特定秘密保護法案が可決する前に、保存しておきたい資料を２つ紹介します。

この二つの資料を比較すると、長崎の子どもの甲状腺の原発事故後の変化がわかる。九州の長崎にまで、福島第一原発事故の放射線の影響が出ていることがわかるのだ。

政府は、国民に叛乱起きたり、納税者が国外脱出するのを恐れて、国防という名目で秘密にする可能性がある。

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【１】2000年・小児における尿中ヨウ素レベルと甲状腺疾患、長崎とチェルノブイリの比較

・出典：Endocrine Journal 2001
　https://www.jstage.jst.go.jp/article/endocrj1993/48/5/48_5_591/_pdf　
　*出典予備（リンクが開かない場合）：日本内分泌学会
　http://square.umin.ac.jp/endocrine/gakkai_shi/index.html
　Endocrine Journal(J-STAGE)＞Vol. 48(2001年) ＞No. 5 p.517-＞P591-595

・調査対象：長崎の7-14歳の子ども250人
　　　　　 250 subjects (7-14 years old) in Nagasaki(south Japan).

・調査実施年：調査は、2000年の初めに実施された。
　　　　 The study was performed in the beginning of 2000.

・使用機器：米国GEメディカルシステム社製LOGIQ α100をふるい分けのために使用。
　　　　　LOGIQ-a 100 (GE Medical Systems, USA) was used for this screening. 　
　※正確には、米国のGE社が横河電気との合弁で設立したGE横河メディカルシステム株式会社(現在のGEヘルスケア・ジャパン株式会社)製。超音波検査装置LOGIQ α100は1�oの形を識別できる。このことは、GEヘルスケア・ジャパン株式会社のTechnical Assistance Centerで確認可能。
　http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP/Company#tabs/tab5F4B85E656F343609F735BEC4EEC2C9E

・判定基準：5�oより大きい結節は陽性(ガン)とみなした。(592頁右下から5行目)
　　　　　Nodules more than 5 mm in diameter were considered to be "positive".

・調査結果：長崎では、4人（1.6％）に甲状腺腫(甲状腺肥大)が認められ、2人（0.8％）が嚢胞変性と一つの甲状腺嚢胞を持っていた。超音波(US)検査で甲状腺結節は無かった。
　　　　　In Nagasaki, only four cases showed goiter (1.6%) and two cases (0.8%) had cystic degeneration and single thyroid cyst. There was no evidence of thyroid nodule detected by US examination.　

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【２】2013年3月・甲状腺結節性疾患有所見率等調査-長崎地区

・出典：日本乳腺甲状腺超音波医学会
　http://www.jabts.net/koujyousen-jigyou/kakka_ken/data/nagasakiR.pdf　　

・調査対象：長崎県の、3-18歳の子ども1,369 人

・調査実施年：２０１２年１１月〜２０１３年３月
　http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16520

・使用機器：最近では、超音波検査機器の精度が上がった
　http://www.jabts.net/koujyousen-jigyou/kijun/index.html

・判定基準：しこりの大きさが5.1mm以上か、それに満たなくても、しこりの状態によって、二次検査を受けた方が良いと判断される場合には、B判定。二次検査。
　http://www.jabts.net/koujyousen-jigyou/kijun/index.html

・調査結果：甲状腺に5.1�o以上のしこり(結節)８人(0.6%)
　　　　　　 甲状腺に5�o以下のしこり(結節)2人(0.2%)
　　　　　　 甲状腺に20�o以下ののう胞582人(42.5%)
　

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福島第一原発事故後、長崎のこどもの0.6%の甲状腺に、5.1�o以上のしこり(結節)が見つかったことは、深刻な事態だ。

日本甲状腺学会理事長・山下俊一は、2000年のチェルノブイリ事故調査で、子どもの甲状腺結節の判定基準に、5�oより大きい結節をガンとみなしてふるい分けをしている。
5�oは、2000年に使用した超音波検装置でも十分に検出できたサイズで、そのサイズは、長崎の子どもに見つからなかったと報告しているのだ。

コメント
01. 2013年11月09日 21:23:36 : asQab0oZ5c 胎児期に数千キロ離れたビキニ核実験により被曝したのか５０年ほど経過して甲状腺切除しなくてはならなくなった者がいるから日本の子供たちは嚢胞経年検査を生涯怠ってはいけない。バンダジェフスキー博士はチェリノイビリ事故後に生まれた世代にも事故前より顕著な数の甲状腺癌 がみられるのは放射性ヨードばかりが甲状腺癌の原因とは考えられない。セシウムも甲状腺がんを引き起こすと所説を発表した。於１３年７月徳島例会

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