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【 もはや手をこまねいてはいられない、東京電力は福島第一原発の現場を『根本的に』立て直せ 】
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2013年10月30日 星の金貨プロジェクト
厳しいスケジュールが手抜きやミスの発生頻度を高め、任務・手順も理解できない現状
「福島第一原発の状況は改善に向かっている」、その事実が欲しい日本の規制当局
AP通信 / ワシントンポスト 10月28日
独立した監視機関として発足してから13ヶ月、初めて行われた原子力規制委員会と東京電力の会議において、最早正常な機能を有していない福島第一原発で急増している事故やトラブルを減らすため、『抜本的な対策』を採るよう、東京電力の経営陣に対し求めました。
日本の原子力規制委員会の田中俊一委員長は、福島第一原発で事故・トラブルが急増している事態を受け、広瀬直己東京電力社長を呼出しました。
この席で田中委員長は原子炉を冷却する際に汚染された高濃度の放射性物質を含んだ水が漏出につながった一連の人為的ミスを含め、福島第一原発で頻発している事態について懸念を表明しました。
福島第一原発では様々な事態に現場の職員・作業員が対応を迫られる中、人為的なミスが繰り返され、事態の深刻化を招いています。
田中委員長はこうしたミスが続いている状況について、度重なる「愚かな間違い」は士気と責任感の低下によるものである可能性について言及していました。
東京電力が最近公表した報告書は、福島第一原発の現場に構造的な問題がある事を認めています。
福島第一原発の現場では作業員が厳しいスケジュールに追い立てられ、ともすれば手を抜く傾向があり、ミスの発生頻度も高まり、その時々における任務や手順を完全には理解できていない状況があります。
2011年3月にメルトダウンを起こした福島第一原発については、広瀬社長は東京電力が充分な数の作業員・職員を確保できなくなっていることを認めました。
この事態については、他の原発や関連施設から人員を福島第一原発に回して対応すると語っています。
しかし昨年だけで東京電力を辞めた職員の数は、700人以上に昇っています。
10月21日、相沢東京電力副社長は、今後2〜3年の間は、充分な数の作業員・職員を確保できる見通しであると語りました。
しかし数十年を要する事故収束・廃炉作業において、その間必要な人員を確保しづけることは可能かどうかは定かではありません。
「今後長期間必要になるがれき撤去のための作業員の確保については、まだ見通しは立っていません。こうした作業には我々の従来のものとは異なるスキルが必要です。」
記者会見の席上、相沢副社長がこう語りました。
外国人労働者を受け入れる可能性について尋ねられた相沢副社長は、今直ちには行わないとしても、将来的にはその可能性を残しておくと返答しました。
原子力規制委員会の田中委員長が広瀬直己東京電力社長と直接話し合いをしたのは、今回が初めてでした。
その理由の一つとして、原子力規制委員会発足以前、日本の核監視機関であったはずの経済産業省の下部機関であった原子力安全・保安院が、東京電力と不適切ななれ合いの関係を続けていたことが挙げられます。
原子力規制委員会の職員の一人は、今回広瀬直己東京電力社長を呼び出した背景には、田中委員長の重大な懸念があると語りました。
田中委員長を始めとする原子力規制委員会の委員は、今後東京電力に対する指導・監督を強めていく意向であるとも語っています。
会議に出席した原子力規制長の池田長官は、田中委員長は広瀬社長に対し次のように語ったことを記者会見の席で明らかにしました。
福島第一原発で頻発している問題を解決するためには、東京電力が示した単なる手順の変更などでは無く、長期的展望に立った『抜本的な対策』を必要とすると。
しかし今回の会議はわずか数分という短さでした。
明治大学の講師で、原子炉技術者である後藤昌司氏は、今回の会議が今後どの程度の改善効果を発揮するかについては、疑問が残ると語りました。
「大切なことは、彼らが本当は何について話したのか?という点だと思います。」
「私が見る所、日本の規制当局には、福島第一原発の様々な障害が取り除かれ、事故収束・廃炉作業が進み始めた、という状況が必要なのだと思います。」
加えて田中委員長は東京電力側に対し、現場の作業員が防護マスクなしでも働けるようになるまで、福島第一原発の敷地内の放射線量を下げる取り組みを行うよう求めました。
防護マスクの着用が作業員間のコミュニケーションを阻害し、過酷な労働環境を作り出しているからです。
田中委員長はさらに、東京電力がこの重要な問題にもっと資金を振り向ける必要がある事を指摘しました。
これに対し広瀬社長は、東京電力が事故収束・廃炉作業の経費削減を行い、問題が発生してからその都度対応を考える態勢が、福島第一原発の今日の事態を招いてしまったことを認めました。
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私には原子力規制委員会がそれに当てはまるのかどうか判断のしようがありませんが、日本の規制当局には「福島第一原発の状況は改善に向かっている」という事実が必要なのだ、という指摘に改めて納得しました。
言い換えれば、原子力発電所事故が起きても、収束させることは可能である、と証明して見せることが必要だという事でしょう。
何のために?
もちろん、国内の原子力発電所を再稼働させるためです。
しかし今や福島第一原発は、人間の手によって作れ出されたにもかかわらず、人間の手に負えなくなっている。
それが本当の状況だと思います。
だから、原子力発電はやってはいけないのだと。
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