http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/778.html
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福島原発爆発後、2011年3月22日付で、海外のニュースに広く流されたある記事があります。
それはNASAの著名な放射線腫瘍学者が、被曝対策として、日本人にビタミン類の摂取を勧めたという記事です。
この方の現在の発言は知りませんので、事故直後の発言をここに紹介します。
日本の宇宙開発関係サイトの関連した記事のリンクも載せますので、比較してみてくだそぃ。
我々、日本の市井の住民は、きれいごととおためごかしに包まれたお花畑で、周りの色に合わせて色を変え歌っているアマガエルかもしれません。
宇宙での被曝と原発事故とでは粒子が異なるなどという当然の話はいちいちコメントしないでください。
それを熟知しているNASAの研究者の事故直後の発言と、お花畑を比較してみることが、この投稿の趣旨です。
蛇足ですが、「反核」と「反原発」は、NASAの放射線生物学研究を知っていただろうに、黙殺しました。語りませんでした。
多分、宇宙飛行士の被曝量が20ミリより多かったからです。
宇宙飛行士には、我々が直面している食品と呼気からの内部被ばくはないのに。
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まずはその博士について、
次はNASAの「宇宙放射線と健康」Space RAD Healthというニュースレターに載ったプロフィールです。(訳は相変わらず、私の拙訳)
http://www.nasa.gov/centers/johnson/pdf/513064main_V4-1.pdf
『「一オンスの予防(prevention)は一ポンドの治療と同じ価値がある」という言葉は、アン・ケネディのマントラ(あい言葉)かもしれません。
放射線生物学における彼女の研究は、電離放射線を使って細胞にがんを発生させることから、栄養サプリメントを使用して癌の形成を防ぐことへと、彼女を導きました。
彼女の経歴の当初、彼女は、細胞を電離放射線に被曝させて、癌にいたる遺伝子的損傷のタイプを理解しようとしました。
それは、いかに癌を予防するかという彼女の好奇心を刺激し、プロテアーゼ阻害剤についての研究へと導きました。
そしてとうとう、彼女の研究室では、ボーマンバーク阻害剤、強力な癌予防剤である大豆タンパクへといたりました。
そしてそれは、臨床試験で非常に期待されています。』
ボーマンバーク阻害剤については、次を参照、
http://www.fujioil.co.jp/daizu/report/pdf/028/28_23.pdf
これに関する否定論はこの投稿の趣旨から外れます。ご遠慮願いたい。
だいたい原子力村が書いた『空想科学読本』程度の閉じた話など聞きたくもありません。
そして、NASAでの研究キャリアが紹介されています。詳しくは機械翻訳してください。
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アン・ケネディのボーマンバーク阻害剤の論文は次です、
The Bowman-Birk inhibitor from soybeans as an anticarcinogenic agent1-3,
http://ajcn.nutrition.org/content/68/6/1406S.full.pdf
甲状腺被曝による遺伝子発現へのセレノメチオニンによる緩和効果を研究しています。
個人的には、甲状腺被曝対策を調べる中でこの博士を知りました。
Mitigating effects of L-selenomethionine on low-dose iron ion radiattion-induced changes in gene expression associated with cellular stress,
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3742521/
アメリカのNCRP(放射線防護と測定に関する国家評議会)のミーティングにも参加しています。
Forty-Fourth Annual Meeting Program
Low Dose and Low Dose-Rate Radiation Effects and Models,
http://www.ncrponline.org/Annual_Mtgs/2008_Ann_Mtg/2008_Electronic_Program.pdf
(本来ならこういうことも参考にして対策を考えるのが「反核医師」の使命ではありませんか?
なぜ被曝者には何の役にも立たない絶望論しか語らないのでしょうか。)
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ここで本題のこの博士の発言です。
福島についての発言だけでなく、NASAの宇宙探査についての発言の中の言葉です。
その日本に関しての部分を訳してみます。
たくさんのサイトに引用されていますが、今回は次、
http://www.cosmostv.org/2011/03/radiation-worrying-you-take-vitamin.html
『アメリカ医師会は以前は次のような見解でした。
ビタミン推奨摂取量の通常のレベルを含んでいる良い食事で十分です。あなた方には実際のところビタミン剤は必要ありません。
ところが過去数年で、彼らは根本的に主張を変え、次のように言っています。
アメリカ人は毎日ビタミン剤を摂取して、慢性疾患を防ぐべきです、と。そしてそれには癌も含まれます。』
『私は次のような方々に確かに勧めてきました。
宇宙ステーションに搭乗している方々、NASAで飛行している他のすべての方々、そして、非常に高線量の職業的被曝をしている方々。
そして私は、もちろん確信をもって、通常の放射線量よりも高線量の被曝をした、すべての日本の方々に勧めたいと思います。
被曝した日本の方々が、毎日なにかしらビタミン剤のタブレットを摂取する事は、ヨウ素剤を摂取することが大切なのと同じくらい大切です。』
このサイトの記事には、おまけで、NASA宇宙放射線研究所を以前監督していた、ヴァスケズ(Vazquez)という人物のコメントが載せてあります。
『現在福島原発にいる作業者は、明らかに高線量の放射線を浴びていて、彼らは十分には防護されていません。
宇宙飛行士が太陽風の中で遭遇するような被曝と似たような被曝レンジです。』
『放射線の質はかなり異なります。しかし、それらの作業者は、明らかに急性放射線障害を受けようとしている。』
『NASAの研究から学ぶことが可能なことはすべて、地球上の状況にも適用可能です。
今まさに日本で現実に起きつつあることにも。』
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さて、最後に私が生まれ育ち数々の思い出をはぐくんできたわが母国日本です。
お花畑は、あくまでも安全で安心です。
そこにはアマガエルとトノサマガエルが楽しく暮らしているのでしょうか。
@宇宙飛行士は1日で地球上の半年分の放射線を浴びる。
http://getnews.jp/archives/106127
A宇宙生活で避けられない宇宙放射線。その傾向と対策は?
http://www.mitsubishielectric.co.jp/me/dspace/column/c1107_1.html
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参考
別にこれはお花畑ではありません。
Ann Kennedyのような方が登場しなかったことが残念です。
たとえ、人にはみな家族と保身があるにしても。
@「有人サポート委員会宇宙放射線被曝管理分科会報告書」について(報告)
平成14年3月19日 宇宙開発事業団
http://www.nsr.go.jp/archive/mext/b_menu/shingi/housha/ssiryo76/020401c.pdf
A国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士の放射線被曝管理指針
宇宙航空研究開発機構
http://iss.jaxa.jp/utiliz/ra_guide01.html
・・・関係者の皆さん、個人的対処をしっかりなされた方も多いと思います。
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今回も次の投稿に取り掛かりますので、質問と批判にはお答えしません。
皆さんで論議してください。
次回投稿の参考にさせていただきます。
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