http://mainichi.jp/select/news/20131013k0000m040052000c.html

【ウィーン樋口直樹】東京電力福島第１原発事故直後の現場作業員の内部被ばく線量が、実際より約２０％過小評価されている可能性が国連科学委員会の報告書で明らかになった。日本の調査では、半減期が極めて短い放射性物質の影響が考慮されていなかったためという。政府や東電は、健康管理体制の見直しを迫られる可能性がある。

　国連総会に提出された報告書によると、日本における現場作業員の被ばく線量の評価で、半減期が約２０時間のヨウ素１３３などの影響が考慮されていなかった。また、調査が遅れたため、多くの作業員の甲状腺からは半減期が約８日間のヨウ素１３１でさえ検出されなかったという。

　科学委は日本政府や東電から提供された資料などを基に、原発事故が起きた２０１１年３月から１２年１０月まで現場付近で働いていた作業員約２万５０００人の被ばく線量などを調査。平均被ばく線量は１２ミリシーベルトだった。このうち約３５％が１０ミリシーベルト以上、０．７％が１００ミリシーベルト以上被ばくした。

　政府と東電は一定量以上の被ばくをした作業員に対し、無料で健康診断を実施。具体的には、全身の被ばく線量が５０ミリシーベルト超で、甲状腺や胃がんなどの検査対象者は約１１００人。全身で５０ミリシーベルトを超えなくても、甲状腺被ばく線量が１００ミリシーベルト超で、甲状腺がんの検査対象は約２０００人。指摘通り、過小評価ならば検査対象者が増える可能性がある。

　科学委は２７カ国の科学者らで構成。チェルノブイリ原発事故の影響調査も行った。 　

コメント
01. 2013年10月13日 11:31:07 : gewzRoocZc セシウムの被爆は隠しようがないけど、 ヨウ素なら、半減期が短いので、初期被爆の データはワザと測定できなかったとしたフシがある。
02. 2013年10月13日 19:22:20 : p5uLVeu8rc いぜれにせよ、原子力村の発表する数字など全く信頼に値しない、 調べる核種の種類も その測定方法も その公表する数字も その基準の決め方も その調査の範囲の決め方も 全て信用できない。説得力もない。 もういいかげんにしたらどうか、原子力＝公然うそつき村で間違いない。
03. 2013年10月13日 20:32:33 : FfzzRIbxkp フクイチ事故以降、被曝労働の問題は原発敷地内に限定できなくなりました。 放射性物質で汚染された地域の労働についてもどのくらい考慮されているのかよくわかりません。 原発が国策であるのならば、事故原発の労働は公務員にしかできないのではありませんか。 それから、事故が起きていない原発の廃炉スキルを現在の日本の原発施設は持ち合わせているのでしょうか。 フクイチのトラブルを見ていると、廃炉作業に大量に税金をさいている他の原発の廃炉ノウハウがいかされているとは思えません。 他の原発の廃炉コストも検証が必要なのではありませんか。

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