http://www.asyura2.com/13/genpatu34/msg/225.html
Tweet |
☆日刊スポーツ『作業員の語る福島第一原発の現実。コントロールなんてできてない!』施設内で働く50代男性が、管理のずさんさ、デタラメさに我慢出来なくなったと、日刊スポーツに告白。汚染水漏れは1年以上前から作業員の多くが知ってたとのこと。 pic.twitter.com/bZ3Y1nU2RX
— すけろくちゃん (@2012wat) October 13, 2013
福島第1原発作業員が告白/1歩ずつ前に
2013.10.12 日刊スポーツ
東京電力福島第1原発では、今も多くの作業員が原発事故の収束作業を続けている。東日本大震災から2年7カ月。今回、施設内でがれき運搬の作業員として働く50代の男性に話を聞いた。被ばくへの恐怖と闘いながら働くAさんが、東京電力への不信感、福島第1原発内の知られざる現状と問題点、過酷な現場について語った。
福島第1原発では約1000人の東電社員と、協力企業の作業員約2000人が毎日働いている。作業員は昼夜交代で週5〜6日勤務。Aさんも、その協力企業の作業員の1人だ。
福島県外出身のAさんは、11年3月11日の東日本大震災直後にボランティアとして福島県内に入り、がれき撤去の仕事をしていた。同年夏ごろ、原発作業員不足のニュースを聞き、「誰かが行かないと、この問題は終わらない。俺たちの世代がやらなくては」と、作業員になった。現在はいわき市内から通勤している。
Aさんは、「マスコミ関係者に内部情報を話さないように(雇用)契約の時にサインをさせられているんです。マスコミと接触してクビになった作業員もいます」とした上で、「管理のずさんさ、デタラメなことに我慢ができなくなった」と、取材に応じることを決心したという。
今年8月になって発覚した敷地内の汚染水貯蔵タンクからの汚染水漏れの問題も、取材に応じるきっかけの1つとなったという。
「1年半以上前から漏れていました。付近で作業した多くの人が知っていることです。上司に指摘したこともあります。これまで隠蔽(いんぺい)していたのか、東電まで伝わっていなかったのかは分かりませんが、現場では知られていた事実が、後になって発表されることが多いんです」
経験談として、がれき撤去する際、東電社員から指示された通常作業で撤去できる範囲の線量のがれきを指定されるが、数値を1ケタ間違えて伝達されて高線量のがれきに近寄ったこともあったという。「(東電社員は)自分たちは現場に出ないし、作業員を見下しているので、そんなミスも人ごとなんですよ」と、ため息交じりに話した。
汚染水問題をめぐり、安倍晋三首相は9月、五輪招致演説で「状況はコントロールされている」と発言した。「現場の人はコントロールできているなんて思っていません。五輪にお金を使うならば、原発や被災地の復興にお金を使ってもらいたいです。先日(9月19日)、安倍総理が視察に来ましたが、作業を中断しての視察でした。『一刻も早く』と作業をしているのに作業中断させて。言ってることとやってることが矛盾しているんです」「五輪関係の工事が東京で始まったら、原発で働く人がいなくなります。どうするつもりなのか…」と話した。
作業を始めてから2年。Aさんは「正直、もうそろそろ辞めようと思っているんです」とも漏らした。被ばくへの恐怖、揺らぐ東電への信頼、精神的に限界を超えているのが実情だ。一方で、「収束作業はまだまだ始まったばかり。これから(作業が)何十年かかるのか想像もつきません。今後もっと問題も出てくるはず」と国の将来を不安視した。震災から2年7カ月。福島第1原発では、今も作業員たちが過酷な任務に当たっている。【上岡豊】
作業員の被ばく線量は健康への影響を考慮して、1年間で50_シーベルト 、または5年間で100_シーベルトまでと労働安全衛生法で定められている。Aさんは、このカウント方法にも疑問を感じている。毎年、年度が変わる4月になると、1年間の累積被ばく量はリセットされるという。Aさんは「例えば3月に20_シーベルト被ばくして、(リセットされた)4月に30_シーベルト被ばくしたとしても、その後20_シーベルト被ばくしなければ、その1年間は仕事できるんです」という。
東電広報部は、日刊スポーツの取材に、Aさんの疑問について、年間50_シーベルト を超える場合があることを認めた。その上で「こちらは、国の方での決まりでやっています」と回答した。
Aさんは、「日々いかに被ばくしないようにとばかり考えています。一方で、被ばくすることに慣れてしまっている部分もあり怖い。安心できる仕組みがほしい」と、被ばく線量の管理の徹底を訴えた。
Aさんへの取材後、東京電力に事実関係を確認した。1年半以上前に汚染水貯蔵タンクから汚染水が漏れていたという証言について東電では「これまでも、当社ではパトロールや水位確認などをして汚染水漏えいの発見をするようにしてきたが、当社では、そういった話は把握していない」とした。また、マスコミ関係者の取材に応じないようにという書類の存在についても「把握していない。各企業(協力企業)の判断でやっているのでは。基本的にあり得ないと考えている」と答えている。
◆福島第1原発の現状◆ 1〜3号機は炉心溶融が起きており建屋内に入ることもできない。溶けた燃料棒を取り出せる時期のめどは立っていない。4号機は11月から使用済み燃料プールから燃料取り出し作業が始まる予定。5、6号機の破損はないが、安倍晋三首相から東電に廃炉を要請されており、年内に東電が判断する。汚染水問題では、原子炉建屋に流れ込む地下水を止めるための「凍土遮水壁」を設置し14年度中の運用を目指している。また、汚染水貯蔵タンクからの汚染水漏えい問題については、15年中に現在のボルト式タンクから溶接式タンクに移送する計画。
◆作業員のある日の流れ
▼対応拠点となっているJヴィレッジに集合。作業者証、放射線の集積線量計のGB「ガラスバッジ」(2個・腕と胸に着ける)を受け取る。
▼マイクロバスで約40分かけ福島第1原発へ移動。入退域管理施設で防護服、マスク、APD「ポケット線量計」を受け取る。移動用の防護服に着替える。テロ対策のために金属探知機と手荷物検査を受ける。
▼マイクロバスで免震重要棟へ。作業員用の控室があり作業用防護服と専用の下着に着替える。専用の下着にはGBやAPDを装着するポケットがあり、胸の部分が透明で被ばく線量が偽装できないようになっている。
▼ミーティング後、作業開始。外での作業の場合はトイレは我慢。当初はオムツをして作業することもあったが、現在は作業を抜けることもできる。約1時間から1時間半おきに休憩。作業中の食事は、自分で弁当を持参し、控室で食べる。水分補給はペットボトルの水が配給されるほか、ウオーターサーバーがある。
▼作業終了後、免震重要棟で装備の確認、作業用の防護服を廃棄処分し、移動用の防護服に着替える。
▼マイクロバスで入退域管理施設に移動。防護服を脱ぎ、金属探知機を受ける。APDのチェックをして、その日の被ばく線量が書かれた紙を渡される。
▼マイクロバスで移動。Jヴィレッジで作業証、GBを返却。解散。
多くの作業員は、福島第1原発の敷地で作業するのは約5〜6時間。勤務する時間帯は作業内容によって変わる。
東京電力は11日、福島第1原発の港湾内の一部で放射性セシウムの濃度が上昇傾向にあるとして、港湾内の海水の観測を強化すると発表した。港湾外の沖合約1`でも8日採取の海水からセシウム137が1・4 ベクレル 検出されるなど汚染拡散の懸念が強まっている。濃度が上昇したのは、2号機取水口前に設置した「シルトフェンス」と呼ばれる水中カーテン付近。カーテンの内側で8日に採取した海水ではセシウムが1リットル当たり90ベクレルだったが、9日分は1200ベクレルに跳ね上がり、10日分も970 ベクレル と高濃度のまま。
◆炉心溶融(ようゆう)◆ 原子炉内の燃料の冷却が不十分な状態が続き、燃料が過熱し金属製の燃料が入った器や燃料が溶融すること。また、メルトダウンとは燃料の溶融物が炉心の下部に落ちていく状態を指す
☆この記事も読んで。デタラメ過ぎる。 pic.twitter.com/vBQoTgJlAy
— すけろくちゃん (@2012wat) October 13, 2013
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。