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【 不安定な状況の下、進行中の危険な作業 : 福島第一原子力発電所 】
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2013年11月21日 星の金貨プロジェクト
発生している数々の問題が未解決のまま、開始された危険な作業
地元福島の住民の生活を脅かすような事態を、二度と引き起こしてはならない
アダム・ウィズノール / ザ・インデペンダント 11月18日
極めて慎重な作業を要する、地震と津波によって破壊された福島第一原発の核燃料の取り出しが始まりました。
事故収束・廃炉作業の完了まで数十年の期間が見込まれている福島第一原発で、今回特別に製作されたクレーンが、『不安定な状態にある』と指摘されている核燃料プールから、核燃料が収納されているこれも特注の密閉容器(キャスク)を釣り上げる作業を開始しました。
4号機使用済み核燃料プール内には、核燃料棒を数十本単位でまとめた核燃料アセンブリが1,533個存在します。
その核燃料アセンブリを水中で密閉容器に収納し、一個ずつこの容器を取り出し、トレーラーに積載の上、より安全な保管施設へ移送されることになります。
専門家はいずれの過程においても、人為的なミスが発生する可能性について警告しています。
さらにはこの作業過程で巨大地震が発生すれば、壊滅的な事故が発生する危険性があります。
ウラン製の核燃料棒は、どの過程においても直接空気に触れれば再加熱し、危険なレベルの放射線を放出する可能性があります。
東京電力は入念な準備と作業工程により、4号機からの核燃料の取り出しは、順調に開始されたと語っています。
2011年3月に地震と津波により、稼働中だった他の3基の原子炉の冷却装置が破壊され、結果的に3基ともメルトダウンを起こしましたが、4号機だけは定期点検のため稼働していませんでした。
しかし複数回の水素爆発により、原子炉建屋の屋根と壁が吹き飛ばされ、4号機もまた正常な機能を失ってしまいました。
原子炉建屋が破壊された後、東京電力は建物の補強工事を進めてきましたが、それでも多量の核燃料を抱え込んだままの4号機の核燃料プールの危険な状態は解消されてはいないと、複数の専門家が指摘しています。
東京電力は核燃料取り出し作業のため、4号機建屋に隣接し、かつその上部を覆うように巨大な鋼鉄製のフレームを建設し、そこに特殊なクレーンを取り付けました。
一個の核燃料アセンブリには通常60本から80本の燃料棒が挿入されていますが、202個の未使用のものを含め、このクレーンを使って1,553個の核燃料アセンブリを取り出し、安全な場所に移し替える作業は、少なくとも2014年いっぱいはかかります。
東京電力は使用済み核燃料に着手する前に、まず未使用の核燃料アセンブリを取り出すことを決定しました。
核燃料アセンブリの内一番端にある3セットが、2011年3月の事故の際、軽微ではあるものの損傷を受けているという報告があります。
専門家は2011年3月に起きた爆発によってがれきや破片が核燃プール内に入り込み、それらが核燃料を損傷させたり、場合によっては取り出し不可能な状態になっている可能性について指摘しています。
また、取り出し作業中に大地震が襲った場合についても懸念しています。
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教はAFP通信社の取材に対し、「4号機の使用済み核燃料プールの状態は不安定なままである」ため、核燃料の取り出しのタイミングについては、もっと慎重に判断すべきであったと語りました。
小出助教はさらに、福島第一原発の事故収束・廃炉作業には、「前例のない困難な課題」がいくつも存在する可能性があると語りました。
日本政府の菅義偉官房長官は、英国BBC放送の取材に対し、なされるべきことがすべてきちんと行われるよう望むと語りました。
「日本政府は今回の取り出し作業が適切な指示の下、地元住民の生活を邪魔する事無く、スケジュール通りに進行することを願います。」
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