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避難指示解除準備区域で長期滞在が認められた福島県田村市都路地区では、原発事故から
3年ぶりの稲刈りが行われた=2013年10月8日午前9時24分、西本勝撮影
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131008-00000024-mai-soci
2013年10月8日(火)11時6分配信
東京電力福島第1原発の20キロ圏内では事故後初となる稲刈りが8日、福島県田村市の都路(みやこじ)地区で始まった。「今年は暑かったし、ここは高地で寒暖があるから、おいしいのが取れるよ」。コンバインを操る農業、坪井久夫さん(63)、千賀子さん(60)夫妻は黄金色の穂に囲まれ、うれしさいっぱいだった。
【「今年の田んぼはちゃんと耕したから」】土よ畑よ、オレは棄てない 福島・田村
見込みの収量は、ひとめぼれやチヨニシキなど12トン強。放射性物質の全袋検査をしたうえで、政府の備蓄米になるほか、事故前からなじみの関東の客にも直売する。「お客さんが田植えから稲刈りまで手伝ってくれたから、とにかくうまい米をという思いでやってきた」と久夫さん。
都路地区の20キロ圏は半数以上が専業、兼業農家。「避難指示解除準備区域」に再編され、今年6月に住居の除染が終了。8月にようやく長期宿泊が認められたが、宿泊しているのは全119世帯の2割ほど。米を収穫したのは坪井さんら3軒だけだった。市は、除染効果が確認されれば来年はさらに10軒は増えると期待している。
【藤原章生】
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