http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/381.html
Tweet |
県内で進められる除染作業の現場。IAEAの「1ミリシーベルトにこだわらない」の発言に避難住民の反応は賛否が分かれ、除染問題の複雑さを際立たせている : 福島民友ニュース
地元紙「福島民友」による行き過ぎた「穏やかな日常」の演出 〜”既成事実化”される「原発安全神話」〜
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/40634284c8790586bb63b43d1aa1b185
2013年10月25日 暗黒夜考〜崩壊しつつある日本を考える〜
「これが福島県の目指す”復興”の姿なのか?」
本日(10/24)付の地元紙「福島民友」に並ぶ”お花畑満載”の記事を読んでいると、まるで原発事故の収束目途が立ち、残すところは街の復興のみであるかのように錯覚してしまう報道姿勢に終始しているのであるが、ハッキリ言ってこれは話の順序自体からしてメチャクチャな内容である。
フクシマ原発の地元紙だからこそ、まずは汚染水問題、原発プラントの現状、収束に向けた作業の見通しといった問題と真正面からきとんと向き合い、その見通しが立ってはじめて街の復旧や、街を元の姿に戻す術を語るべきはずである。
にも拘らず、未だ線量が高いままの地域での生活を”美化””称賛”してこれを後押しするなど、言葉は悪いが、重大犯罪に等しい行為であろう。
さて、この「福島民友」であるが、何のことはない、”CIA要員”ナベツネ率いる読売新聞傘下の地元紙であり、現社長の神田俊甫も当然の如く”本体”たる読売新聞出身である。
早い話、「福島民友新聞」=「読売新聞・福島地方版」ということであり、そのように考えると数々の「安全神話」「美談」が連呼される理由も容易に理解できるであろう。
即ち、原発を日本に導入するべく、読売新聞社主として、そして政治家として中曽根康弘らと共に暗躍したのが読売新聞創始者である”CIA要員”の正力松太郎であることを考えれば、「原発の歴史=読売の歴史」と言っても過言ではないであろう。
そのような背景を意識しながら、以下に取り上げた「福島民友」に掲載されている原発関連記事をご覧いただきたい。
1つ目の記事などは見出しこそ『”揺れる”「1ミリシーベルト」基準』としているが、紹介されている住民コメントは1ミリシーベルトという数値にこだわる必要はないとの一方的なものばかりである。
同記事より、福島民友(=読売)が”インチキ原発推進機関”たるIAEAと共に、フクシマ原発周辺地域における低線量被曝による健康被害の有無そのものを有耶無耶にせんとする思惑が働いていることは自明であろう。
続いて、猪瀬都知事による「東京五輪の各国選手の合宿地を被災3県に」との発言であるが、高濃度汚染水が制御不能という状況の中で非常に危険な4号機燃料プールの使用済み核燃料の取り出しを控えた段階で、安易に口にすべきではない無責任極まりない話であると断じてよいであろう。
フクシマの現状を日本以上に憂慮してみている世界各国が、自国の選手団の合宿地に被災3県を選ぶことなど、情弱国の政府高官に余程のカネを握らせでもしなければまずあり得ない話である。
(東京五輪誘致にてすでに”ロビー活動”と称して多額のカネがばら撒かれている故、今さらの話であるが)
これ以外にも、浪江町内に「仮設焼却施設」を建設して汚染瓦礫処理を行なうことで大気中に放射性物質をぶちまけるわ、「高濃度汚染瓦礫」を実に安易に原発敷地内に埋めるわ、汚染土壌の中間貯蔵施設建設用地の所有者の頬を札束で叩くことを当然のように肯定するわ、といった具合である。
正直言って、「ここに”正常な精神”は存在しているのか?」と強い疑念を感じる次第である。
そして最後はいまやすっかり”お約束”となった「風評被害」&「美談」ネタである。
海外の首脳らが集まる国際会議「島サミット」を福島県で開催することで福島第1原発事故による「風評被害」の払拭につなげると共に、絶滅危惧種「ウミミドリ」が保全区域で見つかったことに希望を見い出す記事内容である。
しかし、申し訳ないが「ウミミドリ」の話など、それと引き替えに一体何種類の動植物が深刻な放射線被害で絶滅同然の危機に瀕しているかを考えれば、”希望”よりも圧倒的に”絶望感”が大きい話と言うべきではなかろうか?という話であり、喜んでいる場合じゃなかろう。
「福島民友」によるあまりに酷い記事の連続を目の当たりにして、今回は随分と毒を吐いてしまったが、「穏やかな日常」を演出するにしてもあまりに”行き過ぎ感”が半端ない内容であった故、敢えて思いのままに頭に浮かんだ言葉・思いを活字にさせていただいた次第である。
兎にも角にも、東京五輪招致における「安倍汚染水発言」および”原発推進機関”IAEAによる「1ミリシーベルト有耶無耶化発言」により、チェルノブイリ同様、日本においても隠蔽に満ち溢れた「原発安全神話」が”既成事実化”されようとしていることをよくよく理解することが肝要であろう。
(転載開始)
◆揺れる「1ミリシーベルト」基準 除染問題…複雑さ増す
2013年10月23日 福島民友ニュース
東京電力福島第1原発事故に伴う除染を支援するため来日した国際原子力機関(IAEA)専門家チームの団長が、日本政府が除染の長期目標に掲げる年間追加被ばく線量1ミリシーベルトについて「必ずしもこだわる必要はない」との認識を示したことを受け、一夜明けた22日、避難住民の反応は賛否が分かれた。
団長の発言に理解を示す声がある一方、揺れ動く除染目標を不安視する声もあり、受け止め方に大きな差がある除染問題の複雑さを際立たせた。
帰還へ前向きな住民からは、団長の発言に理解を示す声が聞かれた。
原発事故後の避難生活を経て、川内村に戻った会社員井出裕子さん(45)は「なぜ1ミリシーベルトなのかと疑問に感じていた。1ミリシーベルトという数値にこだわる必要はないのでは」と理解を示す。
井出さんは中学生の娘2人を村内の中学校に通わせており、「放射能は怖いものだが、今の生活は心配ない範囲だと思う。数値ばかりにとらわれて、もっと大切なことが見落とされる方が怖い」と語る。
富岡町から喜多方市に避難する無職遠藤祝穂さん(69)も「帰還へ向けて復興、復旧への動きが加速するなら1ミリシーベルトにこだわる気持ちはない。国は助言を受け止めて、除染を進めてほしい」と話した。
◆猪瀬都知事、2020年・東京五輪の合宿「被災3県に」
2013年10月24日 福島民友ニュース
東京都の猪瀬直樹知事は23日、2020(平成32)年の東京五輪で各国から集まる選手の事前合宿について「それぞれの都市や町村で各国の選手が合宿をすることになると思うが、被災3県にできるだけその可能性を強く与えたい」と語り、本県などを受け入れ先として考えていく意向を示した。視察先の郡山市で記者団の質問に答えた。
猪瀬知事は「2020年は震災から10年目。復興の速度をより速くし、国民がもう一度復興に目を向ける機会にすべきだと思っている」とし、震災復興が五輪の大きな目標の一つであることを説明した。事前合宿の誘致に向けては「五輪、パラリンピックの組織委員会を立ち上げていく過程で、被災地を含めた全国各地で考えていきたい」とした。
◆浪江の災害がれき処理、町内に「仮設焼却施設」建設へ
2013年10月24日 福島民友ニュース
環境省は23日、東京電力福島第1原発事故で避難区域が設定されている浪江町の災害がれき処理で、同町棚塩地区の町関連施設「マリンパークなみえ」に仮設焼却施設を建設すると発表した。がれきなどを燃やして容量を減らす計画で、2015(平成27)年度の運用開始を目指す。
施設は、1日約500トンのがれきを焼却できる機能を持たせる。300トン規模の処理機能を持つ施設を先行して造り、200トン規模の施設を追加する。また同省は同町請戸、棚塩両地区に災害がれきの仮置き場を設け、14年度半ばに運び込みを開始する方針を示した。津波や地震で生じたがれきなどを搬入、一時的に保管する。
◆「高濃度汚染がれき」原発敷地内に埋設 東電社長が方針
2013年10月24日 福島民友ニュース
東京電力の広瀬直己社長は23日の参院予算委員会で、福島第1原発の廃炉作業で出る高濃度の汚染がれきを同原発敷地内に埋める方針を明らかにした。立地している双葉、大熊両町との安全協定に基づき、両町から埋設に了解を得たい考えも併せて示した。増子輝彦議員(民主、福島選挙区)への答弁。
同原発敷地内のがれきは現在、約6万5000立方メートルあるという。がれきの処理について広瀬社長は、材質や汚染の度合いに応じて分別し保管場所を決めると説明した。その上で高濃度の汚染がれきについては「(放射能汚染が)高レベルの場合、土の遮蔽(しゃへい)はかなり効果があり、土をかぶせる方法を考えている」と述べた。
◆公共事業価格で買い上げ 中間貯蔵施設の建設地
2013年10月24日 福島民友ニュース
石原伸晃環境相は23日、参院予算委員会で、県内の除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設の建設用地について、国の公共事業による土地取得と同等の価格で買い上げる方針を示した。ダムや高速道の建設など大型の公共事業で用地を買収する場合と同様、立ち退き費用や居住していた建物なども含めて補償する見通しで、政府が対象者の生活再建に十分な買い上げ価格を設定、提示できるかが焦点となる。
増子輝彦議員(民主、福島選挙区)への答弁。石原氏は、中間貯蔵施設の建設用地取得をめぐり「公共用地の取得と同じような補償で(地権者から)土地を買わせていただく」と述べ、周辺に整備する関連施設の建設用地も買い上げの対象に含まれるとした。地権者の同意が得られない際に土地収用に踏み切るかどうかには言及しなかった。
◆「島サミット」いわき開催へ前進 風評被害払拭へ
2013年10月24日 福島民友ニュース
本県での「日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議」(太平洋・島サミット)開催に向け政府が23日、最終調整に入ったことで、本県が要望していた、いわき市開催が実現へ大きく前進した。政府は海外の首脳らが集まる国際会議を本県で開くことにより、東京電力福島第1原発事故に伴う風評被害の払拭(ふっしょく)にもつなげたい考えだ。最終候補地には本県のほか静岡、広島、大分、宮崎、沖縄の計6県が残っており、政府が近く最終判断する。
県は9月、村田文雄副知事らが首相官邸を訪ね、政府に対し「原発事故や汚染水漏れ問題の風評を拭い去る貴重な機会になる」と開催を要請していた。いわき市も政府に同市開催を要望をしている。
◆「ウミミドリ」50年ぶり発見 相馬・松川浦の保全区域
2013年10月24日 福島民友ニュース
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/ec/119ce38b710ee091554691210c6fd033.png
県のレッドデータブックで絶滅危惧1類に指定されている植物「ウミミドリ」が、相馬市松川浦の津波被災地で見つかったことが23日、分かった。
見つかった場所は、県が希少野生動植物保護のため震災後に設定した松川浦大洲地区南側の「保全区域」内の湿地。
松川浦では約50年ぶりの確認になるという。津波被害地で絶滅危惧種が発見されても復旧工事で消滅することが多かっただけに、専門家は絶滅危惧種が保全区域で見つかったことに希望を持ち「被災地での絶滅危惧種の保護に良い影響を与えるだろう」と期待している。
ウミミドリを発見したのは、福島大共生システム理工学類4年の渡辺祐紀さん(22)。同大の黒沢高秀教授(植物分類学)の指導の下、松川浦で植生調査と植物相調査を進めてきた。ウミミドリはヨシの陰になるように、水路沿いに十数株が生育していたという。
黒沢教授によると、ウミミドリは塩性湿地に生育する植物で、かつて、県内では数カ所で生育していたが、護岸工事などで震災前には全て消滅、姿を消した。
松川浦では約50年前から確認できなくなっていた。
(転載終了)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。