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福島第1原発汚染水貯蔵タンクからの漏えい パッキンの一部ズレが原因と 東電報告 同型約300基全部に漏れリスク (FGW)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=37186
10月 15th, 2013 Finance GreenWatch
各紙の報道によると、東京電力は15日、福島第1原発の貯蔵タンクから汚染水約300トンが漏れた原因について、鋼材の間に挟んでいた止水材(パッキン)の一部にズレが生じたためと原子力規制委員会に報告した。東電はこのズレは、気温の変化でタンク底部の鋼材が膨張・収縮し、パッキンが水圧で外部に押し出された可能性を指摘している。問題は、同様のズレが生じるリスクが、敷地内のタンク約1000基のうち同型の300基すべてに共通することだ。
東電は、ズレが生じたタンク底部に、水漏れ防止材を塗るなどの応急対策を講じるとしているが、パッキンのズレそのものを防ぐ効果はない。タンク約1000基のパッキンを交換するには、タンク内の汚染水を入れ替える必要があり、膨大な作業とその間のリスクに直面することになる。東電はこの日、開いた規制委の作業部会で、この事実を報告した。
漏れがあったのは、鋼材をボルトでつなぎ合わせた東京機材工業製の円筒型タンク。本来な土木工事の際に、臨時で湧水等を補完する仕様のもの。そのため多少の漏れがあっても大きな問題にはならないケースが多い。しかし、東電では放射性汚染水の貯蔵に使っているため、漏えい問題はあってはならないことである。
同タンクは、鋼材の間に樹脂製のパッキンを挟んで水漏れを防止する構造となっている。漏えいのあったタンクを解体して調べたところ、設置時には正常に挟まれていたパッキンが外部に押し出され、すき間ができていたという。同じ個所ではボルト2本の緩みも見つかっている。いずれも満杯にした汚染水の水圧によって影響が生じたとみられる。
福島第一原発の敷地内には、貯蔵タンクが計956基ある。このうち漏えいしたフランジ型のタンクは約300基。規制委の更田豊志委員は「どのタンクでも遅かれ早かれ漏えいするという可能性で対処するのが妥当だ」と指摘している。東電は、漏れが少ないとされる溶接型タンクに順次置き換え、タンク内の汚染水の放射性物質濃度が高いものから優先的に交換する方針を明らかにしたが、入れ替え作業がいつ完了するかについては、明確にしていない。ドロナワ対応は依然続いている。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_131015_04-j.pdf
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