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燃料取り出しは無事に出来るのだろうか
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/becfaa4d42e1ca4bb0ea7216ef21d74e?fm=entry_awc
★「天木直人氏の視点ー(2013/11/05)」★ :本音言いまっせー
きょう11月5日の東京新聞が「燃料取り出し延期へ」というスクープ記事を掲載した。
すなわち東電は早ければ11月8日にも始める予定だったフクイチ原発第4号機の
燃料取り出しを延期する見通しになったと言う記事だ。
作業の安全性を確認する更なる実証実験が必要であるからだという。
この記事を読んで私はすぐ週刊朝日の記事のことを思い浮かべた。
すなわち週刊朝日11月8日号は
「11月、世界で初めて事故機から(溶融した燃料棒)取り出し」という見出しの
特集記事を掲載していた。
その内容は衝撃的だ。
その詳細をここで繰り返す余裕はないがひとことで言えばこうだ。
水素爆発で建屋上層部が吹っ飛んだ4号機には大量の燃料棒が残されたままになっている。
何時、何が起きて建屋が倒壊しないとも限らないからその前に取り出すことは急務である。
しかし事故で破損した不安定な原発での燃料取り出し作業は世界初の「未知の世界」だ。
むき出しになった燃料は「人間が近づけば即死」という凄まじい放射線量である。
万が一でも事故は許されない、それほど深刻な作業を東電はやろうとしている、という記事である。
しかも私が認識をあらたにしたのは、そのような危険な作業を東電は4号機だけでも
2014年末まで約1年間も延々と続けなければならないということだ。
きょうの東京新聞のスクープ記事の裏には、このような深刻な事情があるのだ。
東京新聞のスクープ記事は、延期期間は1-2週間程度の見通しだと書いている。
確かに延期し続けるわけにはいかない。
延期し続ける間に地震や津波や何かの事故が起きれば日本は終わりだ。
どんなに危険でも、どんなにやりたくなくても、
11月中にはこの「未知の世界」の大作業が行なわれる事になる。
その時、あらためて国民は思い知らされるだろう。
もはや日本が原発を持つ事は無理だ、不道徳だと。
その後も小泉元首相の脱原発発言はヒートアップしているようだ。
その事によって国民が脱原発の方向に進むのなら歓迎だ。
しかし、小泉元首相は何十万年先まで核貯蔵をしなければならない事を強調して
「トイレ無きマンション」の事しか言わない。
わかりやすいことしか言わない、言えない小泉元首相の真骨頂だ。
しかし我々が直面しているより喫緊で深刻な問題は、目の前にある福島原発事故の
コントロールである。
除染や被曝回避やメルトダウンした核燃料取り出しである。
小泉元首相が熱弁をふるうまでもなく、福島原発事故をコントロールできない日本に
原発維持などできるはずがないのである。
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