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【福島第1原発】 11/8より4号機燃料プールの使用済核燃料取り出し作業開始 〜万一の際の想定はゼロ〜
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/7da52e91abebdeba792c4ea9556ab046
2013年10月30日 暗黒夜考〜崩壊しつつある日本を考える〜
世界中が注目している福島第1原発4号機の燃料プール内に残置されている使用済核燃料1533体の取り出し作業が、11/8よりいよいよ開始される模様である。
「当初計画では11月中旬の開始予定だったものを少しでも前倒しして」と言うと聞こえはいいが、残念ながら、以下の福島テレビ記事でも指摘されているように、万一、燃料が落ちた際、「落下した燃料をどうするのか?」「住民への周知方法はどうするのか?」等について何ら具体の方策が準備されていないという、お粗末極まりない状況であるのがその実情である。
以下2つ目の福島テレビ記事にて、4号機燃料プールからの使用済核燃料の取り出し中に、5階から地上に核燃料が落下するという事故を想定した訓練の様子が映し出されているが、同動画よりこの訓練のデタラメさ加減がよくわかるであろう。
即ち、「再臨界」という重大な事態を想定していながら、5km〜30km圏内のモニタリングポストの空間線量を読み取り、5km圏内の住民に避難指示を出すだけという実にお粗末な内容である。
その後の事故対応について、少なくとも同ニュースからは、一体誰がどのようにその収束を図るのか等、リアルな中身が一切欠落していると言わざるを得ないであろう。
早い話、訓練を行なうこと自体がその目的となっているということであり、こんな緩い訓練では実際に不測の事態となった際、マトモな対処がなされないことは明らかであろう。
そんな状況ゆえ、当然に「テロが起きた際どうするのか?」についてや、「取り出し作業中に大地震・津波に襲われたらどうするのか?」といった複合的事象が同時に起きる状況などまったく想定されていないことは想像に難くないところである。
では一体どうするつもりなのか?
それは、経済産業省・木野正登による「我々はもう同じ失敗は繰り返さないと思っているので、訓練を通じて、また対応・対策を強化していきたい」という言葉に凝縮されていると言ってよいであろう。
即ち、経産省も何ら具体の対応策を持ち合わせておらず、単なる”神頼み”状態にて、失敗すれば全世界に影響が及ぶであろう重大な作業に臨もうとしているのである。
とてもじゃないが真剣な姿勢が感じられない”おざなり”訓練でお茶を濁し、準備作業もたったの1週間という状態で日本全土、否、北半球全体にまで影響が及ぶであろう「最重要課題」に臨もうというのであるから、これはもう正気の沙汰ではない話である。
(11/1〜、燃料を取り出すクレーン稼働の使用前検査予定)
まさに「狂乱国家ニッポンここに極まれり」と言ってよいであろう。
(転載開始)
◆福島第1原発4号機の燃料取り出しについて斎藤記者の解説です。
10/29 21:01 福島テレビ
福島第1原発4号機では、11月8日にも使用済み燃料プールからの燃料取り出しが行われます。
原発担当の斎藤 真太郎記者の解説です。
(燃料が落下するという最悪の事態も想定しなければならないのか?)
これから燃料の取り出しという、世界でも例を見ない試みが行われますので、最悪の事態も想定しなければいけません。
そのためにも東京電力は、使用済み燃料プールから燃料を取り出す4号機で、11月1日から燃料を取り出すクレーンの稼働を確かめるための使用前検査を行う予定です。
その作業と同時に、現場で事故を想定した訓練も必要になってきます。
(まだまだ不測の事態を想定しなければならないということか?)
4号機の使用済み燃料プールには、1,533体の燃料がありますし、それを1つひとつ、1年という長い時間をかけて、取り出していくことになります。
しかし、万が一、燃料が落ちた際に、落下した燃料をどうするのか、また、テロが起きたときにどうするのか、その対応や検討も進んでいませんし、住民への周知の方法もこれからです。
汚染水問題1つとっても、対策が後手後手になっています。
◆福島第1原発4号機の燃料取り出しへ、事故を想定し初訓練
10/29 21:02 福島テレビ
福島第1原発4号機では、11月8日にも使用済み燃料プールからの燃料取り出しが行われる。
燃料の取り出し中に事故が起きたらどう対応するのか、29日は最悪の事態を想定した初めての訓練が行われた。
政府の担当者は「福島第1原子力発電所4号機の燃料取り扱い事故が発生」話した。
訓練は、4号機の使用済み燃料プールからの燃料の取り出し中に、5階から地上に核燃料が落下したという想定で行われた。
訓練では、燃料が落下したことで、再臨界したときに発生する「キセノン」という気体によって、5km圏内の住民に避難指示が出される。
担当者は「屋内退避を実施している地域にあるモニタリングポストの値が上昇しており、5kmから30km圏内の複数箇所で40マイクロシーベルト(μSv)パーアワーを超えています」と話した。
目前に迫った、使用済み燃料プールからの燃料の取り出し作業。
福島第1原発では、トラブルが相次いでいるだけに、避難が続く住民からも、不安の声が聞かれる。
住民は「不安はあるよね。今までの状況から見たって、満足な汚染水処理だって、できてない状態なのに、初めてのことだからね」、「(放射能が)漏れないようにしてほしい。安全にね」などと話した。
訓練で担当者は「事業者通報第4報を配布します。14時30分、海水消防車ポンプが故障し、海水炉心冷却の機能が喪失しました」と話した。
一方、29日の訓練では、外部電源の喪失とともに、原子炉に注水ができなくなり、制御不能になったことも想定された。
福島第1原発から5kmの場所にあるオフサイトセンターは使用ができなくなっていて、事故後に放置された福島市で、国の訓練が行われるのは、今回が初めて。
経済産業省・木野正登さんは「われわれとしては、もう同じ失敗は繰り返さないと思っていますので、そこは訓練を通じて、また対応・対策を強化していきたいと思います」と話した。
4号機では、早ければ11月8日にも、燃料の取り出しが始まる見通しとなっている。
(転載終了)
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