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全袋検査で使っている検査器
(プロメテウスの罠)給食に福島米:7 正確に20ベクレル測れるか
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201310040667.html
2013年10月5日 朝日新聞
2012年12月14日の一般質問を皮切りに、福島市議会での大内雄太(30)の質問が始まった。
福島市は、学校給食に使うと決めた市産米は「玄米1キロ当たり20ベクレル未満」の米だけにする、としている。大内は、二つのポイントでその「信用性に問題がある」とした。
第1のポイント。
福島市は給食用に、県の全量全袋検査で玄米1キロ当たり25ベクレルの「測定下限値」未満の米だけを使用するとしている。しかし、その検査値は信用できるのか――。
「県の検査では、1キロ当たり100ベクレル以下であることはわかっても、25ベクレル未満かどうかはわかりません」
県の検査器は、国の基準値である玄米1キロ当たり100ベクレルを超えるかどうかを見るための機械だ。100ベクレル以下の数値も出るには出るが、それは参考値に過ぎない。
その検査で一定以上の数値が出た米について、県はより精密なゲルマニウム測定器で測り直す。これは厳密に数値を測る検査だ。機器を開発したメーカーの実証実験では、両者の値に最大で21ベクレルの差が出た。
つまり、県の検査器では一定の誤差が出うる。県の検査で玄米1キロ当たり25ベクレル未満の数値を得ても、詳細検査をすれば25ベクレルを超える可能性が否定できないのではないか。
これに対し、市教育委員会の答弁は「県の全袋検査で25ベクレル未満であることを前提としている」と繰り返すだけだった。
第2のポイント。
県の検査は、玄米1袋30キロ単位で測る。袋の中に汚染米が偏在したときの検査値はどう出るのか。
あくまで極端な例、として大内はこんなふうに質問した。
30キロの袋の中に29キロの0ベクレル米と1キロの750ベクレル米が存在した場合、検査では1キロ当たり25ベクレルと出る可能性があるのでは?
市農政部長は、汚染米の偏在を機器が見抜けない可能性を認めた。
給食米の基準とする「1キロ当たり20ベクレル未満」について、福島市は「1キロ当たり25ベクレル未満」の米をさらに5回抜き出し検査することで見極めると説明している。
大内は論を張った。そもそも20ベクレルを正確に測れるという前提に疑問がある。袋の中で偏在している可能性もある。「20ベクレル未満」を条件とするなら、1キロごとに測るべきだ――。
質問を続ける大内に「不安をあおるな!」とヤジが飛んだ。(関根慎一)
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