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コンクリート基礎部分にヒビ/東京電力提供
土台グラグラ 汚染水タンクに高まる「 ドミノ倒しリスク」
http://gendai.net/news/view/111119
2013年09月26日 日刊ゲンダイ
敷地面積は約20万平方メートル。東京ドーム4個分に相当する土地にビッシリと敷き詰められた約1060基もの汚染水タンク。そのチャチな構造は再三指摘されてきたが、いつ地盤が崩れてもおかしくない「薄氷」の上に立っていることは、あまり知られていない。
タンクが置かれたコンクリート基礎には不安が残るのに、東電はロクに点検していないのだ。
すでに重大な事故が原発事故の3カ月後、11年7月に起きている。コンクリート基礎が約20センチ沈下していることが判明。目視でハッキリ分かるほどの亀裂が入っていた。
「今年8月に汚染水漏れが見つかったタンクは当初、この地盤沈下が起きたエリアに置かれていたもの。地盤沈下によってタンクが歪んだ可能性があるのに、沈下後に解体・移送して別のエリアで使い回していたのです」(原発行政関係者)
東電は「地盤沈下と汚染水漏れの因果関係は不明」(広報部)としながらも、「地盤沈下でタンクの鋼材に歪みやヒビが生じて、汚染水漏れにつながった疑いは否定できない」(同)と言う。ちなみに、基礎工事は一貫して大成建設・清水建設・間組のJVが請け負っている。
そもそも福島原発の地盤は大震災によって平均で約70センチ沈下したほど脆弱だ。そこに1基あたり直径12メートル、高さ11メートル、容量1000トンの巨大タンクがズラリと並ぶ。1060基にたまる汚染水の重量は33万4000トンに及ぶ。霞が関ビル(総重量約10万トン)3棟分を超える重みに、コンクリート基礎から“悲鳴”が聞こえてきそうだ。
東電は「11年に地盤沈下が見つかって以降、タンク設置エリアの地盤を掘削するボーリング調査を実施。土砂を取り除くなど地盤改良工事も行っています」(広報部)と説明するが、管理はズサン極まる。
基礎に小さな傾きがないかどうかを測量したのは「全エリアとも基礎工事終了後の1回のみ。汚染水タンクを置いてからは実施していない」(同)と平然と答えた。汚染水タンクが置かれた土地は今も水平を保っているのか、誰もチェックしていないのだ。
京大原子炉実験所の小出裕章助教は「国が計画する凍土壁で地下水をせき止めれば、地盤が浮き上がるリスクが高まる」と指摘する。地盤の浮き沈みに基礎が耐え切れなければ地獄だ。大量の高濃度汚染水をためたタンクが、文字通り、ドミノ倒しのようにバタバタと崩れ落ちていく。東電のズサン管理によって、最悪の光景が現実になるリスクは高まっている。
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