http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/594.html
Tweet |
*
(2013年11月08日ミクシイ日記転載)
この記事をお読み下さい。
----------------
■20ミリ・シーベルト以下で安全…規制委が指針
(読売新聞 - 11月08日 03:06)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2642726
20ミリ・シーベルト以下で安全…規制委が指針
読売新聞 - 2013年11月08日 03:06
原子力規制委員会が、東京電力福島第一原子力発電所事故で避難している住民の帰還に関し、1年間に被曝(ひばく)する放射線量が20ミリ・シーベルト以下であれば、健康上に大きな問題はないとする指針を今月中にまとめることがわかった。
政府が長期目標として掲げる「年間1ミリ・シーベルト以下」が安全の目安ととらえられているため、科学的な知見を示して不安の払拭を図る。指針には20ミリ・シーベルトでは発がんリスクが十分に低く、適切な対策を取れば、リスクは回避できるとの見方が盛り込まれる見通しだ。
現地調査を行った国際原子力機関(IAEA)も10月、年間1〜20ミリ・シーベルトの被曝線量は許容できるとした報告書をまとめている。
指針を受けて、政府は正確な線量を把握するため、携帯式の個人線量計を配布する。保健師などが住民の健康相談に乗る「帰還支援センター(仮称)」も各市町村に設置する方向だ。
---------------
「原子力規制委員会が、東京電力福島第一原子力発電所事故で避難している住民の帰還に関し、1年間に被曝(ひばく)する放射線量が20ミリ・シーベルト以下であれば、健康上に大きな問題はないとする」のだそうです。
では、この「年間20ミリシーベルト」とは、どんな量なのか、皆さんは、「実感」を持って理解しておられるでしょうか?
次の文章をお読み下さい。
----------------
私は長年、原発で働く被曝労働者の問題に関わってきました。彼らなしに原発の維持はできません。例えば、09年に原発で働いて被曝をした労働者の数は約8万3000人。そのうち、95パーセント以上の人の被曝量は年間5ミリシーベルト以下でした。5ミリシーベルト以上は4パーセント、10〜20ミリシーベルトで1.5パーセント、20ミリシーベルトを超える者はゼロでした。
被爆労働者にとってもっとも過酷な労働は、原発の定期検査の初期の段階です。1年間放射能にまみれた格納容器の中は、人が入って作業ができる環境ではありません。そこで、山谷(東京)・釜ヶ埼(大阪)・寿町(横浜)など、各地の寄せ場と呼ばれる地域の日雇い労働者を集めて現場に連れていき、雑巾で放射能をぬぐい去る除染作業に従事させます。彼らは被曝量がある限度を超えると解雇され、元の寄せ場に戻されます。
そのような労働者の中には強い倦怠感に悩まされ、発熱や下痢などの症状が治まらず、次の仕事にも出られなくなり、結局野宿者になっていく人が多くいました。国策に貢献したにもかかわらず、何人もの労働者がいかなる保護を受けることなく、路上で亡くなっていくのを、私は見てきました。でも、彼らの中に、年間20ミリシーベルトを超えるような大量被曝をした労働者はおりませんでした。
ところが今では、福島の子どもたちはこれらの原発労働者よりも多い線量の中で、毎日暮らさざるをえないのです。
(藤田祐幸「原爆と原発/年間1ミリシーベルト基準は、日本の原爆被ばく者の『命のデータ』から生まれた。」(DAYS JAPAN 2013年11月号・50〜55ページ)同誌同号52ページ)
http://www.amazon.co.jp/DAYS-JAPAN-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3-2013%E5%B9%B4-11%E6%9C%88%E5%8F%B7/dp/B00FN3HYTO/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1383901532&sr=8-1&keywords=DAYS+JAPAN
藤田祐幸(ふじた・ゆうこう) 物理学者。放射能汚染地帯や被曝労働者の調査を続ける。
----------------
お読みの通りです。物理学者である藤田氏に依れば、原発労働者の中に、20ミリシーベルト以上の被曝をした労働者は居なかった、と言ふのです。
「年間20ミリシーベルト」の被曝とは、それほどの線量なのです。
新聞が何気無く伝える数字には、こう言ふ意味が有るのです。
新聞は、こう言ふ事を言ふべきです!
2013年11月8日(金)
西岡昌紀(にしおかまさのり・内科医)
http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/6916896.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1915618073&owner_id=6445842
*
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。