http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/455.html
Tweet |
2013年10月16日(千葉 木更津)
小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞くBS-TBS(小泉演説部分文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3366.html
2013-10-30(09:35) みんな楽しくHappy♡がいい♪
BS-TBS 2013.10.20
小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞くより
(講演部分の音声)
小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞く
小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞く 投稿者 tvpickup
総理大臣の時代は CO2を削減しなきゃいかん。
地球温暖化の問題もある。
油の依存度を下げていかないと、また油が上がった時にどうするのか?と、
そこで原子力というのはCO2を出さない。
「安全なんだ」と。
太陽光とか風力とか石炭の火力とか、さまざまなエネルギー源に比較しても「コストが一番安い」と、
そういう専門家の話を信じていましたね。
ま、しかしあの…福島県の原発事故。
その後の様々な問題を考えてみると、
「こりゃ、日本で原発をこのまま推進していくのは無理だな」と感じ始めました。
原発は安全でありコストは安い。
電気事業団とか経産省、資源エネルギー庁の専門家の話、
私自身そういう原子力の知識はありませんから、やっぱり専門家の知識を尊重しなければあかん。
それを信じて、長年、数十年、
日本はエネルギーを全部、ほとんどと言っていいぐらい外国に依存していると、
自前で、クリーンなエネルギー。
将来のエネルギーを考えると、原子力の平和利用を真剣に考えなきゃいかん。
「ま、そうだな」と思っていたんですが。
自分なりに勉強をして資料を見ていくうちに、
「こりゃ、今までの専門家の説明はおかしかったんじゃないのか?」と。
そういう中でいま経済界のみなさんと、よく話し合いをされるんですけれども、
大体・・・・・・現在でも、その、原発を生産している会社はもちろん、
そうでない、いわゆる・・・・・・実際の生産の現場で収益をあげなきゃいかんという、経営者の話は、
「原発ゼロだなんて無理だなぁ」と、
「原発ゼロなんていうのは無責任だ」という声が強いですね。
そういう経済界の幹部の中で、私はシンポジウムなんかも含めてですね、
「原発はどうしても必要だ」と、
「原発ゼロなんてやったら日本の経済成長は出来ないよ」
「また日本が貧しい国に…落ちていく」
「そんなことは日本の国民が許すわけないよ」という意見の方が強いですね。
ま、しかしそれは、私なりに勉強した結果、
「そうではない」と。
私は日本国民、日本国の企業の環境に対する協力度合いは実に鋭く強いと、
「政治が決断すれば日本は原発ゼロでもやっていける」という、そういう私の考えの中で、
じわりじわりと・・・固まってきたものですから、
かなり前から、震災が起こった時から「これはやっぱり原発はゼロにするべきだ」ということで、
原発ゼロの主張を展開して、講演を頼まれた場合には私個人の意見として、
「日本は原発ゼロで十分経済成長できる」と。
「また、日本企業にはその力があるし、国民の協力度合いも強い」
原発ゼロの方向を打ち出すべきだという主張を展開しているんです。
原発を稼働させれば必ず廃棄物が出てきます。
放射性の廃棄物。
この最終処分場を今世界で、ただ1個フィンランドが建設しているんですね。
8月、フィンランドのオンカロを視察に行って、
改めて、「これは、日本は原発ゼロにしなくちゃいかんな」という確信を持ちましたね。
フィンランドはね、岩盤で出来ている国ですよ。
道路を走ると、トンネルも岩盤です。
地下に行くと岩盤じゃないんです。
表面に出ているのはもう岩盤なんですよ!
その岩盤をくりぬいて高速道路が走っている。
オンカロに行くと、これまた入り口から岩盤ですよ。
そこにマイクロバスで10人程度しか乗れないんですけど人数を制限されて、
車でその400m地下まで下りていくわけです。
防護服を着てね。
もし事故が起こったら困るから、さまざまな器具を付けられていきました。
「エレベーターはないのか?」
エレベーターはあるんです。
「あれにどうして乗っていかないんですか?」って言ったらね、
「エレベーターは物資を運ぶ専用なんだ」と、人間用じゃない。
人間はこの車で、ジグザグですね、こうですね。
で、400m下に着いたら、2km四方の広場ですよ。
そこで終わりじゃないんです、広場に置くわけじゃない。
その広場の下にさらに円筒形の2〜30mの筒の中に入れられた、…核の廃棄物。
2km四方の広場の地下に埋め込むわけです。
何100本、何1000本。
もう完成したんだと思ったらそうじゃない。
「もう一回審査があるんだ。この審査を通過しないと完成とは言えないんだ」
審査は何だ?
岩盤といえどもどこに水が漏れているかないか?という事を…調べなきゃいかん。
「みてごらん」
ところどころ、岩盤といえども水がこう、漏れ出しているところがあるんです。
これをやっぱりよーく調べないと、
十万年という期間この核のゴミがね、安全に管理されるか保証できないから、そういう審査を待っているんだ。
・・・これね。
十万年というのも…気の遠くなる先の話ですよね。
日本がね、400m地下掘ったらね、水が漏れているどころじゃないですよ、温泉が出てきます。
しかもね、フィンランドは地震が無いの。
このような状況を見てですね、
「やっぱり原発は必要だ」と、この論理で国民を説得することはできない。
むしろますます、「ゼロにするべきだ」ということならば、説得が可能だと思いましたね。
―拍手(まばら?)ー
放射性廃棄物、放射性というのは色が無い!匂いが無い!
だから目の前にぼろぼろ放射性が置いてあっても分からないんです。
ところが高性能の放射性レベルに近づいて2〜30分いれば、もう死ぬ、とかですね。
傷害を受けることも分かっている。
だから、このオンカロの核のゴミを十万年保管しなきゃいけないので、
これを将来の人類に理解してもらうのを
どういう方法にしたらいいのか?というのを今悩んでいるんだと、心配しているんだ。
まずは、人間というのは好奇心が強い。
ここに近づいてはいけないと言うと必ず近づきたくなる!
そういう性質を人間は持っていると。
そうですよね、「これ見たらいけない」と言われると見たくなりますよね。
だから「このオンカロに近づいてはいけない」と、
また「何が保管されているのか堀り出してはいかん」という文字をどういうふうにすればいいのか?
日本人だってそうでしょ?
2〜300年前の古い字、読めませんね?私たち。
解釈できませんよね。
考古学者が困惑する。
あるいはエジプトなどのピラミッド。
ま、2000年前、3000年前。
文字が出てきた。読めない!
ましてや、1000年、万年、字がどう変わってくるかわかりませんよ。
英語でいいか、フィンランド語でいいか、他の言葉でいいのかって言ったってね、
言葉っていうのは変わるんですから。
日本語だって、しょっちゅう変わっていきますよね。
ちょっと前まではね、「あの人切れるな」っていったら頭が良かったの。
最近「あの人切れる」って言ったら「オカシイ」ってなっちゃったの。
日本語だってそうでしょ。
だからこの言葉をね、どういう言葉で「ここに近づいたらいけない」という、そういう問題もある。
そういうことも聞きましてね、
原発ゼロにしようという一番の理由、ま、いくつかありますけど、
まず一番の理由はね、処分場が無いという事ですよ。
どんな原発でも、電気を供給する過程で放射性の廃棄物が出る。
それをきっちりと危険の無いように保管する場所がどこにもないんだ、日本は。
そういうゴミ、ま、俗に廃棄物をゴミと言いますが、
核のゴミをね、捨て場所もないのに
これから仮に…原発がいくつか、これからの電気に必要だからって再稼働を認めますと、
だとしてもですよ、
…ゴミはどんどん増えていく訳です!
今まで54基分の原発が稼働して電気を国民に供給し小さい文字た。
その過程で出た核のゴミは、いまだに1カ所も処分場は出来ていない。
これはね、政治の怠慢と言えば怠慢なんだけれども、
同時に、多くの国民が…やはりね、この放射性の廃棄物から出るゴミ、
これはさまざまな悪影響があるという事が分かっているからこそ根強い反対とか抵抗がある。
そのものが処分場が出来ない理由なのではないかと思っているんです。
確かにね・・・この日本は地震国で津波もある。
そういう処分場をつくったって、フィンランドみたいに岩盤じゃないですから、
十万年じゃなくて100年後だってわからないですよね。
・・・・こういう事を考えて、私はフィンランドと違って日本は地震も頻発。
津波も何十年かに一回の大きな津波が来る。
そのことを考えると、「これからもね、処分場はできないだろうな」と、
住民の反対がある、強い。
第一民主主義の国ですから、これだけ放射性、あるいは原発の危険性があるのが分かってきた現在、
選挙の前、知事候補にしても市町村候補にしても
「はい、私のところに処分場つくってもいいです」っていう候補者が出てくるかは分からない。
仮に出てきたとしても当選できる可能性は少ないでしょうね。
「いくらお金上げる」そう言ったとしても。
だからいままでね、「原発は安全でコストが安い」と言ってたけれども、
今、あの事故の前にそういう安全神話、コストが一番安いっていう事を信じる人はほとんどいないでしょう。
私も信じませんね。
原発を立地するためにどれだけ税金を投入していたか
電源立地税とかですね、
いま福島の事故が起きて、あの東京電力だけで賠償責任は負えませんよ。
汚染水処理が出来ないでしょ。
「廃炉にする」
廃炉にしても40年50年かかるっていうんだから。
その技術の養成がね、東電だけで出来るわけがない、国が関与しないと。
先月安倍総理はじめ何人かが汚染水対策の視察に福島に乗り込みましたね。
ヘルメットして、防護マスクして、防護服着て。
あのために毎日約3000人の作業員が汚染水処理に当たっている。
しかも、あの防護服。
一日入ったら翌日次の人に使い回すことができない。
捨てなきゃいけない。
捨てて焼いているのか?
焼いたら放射線が出るから焼けない。
毎日毎日あの約3000人の作業員は新しい防護服を着てやっているんですよ。
それだけでも大変な費用ですよ。
だからこういう事を考えてね、「原発のコストが一番安い」だなんて、
・・・・・・・それを知らなかった。
電力会社が一番安いと言っているけど、じゃあ9電力日本に電力会社がある。
電力会社だけで、税金投入なしでそういう対策ができるのか?と。
出来ないでしょ?
だから今や、原発にかかるコストは一番安いどころか、
わたしは一番高いと思いますよ、他のエネルギーと比べて。
だからそういうところからもう日本は、早くこういうエネルギーを
原発に代わる代替エネルギーに試験にしても様々な対策にしても変えていった方がいいんじゃないか
だから私は今後ね、様々なそういう原発ゼロに代わる代替エネルギーの開発、
それを支援策、奨励策をとれば日本はやっていけるんじゃないか。
問題は、どうやってそういう体制をつくるか。
幸いなことに今、野党は大体原発ゼロに賛成ですよ。
でこれでね、もし政府自民が
「やっぱり原発をゼロにして、自然環境に配慮して、自然を資源にする、
そういう・・・エネルギーを、日本は取るべきだ」と言って、
政治的な方向を出せばね、国民はね、大方の国民は協力してくれるんじゃないか。
企業もそういう方針を出せば優れた技術力を持っていますから、そっちの方に進んでいって、
将来原発ゼロの社会が建設できるんじゃないかと思っているから今私は
早く原発ゼロを政治が決めた方が将来
100年後でもいい、200年後でもいい、原発ゼロにするそういう社会が出来れば、
世界がまた日本をモデルにするぞ。
自然を資源にするんですから、捨てられたものをさらに利用するような社会をつくるという、
そういう夢のある仕事に日本が取り組んでいけば、また新たな発展がはじまるんじゃないかと。
で、最近ね、私がゼロを主張するんで、
「それは無責任だ」と言った人達も、
「そうすることができればいいな」という事は大体分かってきたんです。
処分場、あてがない。
確かに小泉さんが言うようにね、原発ゼロにするなんか無責任。
小泉さんから「処分場もつくれないのにそんなゴミをどんどん出していく方が無責任だ」
あの言葉が効いたのかどうかは知らないけどね、
「ま・・・出来ればゼロの方が・・いいな」っていうのもボチボチ出てきたんです。
ただ、言っているのは「将来ゼロにするのはいい。しかし、いまゼロにしちゃダメだ」って言うんですよ。
今ゼロですよ
今ゼロでやっているんですよ、あれ。
気がつかないけど、今すでにゼロなんですよ。
じゃあ将来、54基ある。
もう、新設増設は出来ないでしょうね、住民の反対が強くて。
じゃあ今稼働しているのを安全対策をしっかりやって稼働させる。
それでもね、20基30基というのは出来ないと思いますよ。
せいぜい・・・数基…ひと桁でしょう。
それだったならば代替エネルギーで出来るじゃないですか!
現に日本は今までいくたびか危機に襲われてきましたけれど、
その危機というものを、こう何年か経って振り返ってみると、
よく勉強して、学習効果が出てきた新しい時代の創造に向けて進んできているんですね。
現に政策って言うのはね、ずーっと同じものじゃないんです。
いい例が、あの幕末。
鎖国だったんですよ。
鎖国が一挙に開国に変わっちゃったんだ。
それで近代国家建設に励んできた。
第二次世界大戦前まではね、鬼畜米英だったんですよ。
「アメリカイギリス鬼畜生」って言ってたんですよ。
終わったら、「アメリカさま様、親米」
ま、考えてみればね、最強の敵を最大の味方にしちゃったんだから逞しいと言えば逞しいかもしれない。
変わり身が早いと言えば変わり身が早いかもしれないけれど、
とにかく方針を大転換して発展してきた。
もう石油はね、どのエネルギーよりも安いから、そんな他のエネルギーなんか無駄だ。
「金さえ出せば油が良いんだから」と言って高度成長を遂げてきた。
ところが石油ショックが起こった。
「大変だ」と言ったけれども、これも見事に環境先進国へとね、変身して、
いま世界から様々な省エネルギー技術とかね、技術力の高い国だっていう評価をされている。
だから私としてはこういう様々な企業経営者の意見を聞いたり、
自分で勉強したり視察したりしてね、
「ああ、日本って言うのは上手くピンチをチャンスに変えてきたな」
1000年万年、経過してもですよ、有害性が消えない。
そういう原発の処分場をつくるために、莫大な金とエネルギーを使うよりも、
その金を、自然を資源にする、環境に優しい、そういうエネルギーに踏み変えた方が
遥かに遣り甲斐があって、夢のある事業ではないかなと思っているんです。
私はもう政治家を引退しましたし、
ま、これから二度と国会議員に返り咲くつもりはありませんしね、
どこかの新聞でね、「原発ゼロの新党を考えているんじゃないか」という説があったけれども、
そんなことは毛頭考えていませんよ。
―まばらな拍手ー
私が出来ることはなにか?と、
私の話を聞きたいというところには、ま、行ってお話をして、
「何かの参考になればいいな」と言って講演しているんですけどね。
小泉元首相 脱原発「各党が努力を」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131029/k10015651861000.html
10月29日 18時22分
小泉元総理大臣は、社民党の吉田党首とエネルギー政策を巡って会談し、
脱原発に向けた連携を要請されたのに対し、それぞれの立場で各政党が脱原発に向けて努力すべきだとして、
みずからも引き続き主張していく考えを示しました。
会談は、脱原発を掲げる社民党の吉田党首の呼びかけで行われたもので、
東京都内の小泉元総理大臣の事務所で、およそ45分間にわたって行われました。
社民党によりますと、この中で吉田氏がエネルギー政策を巡る考えを尋ねたのに対し、
小泉氏は「地震大国日本で、使用済み核燃料や高レベル廃棄物の最終処分場を作ることは
国民の理解が得られない。原子力発電を続けていくことは無責任であり不可能だ」と述べ、
原発の運転再開に踏み切るべきではないという認識を示しました。
そのうえで小泉氏は、脱原発に向けた連携を要請されたのに対し
「それぞれの立場で各政党が脱原発に向けて努力すべきだ。自分も主張を続けていく。
政府に脱原発に向けた政治決断を求めるには、世論に訴えるしかない」と述べたということです。
吉田氏は会談のあと記者団に対し
「小泉氏と考え方を共有し、共感することができたので、今後、脱原発に向けたうねりをともに作っていきたい」
と述べました。
「党としてやめてと言えず」
自民党の石破幹事長は、記者会見で
「今はわが党選出の国会議員ではなく、1人の私人である小泉元総理大臣がどの党と話をするかについて、
自民党として『やめてください』と言う立場にない。
国政には原発をどうするかというテーマだけでなく、ほかにも多くのテーマがあり、
小泉氏と社民党の党首が会談したことが政界再編に向けた動きにつながるのかどうかや、
新たな政策軸ができるのかどうかについて、今の時点で判断できない」と述べました。
「父は父、私は私」
また、小泉進次郎復興政務官は国会内で記者団に対し、
「全く聞いていないので分からないし、父が誰と会うかは私にはコントロールできない。
人にはそれぞれ自分の考え方があり、日本は言論の自由が保障されている国だから、自由に発信できる。
やはり今の日本は、高齢者も元気がある」と述べました。
そのうえで小泉政務官は、記者団が「小泉元総理大臣と政務官の考えは違うのか」と質問したのに対し、
「今までも言っているとおり、父は父、私は私だ」と述べました。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。