http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/793.html
Tweet |
<東京電力>汚染水浄化装置「アルプス」に不具合、運転停止
毎日新聞 9月28日(土)12時29分配信
東京電力は28日、福島第1原発の放射性汚染水を浄化する多核種除去装置「ALPS(アルプス)」に不具合が見つかり、汚染水の処理を停止したと発表した。同装置は27日未明、約2カ月ぶりに試験運転を再開したばかり。
東電によると、27日午後10時37分、最初の処理工程で生じる沈殿物を含んだ汚染水を排出する過程で不具合が見つかった。運転再開から停止までに約100トンの汚染水を処理したという。不具合の原因は調査中で、復旧の見通しは不明。
アルプスはトリチウム(三重水素)以外の62種類の放射性物質を除去する能力があり、汚染水対策の「切り札」と位置付けられている。今年3月に試験運転を開始したが、タンクの腐食による水漏れが発覚し、8月に運転を停止した。2014年1月の本格稼働を目指し、今月27日に3系統中の1系統で試験運転を再開していた。【八田浩輔】
最終更新:9月28日(土)13時24分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130928-00000043-mai-soci
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
クローズアップ2013:福島第1原発・汚染水問題 汚染水、手に余す東電
毎日新聞 2013年09月28日 東京朝刊
深刻化している東京電力福島第1原発事故の汚染水問題。後手に回ってきた対応を改善しようと、多核種除去装置「ALPS(アルプス)」が27日に試験運転を再開した。政府も今後起こりうるトラブルとその対策案を初めて公表し、問題解決への第一歩を踏み出した。しかし、実現性が乏しい案も目立つ。国会で開かれた汚染水問題の閉会中審査でも「東電1社の能力を超えている」などの意見が続出。出席した東電の広瀬直己社長は謝罪と釈明に追われた。
◇「切り札」アルプスに不安
国際社会に不安をもたらした原発事故から2年半。「これまでは問題が起きてから対策を考えてきた。これからは準備していく」。リスクの公表に当たり、経済産業省資源エネルギー庁の上田洋二・汚染水対策官は強調した。
政府の汚染水処理対策委員会は、表面化していない「潜在リスク」を洗い出した。汚染水は、地下水が壊れた原子炉建屋に1日400トン流入し、溶けた核燃料に触れて増える。対策委は、最大の潜在リスクとして、建屋からの高濃度の汚染水漏れを指摘した。
その主因が、水を処理しながら炉心を冷却する現在の「循環注水冷却システム」の仕組みだ。配管は延長4キロにも及び、漏水リスクが高い。予防策として、対策委は建屋と汚染水浄化装置を直接つなぎ、水を処理しながら炉心を冷却する「小さな循環ループ」の敷設を挙げた。壊れた建屋の止水工事も示した。
さらに、港湾内の大量の海水から放射性物質を取り除いたり、アルプスで除去できない放射性トリチウムを含んだ水を、地下空間に保管したりする技術開発も盛り込まれた。
だが、これら大半の対策案は今後、国内外の知見を集めて検討する段階で、実現できるかどうかは不透明だ。例えば、「小さな循環ループ」では建屋内の工事が不可欠だが、高い放射線量のために人が入って作業するのは困難だ。止水するにしても破損の場所も正確に把握できていない。上田氏も「実行を決めたものではない」と認める。
「明確なゴールを設定すべきだ」。27日に非公開で開かれた対策委で、有識者の一人が切り出した。達成度が不確実にもかかわらず、こうした案が提示された背景には、今夏に発覚した汚染水の海洋流出問題で、国際的に日本の技術者に懐疑的な目が向けられ、これを払拭(ふっしょく)したい焦りがある。出席者の一人は「問題を解決できなければ技術者として恥だ」と打ち明ける。
一方、敷地内の貯蔵タンクの汚染水漏れリスクを下げるため、試運転を再開したアルプスは汚染水対策の切り札と位置づけられている。国は高性能アルプスに約150億円を投入し、東電は2014年9月までに導入する計画だ。
http://mainichi.jp/opinion/news/20130928ddm003040097000c.html
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。