では様々な形で初期被ばく隠しが行われている。実質的に安定ヨウ素剤が配られなかったのは福島県の指示だ。
また、県民健康管理調査では肝心な点が公開されていない。それは、甲状腺摘出がどの程度行われているかだ。福島医大の説明では、何ら症状の出ていない学童に精密な検査をしているので甲状腺がんが見つかっているだけで、通常ではとても進行が遅いため40歳、50歳で発症するのだという。しかし、それなら、何も20歳以下で摘出する必要がない。医師が成人になる前の摘出手術は必要ないと説明しなければいけないはずだが、現実には27名の摘出が行われている。
また、摘出した甲状腺組織に放射性物質がどの程度蓄積しているかの検査をしていない。セシウムなどが蓄積すると言われていて、なぜその検査が行われないのか大変に疑問だ。
だから、どうも今回の「元知事に退職金返還命令 汚職事件有罪判決で」というのは、来年10月頃に予定されている知事選挙をにらんだものである可能性が強い。
福島県では最近の選挙で現役首長が落選することが続いている。それだけ、福島第一原発事故対応に対して不信を一般市民が持っているということであり、プルサーマル発電に反対されていた佐藤栄佐久氏がどう動くかを注目している一般市民が多いはずだからだ。
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