http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/759.html
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先日しましたブルガリアヨーグルトをめぐる投稿に、ブルガリアのヨーグルト会社が製造したBIOMILKを、NASAが国際宇宙ステーションで使用したことを書きました。
今回はロシア東欧の話ではありませんが、日本の市井の人たちがいかに一面的な情報に囲まれているか、という一つの問題提起です。
したがって、何かの解決策ではありませんから、以下にでて来るサプリなり化学成分により、この福島原発爆発後の核汚染が一切解決するという主張ではありません。
サプリそのものに対する批判論は、ほかで、ツイッターか2ちゃんでお願いします。
また、この投稿がステルスマーケティングだという言いがかりについては、投稿趣旨に関係ありませんので、削除依頼します。
また、宇宙での被曝と原発事故からの被曝は粒子が違うだろうなどという、当たり前のコメントもご遠慮願いたい。
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さて本題です。
AS10というアメリカ発のサプリメントがあります。
日本のサイトでは、軽く、宇宙飛行士の放射線対策に開発された、と一言述べられていますが、もっぱら美容に効くとして紹介されています。
@「宇宙の美容ドリンクAS10で肌年齢をリセット 2012-10-11」
http://ameblo.jp/tinkbeauty/entry-11377033470.html
A「肌のしわ、しみを、わずか4か月で改善してくれるドリンク 2012-6-1」
http://www.gigamen.com/nasa-space-drink-helps-reduce-signs-aging-study-shows.html
B「肌年齢が10歳若返る?! NASA開発の宇宙ドリンク『AS10』とは【話題】 2012-10-11」
http://news.livedoor.com/article/detail/7035184/
C「NASAの宇宙ドリンクに若返り効果、肌の自己修復力アップ 2012-6-3」
http://www.afpbb.com/articles/-/2881463?pid=9034506
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その成分はメーカーによると次、イギリス支店のサイトから、
http://www.as10.co/downloads/as10-life-facts.pdf
google翻訳では成分表は消えますが、Ingredients(成分)の表を見ていただければ、巷の総合ビタミンミネラル剤にも含まれている成分が書かれています。
製品の特長(Product Features)の項には、 (訳はすべて投稿者の拙訳)
『この製品は、宇宙飛行士団が使用する完全な日常的マルチビタミン剤として、アメリサイエンセズとNASAとジョンソン宇宙センターが協力して共同開発しました。』
とあります。
また、イギリス支店のサイトには次のようなことが、説明の一部を訳してみると、
http://www.as10.co/astronauts-test-supplements.html
『ヒューストンを根拠地とするアメリサイエンセズ社とNASA/ジョンソン宇宙センター(JSC)との4年近くの共同研究の結果、あるNASA上級医官は次のことを認めました。
研究の結果得られた2つの栄養サプリメントの処方が、宇宙空間で宇宙飛行士たちにより使用されテストされました。
それは、2009年5月11日の任務STS-125と2009年7月15日の任務STS127においてでした。
そして現在、国際宇宙ステーション上で使用され試されています。
・・・さかのぼること2005年秋、アメリサイエンセズ社とNASA/JSCとの間の宇宙法契約に始まり、この共同研究の努力は現在、臨床地上研究とともに飛行中でのテストへと進んでいます。
研究結果の処方の安全性と効果を確かめようとしています。
・・・・
・・・・
アメリサイエンセズ社とNASA双方の専門家による数年間に及ぶ準備と研究は、スペースシャトルと国際宇宙ステーション上で、抗酸化物質と総合ビタミンからなる処方を使用し試すに至りました。
これらの処方をスペースシャトルの任務STS125で使用し試し始めたことは、上に述べた研究にとって重要です。
なぜなら、ハッブル宇宙望遠鏡を修理するというこの任務は、特別な生理学的挑戦を与えたからです。
船外活動が長引き、さらに望遠鏡の軌道位置が高かったために、宇宙飛行士は、以前より高い放射線レベルと他の医学的懸念から、より高いリスクにさらされました。
・・・・』
チェルノブイリや福島については何も触れられていませんが、最初に挙げた日本のサイトとはずいぶん違います。
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で、成分表が載っていたページの最初に挙げられている参考文献を検索すると、次のpdf文書が見つかります。
これは、google翻訳で見てください。妙な日本語になりますが、何を調べているかはわかります。
Antioxidant-Chemoprevention Diet Ameliorates Late Effects of Total-Body Irradiation and Supplements Radioprotection by MnSOD-Plasmid Liposome Administration,
http://www.astronaut-radiation-study.co.uk/radiation-study.pdf
ネズミを被験体として30日で50パーセントが死ぬ量の放射線を浴びせています。(LD 50/30)
また、
ここでも、被曝量が福島と異なる云々の論議は、この投稿の趣旨から外れますから、他所でしてください。
高線量で手っ取り早く調べて成分の有効性を見当付け、あとは宇宙飛行士でテストという流れでしょうか。
マンガンスーパーオキシドディスムターゼをプラスミドリボゾームに入れて使用していますから、その点は素人が真似はできません。
それなしの実験群もあります。
被曝者の我々が興味を惹かれるのはその成分表でしょうか。
というわけで、日本のサイトからは簡単にはたどり着けないものが出てきました。
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大した差ではないという方もいらっしゃるでしょうが、ここでNASA astronaut radiationで検索をかけてみると、いろいろ出てきます。
我々市井の日本人が普通は知らされる事はないだろう文書が出てきます。
その一つは、ロスアラモス国立研究所の半分機密扱いのpdfです。
5年ほど前のものです。
ロスアラモスとは、第二次世界大戦時に原爆開発のために設立され、現在も核兵器やテロ対策関係など軍事研究の中心です。
このpdfは私のパソコンで試したところ、google機械翻訳にかからず、表はすべて削除されています。
NUTRITIONAL SUPPLEMENTS AS RADIOPROTECTORS:
A REVIEW AND PROPOSAL,
http://www.marspapers.org/papers/MAR98074.pdf
長いので、序文の要約を簡訳してみます。
『科学的な文献はいくつかの次のような報告を含んでいる。
それらが示すところによれば、ビタミンやミネラルや植物化学物質のような栄養素は、動物を用いた研究によれば、相当な放射線防護効果を与える
。
人間の食事にこれらの物質を取り入れることは、人々のかなりの部分がすでに自発的に実践しているが、他の健康への好ましい効果に加えて、多分それとともに、放射線防護効果を与えるだろう。
この潜在的な放射線防護効果は放射線被ばくの影響を緩和するために非常に有益だろう。
その被曝とは、職業的放射線被ばく、宇宙飛行士の被曝(特に将来の火星探査)、飛行機搭乗員の被曝、商業的あるいは政府関係の核施設労働者の被曝、そしてさらに、チェルノブイリのような核事故で被曝した住民たちのことだ。
この報告書は、栄養サプリメントによる放射線防護効果の現存する証拠(エビデンス)を再検討し、それらの効果を評価することを提案する。
まずは動物実験の後に人間によるテストを、アメリカとロシアの宇宙飛行士で、ミーア宇宙ステーションや国際宇宙ステーションのような長期間の任務において。』
3.11の事故後、妙な博士様たちが似非科学あるいはカルトとして否定し続けたことを、アメリカの代表的軍事研究所とNASAが真剣に追及していました。
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とうとうチェルノブイリが出てきました。
というわけで、このサプリについて、日本のサイトの防音壁に囲まれたお花畑的風情と、あちら様の情報的に開いたサイトとの違いを見せつけられました。
完璧な答え、解決策などないことはこの世の常で、それで何事も否定するわけにはいきませんが、
お花畑はでっち上げの完成された完璧に囲まれているのかもしれません。
ロスアラモスの文書の詳しい紹介は、また後日。
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今回も次の投稿に取り掛かりますので、質問と批判にはお答えしません。
皆さんで論議してください。
次の投稿の参考にさせていただきます。
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