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【注目動画】 国際エミー賞ノミネート作『フクシマの嘘』(第二ドイツテレビ・ZDF制作)
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/1c95b10610c16cb25d96becf10a05f04
2013年10月17日 暗黒夜考〜崩壊しつつある日本を考える〜
超大型の台風26号の影響により、案の定、フクシマ原発にて堰に溜まった汚染水を垂れ流しにするという、”場当たり的”対応が問題となっている。
幸いにして建屋自体が損傷するといった話は今のところ聞こえてきていないが、マスコミ各社が相変わらず汚染水のみに問題を”矮小化”する報道を繰り返している故、あと数日はフクシマ原発の状況について警戒すべきであろう。
さて本題であるが、以下の『THE NEW CLASSIC』記事にあるように、「原発利権ムラ」の悪しき実態やフクシマ原発の危険性が赤裸々に描かれているドイツ公共放送局「第二ドイツテレビ(ZDF)」制作の特集番組が、国際テレビ芸術科学アカデミーが選出する「国際エミー賞」にノミネートされた模様である。
それが「フクシマの嘘」なる番組であるが、同動画については、本ブログでも昨年4月のエントリーにて取り上げたことがあるのでご記憶されている方もいることであろう。
※参考「【注目動画】 「フクシマのウソ(原題:Die Fukushima Luge)」(ドイツ国営放送ZDF)」
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/20ef3e90d6ae00251810575dbfb650e0
同記事を目にして、改めて「フクシマの嘘」を観させて頂いたが、30分弱の映像の中で、フクシマ原発および日本の原発そのものが抱える問題点が凝縮された、非常に示唆に富む秀逸な内容であると再認識した次第である。
特に、同番組に登場する元GE社員で、現在は東京電力の協力会社「東北エンタープライズ」の名嘉幸照(なか・ゆきてる)社長が、番組後半にて指摘している「原発エンジニア(専門家)の不足」という問題は、今まさにフクシマ原発の現場が直面している問題の中でも”核心”的なものであるという点に強く共感した次第である。
即ち、ここ最近起きている初歩的ミスによるトラブルの数々は、原発に精通した専門家・作業員が絶対的に不足していることに起因しているということである。
このような実態の中、来月にはいよいよ4号機燃料プールに残置されたままの約1500体の使用済み核燃料の取り出し作業が開始されるが、本当に大丈夫なのであろうか?
4号機燃料プールの使用済み核燃料取り出し作業については、万一のことがあれば東日本全域、否、日本全土は勿論、場合によっては北半球全体にまで放射能汚染を引き起こす可能性があり、全世界が注目しているものである。
同問題については緘口令が敷かれているのか、来月より使用済み核燃料の取り出し作業が本格化するにも関わらず、新聞でもテレビでも全くこれが報じられない故、多くの国民が忘却してしまっているであろうが、「フクシマの嘘」の中でしっかり触れられているので是非その点についても再認識をいただければと思う次第である。
小生の能書きはこの辺にして、兎にも角にも、是非ともこの機会に「フクシマの嘘」をご覧いただきたい。
既にご覧になった方にとっても、まだご覧になっていない方にとっても、観るほどに得るものがある秀逸な内容である。
(転載開始)
◆国際エミー賞にノミーネート、ZDFの「フクシマの嘘」とは?
Oct 16 2013 THE NEW CLASSIC
国際エミー賞は、国際テレビ芸術科学アカデミーが選び、世界のテレビ作品や俳優などに送られる。そして、この国際エミー賞に、第二ドイツテレビ(ZDF)の制作した「フクシマの嘘」がノミネートを果たしていた。惜しくも受賞することは叶わなかったが、この作品は日本でも密かに注目されていたが、福島第一原発や原子力ムラの問題を大胆に告発した番組は、多くの人にとって一見の価値があるものだろう。
○「フクシマの嘘」
この番組が主張しているのは、福島第一原発における災害は、壊滅的な津波を引き起こしたマグニチュード9の地震による結果というよりも、「人災」による惨事であるということだ。菅直人元首相や、原子力エンジニア、そして元官僚などの原子力政策などに関わった人々へのインタビューを通じて、メルトダウンを引き起こしたのは、安全よりも経済的な利益が優先されたためだとする。
番組内で菅元首相は、3.11が起こる以前にやるべきことがあったにもかかわらず、それをしてこなかったと指摘しているが、それは東日本大震災が起こる前から、福島第一原発が深刻なミスや事故に遭遇してきたものの、その対処を怠ったという点だ。同番組は、アメリカの原子力エンジニアであるケイ・スガオカ氏や佐藤栄佐久氏らのインタビューを通して、原子力の問題を指摘しようとした人々の前に、原子力ムラの圧力が立ちはだかった経緯を明らかにする。
○フクシマの危機を伝えるドイツのジャーナリズム
ドイツのテレビ局や新聞社をはじめとしたジャーナリズムは、福島第一原発や日本の原子力政策に強い関心を持っている。
彼らは、福島第一原発の事故を受け、「原発ゼロ」を目指す方針を決めたが、新たに電力源となる自然エネルギーの推進にはコスト面などから苦労もしている。しかしながら、今年の総選挙においてもエネルギー政策は大きな争点とならずに、「原発ゼロ」という方針自体は国民から大きな支持を集めて、現在に至っている。ドイツのジャーナリズムは、こうした世論を先導するように「フクシマの危機」や「原子力ムラ」の実態を伝えている。
*「フクシマ」や「ムラ」という表記については、翻訳の問題や定着した呼称について議論するには十分な時間が経過していないことから、現行のものとしている。
(転載終了)
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