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汚染水タンクずさん作業/ガムテープでふた、隙間充塡材流れる/福島第1原発 元作業員が本紙に証言(しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/829.html
投稿者 gataro 日時 2013 年 10 月 01 日 18:53:01: KbIx4LOvH6Ccw
 



「しんぶん赤旗」 2013年10月1日

汚染水タンクずさん作業/ガムテープでふた、隙間充塡材流れる/福島第1原発 元作業員が本紙に証言

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-01/2013100101_01_1.html
  

 放射能汚染の拡大を制御できない非常事態にある東京電力福島第1原子力発電所事故。その原発で汚染水の貯蔵タンクの組み立て、補修にかかわった元作業員が本紙の取材に応じ、東電、元請けなどによるずさんで無責任な「収束・廃炉」作業の生々しい実態を証言しました。(山本眞直)


 男性(40代)は沖縄県出身。2012年7月から12月まで福島第1原発でタンク組み立て作業につきました。


 あっせんしたのは沖縄県内の建設会社。実態は工事現場に作業員を送る「人夫出し」。東電の3次下請けで、元請けはゼネコンの大成建設です。

 男性の作業証によれば作業件名は「1F(注=福島第1原発のこと)1〜4号機Eエリア鋼製円形縦型タンク設置工事」。酷暑の夏は、放射線防護服に目の前しか見えない全面マスクの装備で、焼け付く鉄板相手に、さび止め塗り、ボルト締め作業でした。


 あるとき現場の班長から指示されました。「タンクのふたを閉めてこい」。高い線量区域での作業で義務付けられている黄色の雨がっぱを防護服の上から着用させられました。高線量汚染を警告する黄色いテープをまたぎながら高さ10メートルを超えるタンクに向かう足が小刻みに震えました。


 タンク上で男性は目を疑いました。直径約30センチほどの開口部がガムテープでふさがれていました。「工期優先の結果ですよ。本来は鉄のふたでふさぐところを材料が間に合わないまま汚染水をいれ、その場しのぎの対応で放置されていた」

 カッターナイフではがすと50センチ下に見えたのは、ギラギラと鈍く光る汚染水でした。


 作業はEエリアに限りませんでした。東電が9月4日に明らかにした毎時2200ミリシーベルトの高い放射線量を検出した「H3エリア」タンク群でも組み立てをしました。


 昨年12月、タンク内で底板のボルト部分の気密性、防水のための隙間を目地材などで充塡(じゅうてん)するコーキング作業をしたときです。降り出した雪で充塡材は密着せず大半が流されました。男性は「汚染水漏れにつながった一因ではないか」と唇をかみました。


基礎「手抜き」 ヒビ割れも


 タンクの組み立て作業は「ずさんの連続だった」。昨年7月から半年間、東電福島第1原発で汚染水タンクの組み立て作業についた男性の実感です。


専門的説明なし

 その場での簡単な指示だけで、取り扱い上の専門的な説明などはありませんでした。タンクの側板のつなぎやボルト締めで行われるコーキング作業があります。

 この作業は、側板のつなぎめ、ボルトのさび落とし、水分や脂の脱脂を徹底しないと、ピンホールとよばれる気泡などができ、水圧で充塡材が押し出され、汚染水漏れなどにつながる、と言います。「現場ではこれが徹底されていない。水取りを丁寧にやっていたら班長が『そこはもう終わっているはず、まだやっているのか』と信じられないことを口にしていた」


 男性は自動車整備の資格をもち、板金加工でのコーキングの基礎的知識があるだけにずさんなタンク組み立て作業に強い危機感をもったと言います。


 タンクの基礎コンクリート作業も「手抜き」と。満水時には1000トンの重圧がかかるタンクにもかかわらず、十分な鉄筋も打たず、表面の凸凹(でこぼこ)防止や水平を出すための大型定規も使わずコテだけの施工で、ヒビ割れや水たまりができているのを目撃しました。


 タンクのボルト締めではレンチと呼ばれる工具が使われ、締めが完全に行われるとボルトの一部が折れることになっています。この折れた部分が、タンク底部と基礎コンクリートのすきま間に入り込み、水圧でタンク底部に傷をつけ、漏れの原因にもなっているのではと不安を隠しません。


 福島第1原発の巨大貯蔵タンクの大半を納入しているタンクメーカーの管理職は本紙の取材にこう答えています。「うちは元請けのゼネコン(大成建設)に収めているが、現場での施工を検証できる立場にない」


 男性と一緒に沖縄から18人が原発作業につきましたが、放射線被ばくと過酷な労働条件、日当や危険手当のピンはねで「やってらんねえ」と次々にやめていき、昨年12月まで残ったのは3人。しかし男性らに待っていたのは元請けの入札不調による突然の「雇い止め」でした。2次下請け会社からの「航空券は用意してある」との言葉に、「使い捨てにされた」。


ポスターの応援


 沖縄に帰宅した日、家族が寝静まった居間のテーブルに置いてあった末娘(小3)の手紙に男性は胸が熱くなりました。「お父さん、6カ月間、がんばってくれてありがとう」


 男性は、復旧・収束作業の前線拠点であるJビレッジから宿舎になっていた旅館まで、「(原発作業は)体力が勝負だ」とジョギング“通勤”を欠かしませんでした。その途中で目にした「危険手当をもらっていますか」「原発事故処理のコスト優先を許しません」と書き込まれたいわき市の日本共産党が張り出したポスターの連絡先をメモしていました。男性は笑顔で言いました。「ポスターにいつも励まされていた」


関連キーワード

  • エネルギー
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    【関連記事】

    「しんぶん赤旗」 2012年12月21日(金) 福島第1原発の危険手当/支払い基準が判明/ピンはね問題 東電、本紙に回答
    http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-12-21/2012122114_01_1.html


     (写真)危険手当問題など原発作業員に呼びかけるポスターを張り出す日本共産党の渡辺博之いわき市議=福島県広野町


     


     


     


     


     


     


     


     


     


     


     


     


     


     


     






     


     

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    01. 2013年10月01日 20:07:29 : Q1h9mUV12k

    汚染水タンク、そのものがウソだね。

    炉心メルトスルーと地下水の汚染を隠すための隠れ蓑。

    タンクからの漏れ水とコントロールに摩り替える筋書きだろう。

    地下汚染水コントロールは絶望ということだ。

    魚食うのは命がけだ。


    02. 2013年10月01日 20:13:02 : pbGtlhns2o
    当方は国鉄一家の出身だが、太平洋戦争も日本が連合国側に押されつつあった1943年。資材節約と製造工程を簡略化した兵器や機関車が製造されるようになった。これが歴史上、有名な「戦時設計」である。太平洋戦争ではメーカーの従業員が次々と徴兵され、熟練工がいなくなった。このため、婦人や子供たちも徴用して製造させたが、素人でもつくれるように製造工程を簡略化したのである。原材料は、よい材質のものが手に入らなくなったので、代用品で間に合わせるようにした。

    福島第一原発の汚染水タンクは、典型的な「戦時設計」だと言える。日本が負けつつあった1943年。国民に対して負け戦であることを隠すために、次のような理由がつけられた。

    「戦争に勝つまで、2年から3年ほど使用できればいい。」

    福島第一原発の汚染水タンクに完璧に当てはまることに驚かれると思いますが、日本は放射能との戦いに敗れつつあるのに、「戦争に勝つまで、2年から3年ほど使用できればいい。」を繰り返していることになります。まさに、いつか来た道だと言えるでしょう。日本は歴史から何も学ばなかったか。これだから、アホノミクスと言われるのだ。(何かニュアンスが違うように思うが。)

    ●戦時設計の解説をリンクします。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E6%99%82%E8%A8%AD%E8%A8%88

    戦争中につくられた国鉄D52形蒸気機関車は、各部の蒸気漏れや不具合に悩まされましたが、使用材質の劣悪な品質と杜撰な製造によりボイラー爆発も数件起こっています。このため戦後復興の過程で、標準設計に戻した改装を行いましたが、事実上新品をつくるのと同じだったとか。全国各地の国鉄工場を総動員して行ったそうです。昔、国鉄OBに色々と話を伺ったものです。話は変わって、福島第一原発の汚染水タンク。あれを修理しようにも、あまりにも高線量のため無理だと思われます。手がつけられずに、スーパーウルトラ超高濃度汚染水がダダ漏れのまま放置されるのは間違いなし。

    絶望的な福島第一原発であるのに、売国奴の鈍一郎の息子が復興庁の責任者になって絶対復興できると思っているらしいが、これなど戦時中の「神国日本は不敗なり」とカルト信仰しているのと同じだ。あれもただの鉄砲玉か。


    03. 2013年10月01日 22:03:30 : VSBEDa9Zmo
    特に不思議ではない。

    東電は原発事故のときそこらのホームセンターでバッテリーを買おうとした。

    ガムテープは穴をふさぐのに有効と判断したのだろう。


    04. 2013年10月02日 00:07:48 : 7wJCqOq2nZ
    >>03

    原発4基大爆発の事故処理資材を、ホームセンターや100均で揃えようってんだからたまらんな。ママゴトか?いい加減にせーよ!

    これが安倍下痢ゾーの言うコントロール下の中身だ。


    05. 2013年10月02日 01:00:54 : I1FQ7Glty2
    安倍は
    「汚染水の(マインド)コントロールを完全にしている。」
    「汚染水(の真実)を完全にブロックしている。」
    と言いたかったのだと思う。
    そしてそれをオリンピックで証明するのだろう。
    ただ残念ながらオリンピックは開催できない。

    06. 2013年10月02日 08:29:46 : BqXkvXro2o
    これはひどい
    汚染地でわざわざ有酸素運動をするとは

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