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福島産を積極的に使う県庁食堂
(プロメテウスの罠)給食に福島米:5 親たちから猛反発
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201310020699.html
2013年10月3日 朝日新聞
福島市の学校給食に市内産米を使うという決定は、親たちから猛反発を受けた。
2012年12月。福島市に住む菅野千絵(すがのちえ)(45)の小学6年生の長男が学校で渡された通知には、13年1月から給食に使う米を福島市産米に切り替える方針とあった。
前年の11年10月、県知事が11年産の県産米の安全宣言をした。その2カ月後、福島市で1キロあたり1540ベクレルの汚染米が見つかる。国の暫定基準値500ベクレルを大きく超える数値で、その年の市内産米は旧福島市全域などの分が出荷停止となった。
学校からの通知には「放射性セシウム134、137を各10ベクレル未満であることを確認」した12年産玄米を給食に使うと書かれていた。
しかしその12年産米も、市内で米を作っている30地域のうち27地域で玄米1キロ当たり50ベクレルを超える米が見つかっている。
安全基準は1キロ当たり100ベクレル以下と厳しくなっていて、50ベクレルはさらにその半分だ。しかしその基準自体、信頼していいものか菅野は確信できなかった。
12年の作付けにあたり、福島市は全水田に10アールあたり30キロのカリウム、200キロのゼオライトの散布を農家に求めた。稲のセシウム吸収を抑えるためだ。濃淡の差はありながらも、市内全域の水田に放射性物質がたまっていた。
菅野の頭に、不安と疑問がわいてきた。
本当に「各10ベクレル未満」が保証されるのだろうか。
検査はセシウムだけなのか。
保護者に直接の説明はないのか。
給食米を子に食べさせたくない場合はどうすればいいのか……。
市の教育委員会に電話した。女性職員は「上で決定されたから仕方がないんです」と答えた。
「上」ってだれ? 「上」はどうやって決めたの?
女性職員はこう教えてくれた。
「給食米を食べさせたくない場合、校長が認めれば、ご自宅からご飯を持参されても結構です」
そんなことは通知のどこにも書かれていない。例外を減らしたいためだろうかと菅野は思った。
放射能は、子どもにより大きな影響を与えるとされている。それなのに、なぜ学校給食に市産米なのか。菅野は納得がいかなかった。
原発事故以降、放射能対策について勉強している母親仲間と行動を起こすことに決めた。
(関根慎一)
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