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【社会】
新橋スーツデモ「サラリーマンだって原発反対」 あす午後7時“出勤”
東京新聞 2013年10月29日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013102902000244.html
参加者がスーツを着て脱原発を訴えるデモが30日午後7時から、サラリーマンの街、東京・新橋周辺で行われる。「原発に反対しているのは、ごく普通に働く人たち」。スーツ姿で歩くことで、周囲の人にそう伝えたいという。 (上條憲也、写真も)
主催するのは、いずれも都内で働く四人。その一人、扇田(せんだ)未知彦さん(47)=練馬区=自身もスーツ姿で働く会社員だ。「身近で働く人が普通に声を上げているんだよ、ということを訴えたい」と語る。
小学生の子どもがいる扇田さんは3・11後、放射能による健康被害に危機感を持ち、脱原発を真剣に考え始めた。毎週金曜日に首相官邸前で開かれている原発抗議行動に、妻の会社員りえさん(45)と参加するようになった。
そこで知り合ったのが、官邸前抗議行動のスタッフ土肥二朗さん(56)=東京都三鷹市。土肥さん自身はスーツを着ない自営業だが、「真摯(しんし)な態度で活動した方が、より説得力があるかも」と、スーツデモを発案した。
「制服やスポーツのユニホームと同じ。着そろえることで、私たちもチームとしてまとまることができる」と土肥さん。官邸前の演説台で「いつかスーツデモをやる」と宣言すると、扇田さんらとの輪が広がった。
主催者の一人でフリーライターの川口和正さん(49)=中野区=も土肥さんの演説を機に、スーツ姿で脱原発のチラシを配ったところ、手に取ってくれる人が増えたという手応えを感じたという。
デモ参加を呼び掛けるホームページ(HP)には、反響も届いている。営業職の女性からは「この国を支えているのは私たち働く一人一人。私たちが声を上げれば必ず原発はなくなる」。川口さんは「それぞれが働く立場から肉声を発してほしい。飛び入りも歓迎です」と話す。
デモは新橋駅烏森(からすもり)口から徒歩一分の桜田公園を出発、外堀通りから東京電力本店前を経て、桜田公園に戻る約一・七キロで行う。参加者はスーツ着用(できるだけネクタイも)で、スーツの都合がつかない場合は第一グループに続く第二グループへの参加を呼び掛けている。詳細はHP=http://suit−demo.com/=で。
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