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「1年1ミリにこだわるな」は「日本語」ではない  武田邦彦 
http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/516.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 11 月 03 日 15:08:00: igsppGRN/E9PQ
 

「1年1ミリにこだわるな」は「日本語」ではない
http://takedanet.com/2013/11/post_5a95.html
平成25年11月2日 武田邦彦(中部大学)



最近、政治的な理由によって「1年1ミリにこだわるな」という表現が使われるようになっている。これはまともな日本語とは言えないから(詐欺に類するトリックの日本語)、注意が必要だ。理由は次にまとめられる。

1)被曝の限度は「国民が我慢できる限度」で決まっている、
2)日本では「原発の被曝で、1年8000人以下の犠牲者まで我慢しよう」と国民が覚悟している、
3)それを「被曝量」という物理的数字に直すと「1年1ミリシーベルト」ということで、国民的合意は「1年8000人以下なら我慢しよう」ということであり、「ミリシーベルト」で合意しているのではない、
4)この合意を知らない人もいるけれど、日本政府はこれまで「国民の合意手続(国会や大臣や政治家の了解、官庁の決定、公聴会、通達、法令など)」で決定してきた。

このように政府が主導して決めてきたことだから、国民が「1年1ミリを緩めてくれ」といい、政府が「規則を見直す」というならわかるが、政府や議員が「1年1ミリにこだわる」というのは日本語としては適切な使い方ではない。自ら決めて自らが国民の合意を得てきたものを自分で「こだわるのはおかしい」ということ自体が「おかしい」からだ。

一昔前は、このような場合の歯止めになったのは新聞記者だった。彼らには報道としてのプライドがあり、「正しい日本語、正しい単語」に固執したものだ。その頃だったらいくら自民党が「こだわる」といっても「それは使い方が違うのではないか」と記事を書いただろう。

今や日本を代表する読売新聞がその社説で「1年1ミリにこだわるのか」と書いた。読売新聞は「1年8000人では少なすぎる。犠牲者はもっと多くてもよい」と書くだけの度胸がなかった。つまり「自分が正しいと思うことを書かない新聞」ということになる。

「自分が正しい」と思うことを書けない新聞というのは存在価値があるのだろうか? 人は何をよりどころにして毎日を送っているのかというと、「自ら正しいと思うことを言い、それをするために生きている」のだ。

ところで、交通事故死が1年5000人だから、原発も8000人までなら我慢する(致命的ガンと重篤な遺伝的障害)ということになっているが、交通事故の原因となる自動車は代わりのものがないので、5000人も多いけれどやむを得ないと思っている人が多いと思うが、原発はかわりに火力を使えばよいのだから、1年1ミリも被曝するならやめておいたほうがよいと私は思う。

科学技術は人に不幸を強いるものではない。被曝と健康の関係がもっとはっきりしてくるか、あるいは1年0.1ミリぐらいになる時代まで原子力の科学者は待とうといってほしい。自分が開発した技術で大勢の人が犠牲になる可能性のあることを専門家がやってはいけないと思う。

なお、現在、政府や新聞が言っているのは「外部被曝」だけだが、法令的には「外部被曝+内部被曝」だからさらに高くなる。


 

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コメント
 
01. 2013年11月03日 16:55:57 : FkctjdK1CN
自動車事故で死ぬ・・・ひき逃げ犯を探す・・・処罰、責任、補償。
核被曝は、全てに及び、誰も、考えられる核による疾病、死亡の原因。
福一核拡散事件以降、全ての疾病、死亡に補償の必要。
そうでないというなら、証明しなければならないが、不可能。
補償は、全国民、全人類に及ぶ。
ところが、誰も責任をとらず、何も補償しない。
こんなゴマカシ、大嘘がまかり通る、法も社会も技術も商品も代数経済も無い。
巨大核パワーの存在不可能が、福一で、科学証明された。
本当は、過去に、広島、長崎、スリーマイルやチェルノブイリで証明されていた。
我々は、核の安全神話に騙されてきた・・・終わった。
核関連者は、即時、現行犯取り押さえ、現場で処刑が、法。


02. 2013年11月03日 18:05:12 : d7Ep0IHyRI
朝日を批判するのは簡単
けれども一方で読売を批判するのは勇気がいる
その読売が原発推進の過去を一切振り返らずに、
今も強弁し、暴走してるにも関わらずだ
武田教授が生活している中部地方は中日新聞の牙城でもあるので
読売と中日新聞の地域の新聞拡販競争が裏にあったとしても、
その事を差し引いても、今受ける印象は読売の暴走は気色の悪さのみ
事故後に事業者にとってより都合がよい規制緩和を訴えるのは
焼け太り以外、何がある?


福島の除染計画 「1ミリ・シーベルト」への拘りを捨てたい(9月12日付・読売社説)

 避難生活が続く住民の帰還を見据え、効率的な除染を迅速に進めてもらいたい。

 東京電力福島第一原子力発電所周辺の除染が思うように進まず、環境省が計画の見直しを発表
した。

 環境省直轄で除染を実施している11市町村のうち、7市町村で当初予定の来年3月末までに
作業を終えるめどが立たないためだ。年内にも市町村ごとに新たな計画を策定するという。

 除染対象の土地所有者が各地に避難し、同意の取り付けが難航している。はぎ取った表土など
を保管する仮置き場の設置に対し、住民の理解が得られない。仮置き場の汚染土を集約して保管
する中間貯蔵施設の建設も見通せない。

 こうした現状を考えれば、計画見直しはやむを得ない面がある。環境省は住民に粘り強く説明
し、協力を得ていかねばならない。

 除染の効率化も欠かせない。表土の削り取りや路面洗浄などの作業に最新機材を投入し、スピ
ードアップを図る必要がある。

 今回の計画見直しで、環境省は森林除染の対象を広げた。除染拡大を求める住民の声を受けた
ものだ。だが、早期帰還のためには、森林の除染は極力、住民の生活圏周辺に限定すべきだ。

 大規模に森林除染を行えば、終了時期が見通せず、除染費用は際限なく膨らむ。大量の汚染土
の置き場を確保するのも困難だ。草木を広範囲に取り除けば、土砂災害を引き起こす危険もある

 一方、11市町村のうち、田村市では、除染が完了した。楢葉町、大熊町、川内村では今年度
内に作業を終える見通しだ。今後は、住民の生活再建を視野に入れたインフラ整備なども進めて
いくことが求められる。

 政府は、住民帰還の目安となる年間被曝(ひばく)線量を「20ミリ・シーベルト以下」として
いる。国際放射線防護委員会の提言に沿った数値だ。

 その上で、長期的には「年間1ミリ・シーベルト以下」に下げる方針だ。

 しかし、住民の中には、直ちに1ミリ・シーベルト以下にするよう拘(こだわ)る声が依然、少
なくない。

 人間は宇宙や大地から放射線を浴びて生活している。病院のCT検査では、1回の被曝線量が
約8ミリ・シーベルトになることがある。

 専門家は、広島と長崎の被爆者に対する追跡調査の結果、積算線量が100ミリ・シーベルト
以下の被曝では、がんとの因果関係は認められていないと指摘する。

 政府は、放射能の正しい情報を周知していくことが大切だ。
(2013年9月12日01時31分 読売新聞)


03. 2013年11月03日 20:20:01 : GdyQ1Fhu4A
「嘘こき」はいったいどっちなのか

いずれ明らかになる

ただ、甲状腺がんが「事故の数年後に増える」といったことは明らかにならない
甲状腺がんはきわめてありふれた「癌」で、したがって、「見つけようという操作の強さに比例して多く見つかる癌」だからだ


・・・今のところは国民の大多数は「放射脳」の言うことなど信じていない

通常の状態が混沌としてわからない(低線量被爆、内部被爆の実害など)ときに、たとえば、「状態を極端化したときどうか」を見る手はアリだ


・ヨウ素131などを治療目的で、数十億ベクレルオーダーで服用処方されることがある
・宇宙飛行士、航空機パイロット・CAなどは多量の被爆をする
・核実験時代には日本でもベクレル食い物が常食で、だれも文句を言わず、普通にみんな食っていた
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food/outimg/B20131103_145029.gif
 (何度も上げたこのグラフからは、バカ以外なら、いろんなことが読み取れる。それをわかって欲しいのだが  半キチどもに説明する気力はない (笑))
・内部被爆が大変なことなんだ、というのは、体内に取り込まれる物質が分子ではなく、分子の巨大な塊=粒子の場合に特に言えることである
・世界にはところどころに「高線量地域」がある
・タバコ、酒などと、放射能による発がん率を比較せよ


まあ、いずれわかる時が来る


04. 2013年11月03日 20:56:34 : 3PJAqRzx3M
>>タバコ、酒などと、放射能による発がん率を比較せよ

癌増加の原因はその「放射能」という可能性もゼロではないな。

タバコの癌も実は、タバコの成分そのものではなく、
肺に放射性物質を吸着しやすくするからだという説もある。


05. 2013年11月03日 21:39:05 : FfzzRIbxkp
TPPで、米国が日本に突きつけている車の安全基準の緩和。
これによって、交通事故が起きる確率は高くなります。
例えば、政府は国民に年5000人から年3万人に交通事故死が増える協定を結びましたと説明してくださるのでしょうか。

被曝線量も、1ミリから拡大するのならば、拡大によって被害者数が増えますが、
増えた分だけ利益が出る企業があります。
筆頭は保険会社。医薬品。

武田先生のフォードの話ですが、現代では事故が起きても保険屋が儲かるから、自動車産業は保険会社と手を組もうなんてことになってます。
米国のように訴訟大国になれば、事故の原因は車の部品。下請けの企業を訴えてやろう。になります。

読売の記事は、被曝で健康被害が増えれば保険会社が儲かる、患者が増えれば国民健康保険が破綻するからさらに民間保険が儲かる、、そういったコーポラティズムの最も愚劣な様相を示しているのではないでしょうか。


06. 2013年11月04日 11:46:00 : d0FNn9S7Ms
>>03
>ただ、甲状腺がんが「事故の数年後に増える」といったことは明らかにならない
甲状腺がんはきわめてありふれた「癌」で、したがって、「見つけようという操作の強さに比例して多く見つかる癌」だからだ

↓放射線医学の権威・「山下俊一」教授の論文では「まれ」だとハッキリと書かれています。

 日本では思春期を超えた子供の甲状腺がんをまれにみるぐらいです。
 その頻度は、年間100万人に1人といわれています。
 これは欧米、日本、ほぼ変わりません。
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/799.html


>・タバコ、酒などと、放射能による発がん率を比較せよ

奇っ怪な結果?? タバコを吸うと肺がんが減る?!
http://takedanet.com/2012/03/post_b49e.html
4大原因を考える・・・ディーゼル、核実験、レントゲン検診、そしてタバコ
この論文では1960年代に盛んに行われた核実験で肺にプルトニウムが入った時期、結核予防法でレントゲン検診が全児童生徒に行われた時期と符合し、核実験の影響が強かった中緯度の国の動きやレントゲン検診の回数が減った時期とも符合し、白血病との相互関係も合理的に認められます。
また被曝と肺がんの関係では、2004年のランセット(世界一有名な医学雑誌)の論文で、医療被曝で日本人の発がんが3倍にも上ると報告されています。
http://takedanet.com/2012/04/4_0bdc.html

放射線医学の権威・「山下俊一」教授の論文では、
レントゲンとかCTスキャンなどで患者が被曝することが多く、特に日本ではあまりに気軽に診察で被曝させていると警告しています。
ヨーロッパではガンになる人の1%が医療によるもので、被曝量の多い日本ではそれが3%になるとしています。
そして、この「3%」について、「1%と3%で差がないと思いがちだが、3%というと日本人で9000人だから、交通事故よりも多い」と警告しています。
http://takedanet.com/2011/06/post_a564.html


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