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欠陥貯水池に雨水移送 福島第一、台風対策窮地に
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013102402000138.html
2013年10月24日 東京新聞 朝刊
台風27号が近づく中、東京電力は二十三日、福島第一原発のタンク群周りの堰(せき)にたまる雨水を移送する先が十分確保できないため、四月に水漏れが起き、信頼性が失われた地下貯水池を使う方針を明らかにした。池をめぐっては、東電の広瀬直己(なおみ)社長自らが今後は使わないことを約束していたが、他に手段がない状況に陥った。 (清水祐樹)
「堰の水を全て地上タンクに移せればいいが難しい。やむにやまれず、地下貯水池を使わせていただきたい」。二十三日の記者会見で、東電の今泉典之原子力・立地本部長代理の口調は重かった。
東電は、排出基準を超える放射性物質が検出された堰内の水は、雨水用に用意した四千トン分のタンクと、2号機のタービン建屋地下に移送すれば、十分に対応できると説明してきた。
しかし、いざ台風が来ると、堰内にはあっという間に雨水がたまり、十六日の台風26号の際にたまった雨水はタンクの容量を大幅に超えていた。次の台風に備えて堰から水を抜くため、雨水用タンクに移送しようとしても、今度は建屋地下の水位が危うくなった。
安易に雨水を入れると、建屋外の地下水位の方が低くなり、建屋地下にたまる高濃度汚染水が外部に漏出する危険が高まるからだ。
そこで東電が着目したのが、容量の大きな地下貯水池だった。
敷地内には七つの貯水池がある。四月、うち三つから高濃度の放射性ストロンチウムを含む処理水が漏れ、東電は計約二万四千トンもの処理水を地上タンクに急きょ移送することを迫られた。
突貫工事で地上タンクを増設するだけでは足りず、冷却水用タンクも動員してしのいだ。
貯水池には三層の遮水シートがあるが、危険な処理水を安定的に貯蔵するようには造られていなかった。広瀬社長は今後使わないと明言していたが、守れないほど現場の状況が苦しくなった。
既に台風26号では、汚れていない池の一つを「緊急的な対応」として移送先に使った。今週末には27、28号が同時に来襲する可能性が高まり、他の二つの池も使う方針を決めた。
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