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2013-09-26 03:51:28
文部科学省は、今後も高速増殖炉「もんじゅ」の研究開発を継続する考えを表明しました。これは文科省の審議会答申という形を通して、「もんじゅ」の研究継続は原子力ムラの意向というばかりでなく、国策であることを明らかにしたものです。
廃炉寸前だった「もんじゅ」は、原子力ムラの必死の巻き返しで延命措置が取られました。文科省の御用諮問機関として設けた「作業部会」が昨日9月25日に「今後の研究計画案」をまとめましたが、それによると、「将来にわたって持続的なエネルギーオプション(選択肢)を確保しておくことが重要」として、研究を続けることを答申することにしました。
「もんじゅ」は、核燃料サイクルの確立をめざすもので、プルトニウムがプルトニウムを産む”夢のエネルギーシステム”という触れ込みでした。
しかし、研究開発を始めてから半世紀、1兆円に及ぶ巨費を投じながら、失敗の上に失敗を重ね、いまだに原型炉の段階でもたもたしている。実証炉に進めるメドもつまず。もちろん電気はこれまでまったく生み出していません。それほど技術的に行き詰っていることが明確になっています。
しかも、「もんじゅ」施設の直下には、断層が8本も走っていることが明らかにされています。研究を手がけてきたその間には、ナトリウム火災というあわや大惨事という深刻な事故を起こし、昨年には1万3千件もの機器の点検漏れが発覚。緊張感がまったくないずさんな組織であることまで明らかになりました。
原型炉とはいえ18年間もの長期にわたって止まったままのサビついた設備を再び動かし始めるなど狂気の沙汰というほかありません。どんな事故が起きるか分からない。
ナトリウムという空気と接触すれば一瞬にして爆発炎上する極めて扱いのむずかしい冷却材をコントロールしなければなりませんが、不可能に近い。すでにアメリカをはじめ世界各国があきらめた技術です。
しかし、日本は潜在的な核兵器開発・保有国の地位を維持するため、「もんじゅ」に執念を燃やしているのです。「もんじゅ」は、核兵器そのものといってもいいほどの危険な存在です。
この技術開発にこだわる背景には、アメリカからの開発継続の強いプレッシャーがあります。アメリカは自国では反対が強くてできないので、日本に代理開発させることにしました。だから、日本が「もんじゅ」開発から撤退することを許しません。
日本は、世界の平和を造り出すため、まず人類の存在を脅かす「核兵器の全廃」を率先して働きかける使命を帯びています。その使命にまい進することこそ、日本の世界における役割のはずです。
「もんじゅ」はただちに「廃炉」にすべきではないでしょうか。そのためにも、「原子力基本法」と「電源3法」の抜本的改正を求める運動が必要です。
しかし、「秘密保全法」が成立すると、そうした運動もできなくなります。私たちは、がんじがらめにされる瀬戸際まで追い込まれています。私たち国民をコントロールし、完全に支配しようとするのが、安倍政権です。私たちは目を覚まして、事実を見極め、何をすべきか、それぞれ真剣に考え行動する時機にきているといえます。
- 文科省、もんじゅ存続の道残す 6年運転し継続判断の計画案 (福井新聞) ナルト大橋 2013/9/26 17:19:58
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- もんじゅ対応「やる気あるのか」 敦賀市と福井県議会双方から苦言 (福井新聞) ナルト大橋 2013/9/26 16:46:22
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