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2013/11/8 晴耕雨読
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昨日は、マスコミ取材の人達がいっぱい来て、全国放送のニュースで4号機オペフロの映像が報道されてたでし。
1Fの東電所長へのインタビューで作業員の話がちょっと出てだけど、あとで作業員の不足や今後の確保についてオイラの勝手な意見をつぶやくでし。
作業員不足の問題は、ただ単に人が不足という問題ではなく、様々な問題があり奥が深いんだ。
東電が会見で作業員計画は2〜3年は大丈夫って言ってたけど、作業員計画はあくまでも東電自社の社員の作業員であって、最前線で作業する協力企業の作業員の話じゃないんだよね。
確かに今は東電社員も高線量下作業にも作業員として現場に出てるけど、それは保守点検や調査主体で工事は協力企業の作業員なんだ。
現場最前線にいる協力企業の作業員を集めるのは今も大変困難で苦労してるんだけど、その現状を東電が把握してるかが問題なんだよね。
例えば、東電が工事を発注した元請けに作業員確保の確認すると、元請けは「大丈夫」って答えるんだ。
元請けは一次業者に発注し同じく聞くと一次請負業者も「大丈夫」って答える。
だけど、実際に苦労して作業員を集めてるのは二次請負業者以下の会社なんだよね。
だから東電には二次請負業者以下の作業員確保困難な状況の声は絶対に届いてないと思うんだ。
ここ最近のトラブルだって一部報道やネットでは「作業員の質の低下、スパナもわからない作業員が…」とか言われてたけど、オイラはトラブル要因はもっと他にある気がするんだ。
どこの業界にも、新人や作業に慣れてない人はいるんだよね。
オイラだって、この業界の仕事始めた頃は道工具の名前もわからなかったし、専門用語も多くてチンプンカンプンだったんだ。
でも、作業しながら先輩達に鍛え上げられながら仕事を少しずつ覚えたんだ。
原発作業の場合、班編成を組んで作業するんだけど、一班5〜10人位なんだ。
その班は班長(一般的な名称は職長)が纏めてて、その班長が知識も経験も豊富な大体ベテラン作業員なんだ。
新人教育や作業指示、確認、仕事の出来具合も全て大半は班長の技量に左右されるんだ。
話を戻して最近のトラブルの件なんだけど、オイラは作業員の質の問題よりも別な要因だと思ってるんだよね。
さっき話したように、班長の役割って作業する上でものすごく大事なキーパーソンで、原発作業の場合は特に班長にかかる負担が物凄く大きいんだ。
オイラは、この班長の作業行動が通常と違う動きをしなきゃならない状況が起因するトラブルだと思ってるんだ。
通常の原発作業や線量や被ばくを心配せずに作業する場合は、班長は必ず現物を見せながら、見ながら指示や確認をするんだけど、最近はベテラン班長の残線量も少なくなってきてて…少しでも被ばく低減し、少しでも現場で長く作業出来るようにするために現物を見ないで図面や口頭で指示してると思うんだ。
でも、やっぱり現物見ながらの指示じゃないと間違いは起きるし、トラブルが増えるんだよね。
トラブルを減らすには、現場を指揮する班長とその上の監督の役割が大きいんだ。
でも、その作業の中心となる班長や監督の残線量は今は少なくなってきてて、現場は苦しいのが現状。
例えば、3000人作業員が居たとしたら、最低300〜600人位のベテラン班長が必要なんだけど、今はそんなに居ないのかもしれないんだよね。
業者も作業員を集める時にベテラン班長を捜すんだけど今はなかなか集まらない。
集まらない理由は様々で、一つは被ばくの問題。
1F作業で20mSvを超えると他で作業するのが難しくなる事。
二つ目は雇用期間の問題。
1F作業は線量が高い場所の作業が多く、短期間だし生活が安定しない事。
その他にも賃金の問題や家族に反対されてるとか、将来の自分の子供の心配事とかいっぱいあるんだけどね。
この作業員確保が困難な理由は、班長だけじゃなく、作業員全般に言える事なんだ。
被ばくばかりさせられて使い捨てって気持ちを持って1Fを離れる人も多いしね。
普通に考えても、生活してる限り安定を求めるのは誰もが思う事だよね。
収束作業で、原子炉建屋内の高線量下作業の場合、ひどい人は被ばく線量20mSvに達するのに半月くらいだし…原発作業員一本で生活してた人は来ないよね。
半月で一年分の収入になれば来るだろうけど、そんな事ないし…。
作業員を集める業者は、いかにして長期間の雇用するか、叉は原発以外の作業とセットで1Fで被ばくした後の就職先、他の仕事を紹介出来るかが集める為の大きな条件なんだ。
これがなかなか出来ないから、雇用され1Fを離れた多くの作業員も使い捨てにされたって気持ちがあるんだよね。
もう一つ作業員が集めるのに苦労してる大きな問題は、作業員側じゃなくて会社側の問題。
平成28年度以降は建設業の請負工事は、労働者が社会保険に加入してないと請負工事が出来なくなるんだ。
今までは、雇用保険と労働者個人加入の国民保険でも大丈夫だったんだけどね。
その制度は、確か平成28年度から適用なんだけど、すでに1F収束作業でも除染作業でも適用されつつあるんだ。
そうなると、作業員を集める二次請負業者以下の小さな会社にとっての負担は、とても大きくて利益も出なくなるし、経営困難な状況になる可能性があるんだ。
だいたいの目安だけど、給料が30万円位だと5〜6万位は社会保険料として負担するみたいなんだ。
大企業ならまだしも、作業員を実質的に集めてるのは、ほとんどが零細企業だから本格的に始まると潰れる建設会社はいっぱい出てくるんじゃないのかなって思うよ。
この建設業の社会保険加入制度は、表向きには労働者を守る制度なんだけど、裏では保険料未納率を下げるために国がやってる気がするんだ。
いずれにしても結果的に1F収束作業員を集める零細企業にとっては、会社を苦しめる制度になってるのが現実なんだよね。
あと今日、NSC法案が衆院本会議で可決したみたいだけど特定秘密保護法案と併せ、原発作業員に対する徹底的な身分照会されるかもの件。
これも、かなり以前にもつぶやいたけど作業員の家族構成、宗教・思想、前科の有無、借金の有無等々が政府、公安、警察主体で作業員一人一人調べる事が…、正式に決まったら、作業員はなかなか集めるの今以上に集まらなくて、苦労するかもしれない。
今日は作業員の事について他にも沢山の意見があるかもだけど、長々とオイラの勝手な意見をつぶやいてしまいゴメンナサイね。
いずれにしても、1F収束廃炉作業員をこの先、長期間に渡り確保、維持するためには新たな法律とか特例措置、補助金制度、人材育成、人材バンクやアカデミー、雇用形態等々を考えた上で、いろいろ変えていかないと、少子化社会の次世代に1F収束・廃炉作業は繋がらない気がするでし。
でわでわ。
> チェルノブイリの方がよほど真面目にやってます。労働希望者へ1週間の無料訓練、高い報酬、優先的な年金受給資格、現場の除染と安全域区別の徹底、通勤鉄道敷設などなど。
確かに日本が見習うべき事が沢山あるはずなのにね。
原発従業員の身辺調査 政府が早期導入検討/秘密保護法案と歩調/規制委検討会議事録で判明 http://t.co/kZsaYu5bGX
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