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スリーマイル島原発事故の神話とオイルショックの真実
今日、たまたま、「ガス冷却型原子炉の技術的進展」(http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=03-03-01-01)と言う記事を読んでいたら、「1970年代前半に高温ガス炉型原子力発電所の多くの建設がアメリカで発注されたが、石油ショックにより他の原子力発電所建設計画と同様に消滅した。」との記述があるのに気が付いた。石油ショックで原発建設計画が無くなった?本当か?と思い、ネットで探したら、次のような記事があった。
「誰がアメリカの原発を殺したのか」(http://www.21stcenturysciencetech.com/articles/spring01/nuclear_power.html)
ウォールストリートの連中がぐるになって環境活動を盛り上げさせ、原発反対運動をリードし、金利を引き上げて経済成長率を引き下げ、電力需要を抑え込み、原発建設をさせなかったというものだ。
”21st Century Science & Technology”という雑誌の2001年春の号に載った記事で、マーシャ・フリーマンと言う方が書いたものだ。
この記事によると、新しく発注された原子炉の数は1972年に35にもなるが、オイルショックが起こった1974年から急減し、スリーマイル島原発事故が起こる1979年よりも前の1978年にはゼロになっているとのこと。
本来は原発建設にかかる費用はそんなでもないのに、環境活動家や規制当局により建設にかかる時間が長くなり、そのために金利支払いがかさんでしまうことが原発建設が取りやめになった大きな原因だとしている。つまり、スリーマイル島原発事故があったから原発建設が止まったというわけではないということだ。なお、原発建設にこの時期は10年以上かかっているため、運転開始が1979年のスリーマイル島原発事故よりも後になっている原子炉はかなりある。
実を言うと、日本にはオイルショックで原発建設が進んだという神話があり、これも事実ではない。オイルショック時には既に現在ある原発のほとんどは立地計画ができていて、1974年末までに23基に原子炉設置許可が出ていた。
では、なぜスリーマイル島原発事故があったのか。それは世界各国へアメリカで新規原発建設が進まない理由を示す必要があり、そのためには派手に事故を起こすことが効果的だからだろう。おまけに、この事故が起こったとき、チャイナシンドロームと言うまさに原発事故を扱う映画がアメリカで上映されていて、その後、世界各国で上映された。アメリカの情報戦略の典型かもしれない。
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