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(いずれも高さ1メートルで計測。単位はマイクロシーベルト/毎時)
(野外は居間が見える屋根のない庭先。屋内は居間で計測)
避難住民に戸惑い 「正確な数字で判断させて」
http://magicmemo.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/256-f329.html
2013年10月13日 東京新聞 2面より :俺的メモあれこれ
福島県では、巨額の資金を投じて除染が進められ、住民帰還の動きも出てきた。「毎時0.23マイクロシーベルト」という数字が、重要な目安とされてきたが、本紙の調査で、国の根拠が揺らいできた。一方で、どれくらいの被ばく線量なら健康を守れるのかの議論は生煮えだ。避難住民からは「正しい数字で判断させて」との声が多く聞かれた。(大野孝志、山川剛史、清水祐樹)
◆政府の想定ほど減らない木造家屋内の放射線量
本紙は8月に続き、9月も福島県内各地で一時帰宅中の住民らを訪ね、計26地点で家の中(居間)と野外(庭先)の放射線量の違いを測定させてもらった。2回の調査で得られた結果を表にまとめた。
放射線量の目安は、木造住宅でも野外の線量を6割カットするというのが大前提となっている。
調査を進める中、鉄筋コンクリート造のホテルや、きちんと除染され窓が開かない警察署では建物自体の遮へい効果を実感できたものの、一般の家屋では、畳や壁紙を替えた家を除けば、遮へい効果は2割ほどというのが実感だ。
実際の遮へい効果が違えば、被ばく線量も大きく変わってくる。毎時0.23マイクロシーベルトの地点であれば、年間の被ばく線量は、従来の限度値と同じ1ミリシーベルトになるとされてきたが、本当に1ミリシーベルトにおさまるのか、疑問だ。
川内村では、毎時の線量と積算線量の両方を表示できる線量計を用意し、各世帯に配った。村役場では「職員が少なすぎる」と線量などを管理していないが、3軒で値を見せてもらうと、年間の被ばく線量はどこも1.8ミリシーベルト前後だった。
記者が、各住民に線量計の見方や、表示される2つの数字の意味を伝えると、「初めて聞いた」。限度値の2倍近い値に「大丈夫なの?」と聞かれたが、積算100ミリシーベルト以下の被ばくでは、専門家の間でも健康への影響があるのかないのか議論が分かれている。
「年寄りだから、線量はあまり気にしていない」と、住民からはあきらめにも似た答えが返ってきたが、住民にとって本当の被ばく線量はどれくらいで、影響の有無をきちんと伝える必要がある。
農地では除染の効果も限られ、土に触れて作業すれば被ばく線量がぐんと上がる。
時間はかかるが、積算線量計で実際の被ばく線量を調べ、生活パターン別にどんなリスク(危険性)があり、どうすればリスクを最小限にできるかを知らせることが重要だ。
原子力規制委員会は9月、積算線量計による調査を進め、帰還する人、しない人を問わず、的確に判断材料を示していく方向で、ようやく議論を始めたばかりだ。
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