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DNA修復ネットワーク機構を守ること・・・生体膜(小胞体膜など)構造を守る
放射線による発ガンの原因を探ってきて、低線量被ばくのペトカウ効果を考えた。これは、細胞膜(生体膜)の損傷が、発ガンに結びつくという論である。今回、さらにこれを分子生物学で考える。
最近ネットで、ビタミンCに対する話をいくつか読んだ。ここで気になるのは、ガンの治療としての高濃度ビタミンC療法というもの。基本的にビタミンCは、細胞に対しての毒性はほとんどないのであるから、ガン細胞を殺すことはありえない。DNA変異してしまったガン細胞を元に戻せるか?そんな修復能力はあるはずない。治療としてのビタミンC療法は、ありえない。放射能に対してのビタミンCの効能は、こういったことから、たとえば、カルデコット博士は否定しているのだろう。また小野俊一氏もこの観点から、無意味といっているのだろう。できてしまったガン細胞を処置して正常な細胞にする能力は、アスコルビン酸、ビタミンCにはあるはずがない。
しかし、発ガンまでにはさまざまな段階があり、イニシエーション、プロモーションなどという2段階説もある。この段階を超えていくのは、放射線が水を電離し、さまざまな活性酸素を発生したりして、DNAを変異させ、その変異の蓄積がガン細胞を発生させるという簡単な理解でまず考えれば、この初期段階で、活性酸素を消去して変異をストップするか、からだが処置できれば、前ガン状態でとどまらせることで、ガンを予防することができるかもしれないのである。ここで期待できるのが抗酸化物質としてのビタミンCとビタミンEなのである。
内部被ばく、外部被ばくでこれからガンへの道をスタートするかもしれない人にとって、SOD、グルタチオンなどの抗酸化酵素の補助となるビタミンC、E、Aが、もしじゅうぶんあれば、ガンへのステップアップをおそらく遅らせることができると考えるのである。
つぎに述べる考えは、たぶんだれも言っていないので、私ひとりの妄想といえる。DNA修復システムの損傷の見解と抗酸化作用の防御についての考えは十数年来の私だけの妄想であり、私は、それを信じて、ビタミンCとビタミンEの抗酸化作用の利用を実践してきた。たぶん、これが、ガン予防に対する最初の選択肢になるのでは、と考えていたからである。多くの人のガンに関する考察は、木を見て森を見ず、という枝葉末節理論か、それともガン予防の十何原則みたいに、まるで何の役にも立たないものに見える。
修復システムの損傷の間隙をぬって現れるガン細胞が、多様な個性を持つのが当然で、それぞれを精査しても、得られるものは、おそらく、ガン発生のメカニズムの多様性が浮き彫りになるだけではないかと思っていた。
しかし、修復システムの損傷のメカニズムを調べ、どうやって修復が破綻するのか理解し、活性酸素による修復システムの破壊を予防していく方法を実践してけば、まず、おおざっぱなガン予防になると考えてきたのである。私の妄想など、世間に公表する価値がないと思ってきたが、だれもこれについて議論しないため、この対処の根拠を書くことにした。
詳しく知っているはずの専門家、研究者は、放射能の場合もそうだが、口封じをさせられているのだろう。前回書いたヤルモネンコのような上司ににらまれたおしまいだ。だれも是非は書かないだろう。これは、あらゆる場に起こっていて、素人は知りようがないのだ。だから、放射能の場合のようなクリス・バズビーやバンダジェフスキーのようなタイプの専門家、研究者を探すほかはない。しかし、ガンやDNA修復の分子生物学研究分野においては、そういった変わり者研究者は、見つからなかったのである。
スマホなどで日常生活のすみずみまで監視される現状では、変わり者研究者がいたとしても、はやばやと濡れ衣をかぶせられて投獄されるだろう。早期発見だ。いまや、正しいこと、真実をいう人は、警察に捕まる時代だ。みのもんた事件で警察国家をいう人はいなかったと思うが、2013年からは、そういう警察国家の暗黒時代、NWOに入ったのだ。ネット監視と同時に日常的に工作員(おそらくアジア系外国人)が徘徊、暗躍する時代なのだ。油断していると、みのもんたの息子のようにポケットの財布に他人のクレジットカードを入れられ、不正使用で警察に捕まる偽旗作戦を執行されるのが日常茶飯事になるというのが、警察国家の意味だ。べつに機動隊が家をとりかこむわけではない。連携する週刊文春や週刊新潮というブラックジャーナリズムが、これを書いて、それで一件落着。
悪がさかえる暗黒時代NWOの現在では、いつどんな濡れ衣をかぶせられ、公安やブラックジャーナリズムのえじきになるかわからないのだ。なぜなら、ネット監視にかぎらず、泥棒に偽装した工作員が日常的にターゲットの家にピッキングで侵入し、濡れ衣のタネを家中探すだろうからである。これは、いま、わたしにおこっていることだ。
・DNA修復ネットワーク機構
DNAの損傷にたいして、DNA修復ネットワーク機構が生体には備わってるが、この修復酵素は細胞質の生体膜上のリボソームで作られる。この修復酵素産生と活性酸素と生体膜の関連は未知である。私は、ここに鍵があると、ひとり考えてきた。
この修復酵素は、複製酵素でもある。これをDNAポリメラーゼという。これは、1本鎖DNAについて複製し、2本鎖DNAにする。また、2本鎖DNAを1本鎖DNAに開裂する酵素は、DNAヘリカーゼと言われる。またDNAリガーゼは、最終的に2本鎖DNAに連結する。そのほか、沢山の関連する修復酵素によって、DNAの修復が行われる。これら全体が、DNA修復ネットワーク機構である。
活性酸素が、最終的にDNAの塩基を損傷することより、DNAポリメラーゼなどの修復酵素の産生を障害することによって、DNA修復ネットワーク機構のはたらきをじゃまするのが、DNA変異の蓄積をうながすのではないか、と考えるのである。この事態は、小胞体、ゴルジ体などの生体膜の損傷とも関わるのだろう。修復酵素ができない。DNA変異が蓄積する。さまざまな酵素産生に支障が出る。DNA修復ネットワーク機構の崩壊。このなかからガンが生まれるのであろう。
・DNAポリメラーゼ
このDNA修復酵素の中心となるDNAポリメラーゼについては、ワトソンのよく知られた教科書「遺伝子の分子生物学」第6版 にうまく図入りで解説されている。第8章 DNAの複製、第9章DNAの変異性と修復 さまざまな修復複製酵素の一覧表が、ワトソンの本には示されている。
DNAポリメラーゼは、手のようなかたちをして一本鎖DNAをにぎりしめ、毎秒1000個から、多いときは5万個もの塩基をくっつけていく。DNAポリメラーゼが誤って複製したDNAは、10万個に1個あり、DNAポリメラーゼ内にある校正エキソヌクレアーゼが直す。これで誤りは、さらにその100分の一になるのである。DNAポリメラーゼを産生するDNAについての情報は書いてない。非タンパク質部分のビタミンについても、ミネラルについても書かれていない。ある意味ワトソンの本は中途半端だが、これは複製修復の基本的メカニズムを解説するというスタンスだからしかたないのだろう。また酵素DNAリガーゼの非タンパク質部分のビタミンは、ニコチン酸である。
ワトソンの本で知りたかったことは、ヒトのDNAの修復に使われる15種類ほどあるらしい複製する酵素、DNAポリメラーゼや、DNAヘリカーゼや、DNAリガーゼ、修復にかかわるさまざまな酵素などについてであったが、どこで、何からどうやって作られるかなどの詳細な説明はなかった。タンパク質は細胞質で作られるはず。酵素をつくると思われる小胞体かも、と前回書いたが、この本には、書いてない。もうらすると、大変な量になるからだろう。
DNAポリメラーゼが作られるのは、細胞質にある粗面小胞体上のリボソームで、核からきたmRNA(メッセンジャーRNA)によって、RNAポリメラーゼが、酵素のタンパク質部分を作る。また、このRNAポリメラーゼの産生を指示する核DNAのRNAポリメラーゼ遺伝子部分も、DNAポリメラーゼの産生を指示する核DNAの部分と同様に大切なのであろう。
これらは、中学生レベルで、お手ごろで概略がよくわかる本、サイエンスアイ新書、中西貴之著「カラー図解でわかる細胞のしくみ」に書いてある。第2章 26 小胞体とタンパク質の移動 によれば、粗面小胞体上の表面では、タンパク質合成装置が内蔵されたリボソーム顆粒があり、小胞体の膜上をリボソームが移動するときに、シグナル配列の働きでタンパク質が合成されていく。できたタンパク質は、物流配送センターであるゴルジ体へ運ばれ、非タンパク質部分のビタミンがはめこまれ、金属イオンが添加され、酵素に組み立てられ、ここから所定の場所に運ばれていく。この一連のシステムでは、生体膜の物質輸送系のはたらきとシグナル配列が重要な働きをしている。
もし、このDNA修復ネットワーク機構全体か一部分の損傷によってDNAに、なんらかの変異が蓄積していくならば、そのなかから、ガン幹細胞が生まれるかもしれない。蓄積した変異の組み合わせのなかから、たった1個のガン幹細胞が生まれ、10年20年後には、大きな腫瘍に成長する。その性格が、いわゆる悪性であるなら生体の終わりである。
しかしDNAさえ健全であれば、変異の蓄積をストップさせられ、損傷は時間がたてば修復されるかもしれない。ここで、いったい変異のDNA、ガン原因遺伝子を特定しても、予防や治療に役立つだろうか?と、私はずっと疑問に思ってきた。ガン幹細胞が生まれるのは、きわめて多様な変異の組み合わせの中からだろうからだ。そして、さまざまなタイプのガンができ、対処も雲をつかむようなことになるだろう。
DNA修復ネットワーク機構の中核は、DNAポリメラーゼやDNAヘリカーゼや修復にかかわるさまざまな酵素などの産生にかかわるDNAの部分であるといっていい。このDNAの情報を読み取って、mRNA(メッセンジャーRNA)となって細胞質の粗面小胞体上へ行き、そこでRNAポリメラーゼが、たとえば、DNAポリメラーゼのタンパク質部分を組み立てるわけだが、この一連のサイクルの全段階が健全であることが、DNAを修復できる酵素の産生を保証することになる。
この多くは、生体膜上やシグナル配列という情報タンパク質分子ではたらいている。ただ、この一連のサイクルの全段階とは、DNAの遺伝子部分ばかりでなく、コードと見なされない部分についてが、RNAとして読み出されること、あるいはDNAにつくメチル基など、いわゆるエピジェネティクスな要素までをじっさいには含み、さらに複雑になっている。
最近、GMOに関連して、この「食べる情報」miRNA(マイクロRNA)について、人間が組み替えられるという驚くべき動画を見た。
遺伝子組み換え食品は臓器の機能を変えてしまう
http://www.youtube.com/watch?v=aBXQKbGmqSU
これは、東海アマ氏のツイッターにあった
http://sun.ap.teacup.com/souun/12073html のことだろう。が、また別の機会に書く。
2本鎖DNAが巻き付くヒストンと呼ばれる糸巻き状のもののアセチル化やDNAのメチル化によってもタンパク質合成が決められていくということがわかってきた。またDNAから読み出されるさまざまなRNAがはたらいて、小胞体上のリボソーム顆粒のなかでタンパク質をつくり出していく。糖鎖もどこかで関係するかもしれない。生体がタンパク質を合成する仕組みは、単純にDNA、RNAだけが関わるわけではない。じつに複雑系なようだ。この膨大な複雑系のなかを、ガン原因因子を探っていくことだけが、ガン研究であったのだ。この方針で行けば、答えは、はるか彼方になるだろう。どんな条件で発ガンするか、は多様なものとなるだろう。対処も多様になるだろう。
ここで、修復酵素にかかわる生体膜、小胞体、リボソームなどの損傷があれば、DNAの修復はとどこおる。DNAが修復されないことによって、変異が蓄積していくことになる。変異が蓄積すれば、膨大な組み合わせの中から、ガン幹細胞が出現する確率は高くなる。
こう考えれば、粗面小胞体やゴルジ体など生体膜構造の損傷というペトカウ効果のような、長時間の低線量被ばくが、DNA修復システムの全体の損傷となって、それは変異の蓄積をひきおこすだろう。だから、この対処も前回と同様でいいのだ。生体膜構造を活性酸素から守ればいい。このシステム全体を活性酸素から守ることが肝腎なのだ。これが、対処の答えになると思う。
活性酸素が、引き起こす損傷は、DNAばかりではなく、修復の全体のシステム損傷を引き起こすから、多様な抗酸化物質で活性酸素をそのつど消去して、システム全体をこまかく損傷から守ることが可能になるのではないかというのが、私の妄想だったのである。
ここで前回述べたビタミンCやビタミンEの抗酸化作用、カロチノイドやフラボノイドなど多様な抗酸化物質の寄与が重要なポイントである。生体膜構造は、酵素の合成に基本的役割を果たしているからだ。まず、変異の蓄積をストップさせる。膜内を動ける油溶性のビタミンE、水溶液中を動けるビタミンCが、抗酸化酵素の補助となる。材料となるアミノ酸は、じゅうぶんなタンパク質の摂取があってそろうのだが、じつは、われわれは意外にも、タンパク質が足りていない場合が多い。必須アミノ酸のひとつがもし欠けると、そこが足かせとなるだろう。また酵素が働くに必要なビタミンが、もし不足すれば、ヒトの15種あるうちの、どれかのDNAポリメラーゼが機能しなくなるかもしれない。不足する事態を避けるためには、おそらく、はば広くマルチビタミンサプリメントをとっているほうがいいのだろう。
酵素DNAポリメラーゼが、じゅうぶん機能するには、ビタミンとミネラルとタンパク質の3者を軽視してはいけない。その産生を守るためには、ビタミンCやビタミンEという低分子抗酸化物質があればいい。抗酸化物質は、ほかにいくらもある。万の種類にもなると、どこかで読んだ記憶がある。いちばん手ごろで、比較的安価なのがビタミンCやビタミンEであり、必要量を確保するためには、例えば、食品の酸化防止のため使われるビタミンCなら、サプリメントの市価の四分の一のコストになる。ビタミンEはややコストが高い。活性が高い天然ビタミンEは、天然の小麦はいが油である。私が思うに、なんとしても活性酸素による生体膜の破壊から修復システム全体を守らねばならないのだと思う。抗酸化酵素の補助となる物質を何重にもわたって準備しておくことが、大切だと思う。なぜなら酵素の合成は、物質輸送系がかかわる生体膜上でリボソームによって行われるからである。小胞体やゴルジ体など生体膜構造の損傷は、DNA修復酵素や抗酸化酵素の産生を障害するだろう。そうすると、DNA修復ネットワーク機構がやぶられ、抗酸化酵素ネットワーク機構がやぶられ、すぐに造血細胞やリンパ系の破壊がまっているだろう。
・NK細胞
NK細胞などがじゅうぶん機能しないとガン細胞は増殖を始める。この最後の砦、免疫系、NK細胞を守るためにも、小胞体やゴルジ体など生体膜構造の損傷から守らねばならない。この損傷は、DNA修復酵素や抗酸化酵素の産生に影響を与えるだろうからだ。
血管を流れるとくにβ線核種のパーティクルは、NK細胞にかかわる造血細胞をこうして破壊するだろう。ここでは、DNAの修復よりも、かかわる酵素産生の阻害などで、造血細胞が破壊されたり、分化する機能が阻害されたりして、NK細胞がつくられないということが重要だろう。ここで、発生する活性酸素を消去できれば、NK細胞をじゅうぶん活躍させられ、最後の砦を機能させられることになる。
また、ストレスから副腎皮質が産生するホルモン、コルチゾンはNK細胞を破壊することが知られている。また、R-1乳酸菌の産生する多糖類は、NK細胞産生を刺激するらしい。また免疫ネットワーク機構という砦を、疲弊させない方策を模索することが、ガンの最後の砦、NK細胞を守ることになる。
[結論]
からだのDNA修復ネットワーク機構を守ること、抗酸化酵素ネットワーク機構を守ること、免疫ネットワーク機構をまもること。この3つの全体的対処によって、放射線からわれわれの身を守ることができるかもしれない。初期段階でDNA変異の蓄積をできるだけ減らすことが大切だと思う。
・ミネラルについて
さて、DNAポリメラーゼの中の金属イオンの存在は、重要であることが。ワトソンのこの本を読んでよくわかる。この本では、例がカラー図示されていてわかりやすい。手のひらの位置にあるアスパラギン酸により、金属イオンは適正な位置を保たれていて、金属イオンにより付加する塩基の触媒作用をしている。この金属イオンは、結合を弱める作用をして働いている。こうして、ここでヌクレオチドという修復塩基がDNAにどんどんくっついていく。この金属イオンは、DNAポリメラーゼの種類によっていろいろ違うらしく、ワトソンの本では書かれていない。
が、ここで電離放射線がつくりだす活性酸素が、修復中のDNAポリメラーゼのこの部位に影響を与えると損傷して、おそらく修復はストップするかもしれない。損傷したDNAポリメラーゼは捨てられ、新しいDNAポリメラーゼにとってかわるのだろう。
DNAポリメラーゼの中の金属イオンの存在は、修復にはとくに重要であり、ミネラルが不可欠ということになる。あまり、いわれることがないが、金属イオンも欠乏する場合があるのではないか。
これとは別に、クリス・バズビーが、ストロンチウム90は、カルシウム剤を摂ることにより、吸収を減らせると書いてあったので、それを読んでから、カルシウム、マグネシウム合剤や亜鉛、セレンなどを私は意識して摂っている。これは、ごく微量でいいのだろうが、野菜のミネラルは、以前からするとずいぶん減っているらしい。野菜のミネラル、カルシウムは、産地偽装の野菜や、放射能牛乳混合牛乳があたりまえになってしまった現状では、サンゴからつくられるドロマイト(苦灰石)から得られるカルシウム、マグネシウム合剤の方が安全だろう。放射能汚染してるか?肥料の苦土石灰(笑)でもいいかも。ただ、そのコストは、とんでもなく安価になるだろう。飲むにすこし勇気がいるが(笑)・・・ 海産物の貝殻から作られるカルシウム剤には、ストロンチウム90が含まれているから絶対避けるべきだろう。
・活性酸素を消去するからだの抗酸化酵素とサプリメントで補う抗酸化物質
放射線が水分子をヒットして、活性酸素(・OH)ヒドロキシラジカルをつくり出す。かなり複雑な一連のプロセスでいろいろな活性酸素ができる。これを消去するのはグルタチオンなどである。さまざまな活性酸素について、からだはさまざまな抗酸化酵素ネットワークを準備している。
そして、放射線の水分子のヒットで、どんどん抗酸化酵素が使われ、その数が減っていくだろう。ウラン、プルトニウムの核種はDNAと親和性が高いとバズビーは言っている。DNAとくっついたウラン、プルトニウムは、α線、β線を莫大な数放出し、活性酸素をDNAの近くでつくり出す。α線核種の場合、γ線核種の20倍の電離作用らしい。またたく間にからだの抗酸化酵素はなくなる。バイオフィードバックで、抗酸化酵素が増産されるが、限界が出てくるだろう。この状態が一生何十年間も続くわけだ。あるとき、間に合わず、活性酸素の破壊を許してしまう。この蓄積が問題になる。
この場合、なにか抗酸化物質がもしあれば、問題は起こらない。低分子の抗酸化物質ならば、腸壁からただちに吸収されるだろう。野菜などの植物がもつ高分子の抗酸化物質は、吸収されないので役に立たない。こうして低分子の抗酸化物質があれば、抗酸化酵素の補助をさせることができる。これは抗酸化物質のサプリメントで補うことができることを意味する。
でも、ふだんから、抗酸化物質を潤沢に摂取していれば、からだの抗酸化酵素産生能力が落ちるだろう。だから、ときどきは抗酸化サプリの断食させねばならないだろう。そして、からだの抗酸化酵素の産生能力を回復させねばならないだろう。断食ならぬサプリ断ちだ。
しかし、50歳以降の人は、絶対量としての抗酸化酵素の産生能力が望めないのだから、サプリ断ちは、不必要だ。50歳をすぎると、からだの抗酸化酵素産生能力は半減するのはなぜか、おもしろい問題だ。なぜ、酵素やホルモンなどの必要な量を供給できない事態になるのか?あたりまえ、と言われているが、その理由は、なんだろう。
こうして、60歳すぎては、きわめて少ない量の抗酸化酵素などでやりくりしていることになる。これ以降ガンとはいわないでも、多くの病気がでてくるわけである。
また、内部被ばくの絶えざる放射線の存在による活性酸素によって、抗酸化酵素産生にかかわる遺伝子が損傷を受ける場合があるかもしれない。また、抗酸化酵素産生にかかわる細胞質の器官が損傷する場合もあるかもしれない。抗酸化機能の損傷は、DNA変異の増大、蓄積になるかもしれない。
抗酸化機能の減少はどうやって知ればよい?これは、過酸化脂質の増大でわかる。皮膚から見える過酸化脂質によって起こる茶色の斑点を観察していること。あるいは、私は糖尿病の悪化でわかる。尿のにおい、つぎに糖試験紙でチェック。私のような素人には、これぐらいしか思いつかない。また、損傷は、DNA本体ばかりか、エピジェネティクス的要素も、活性酸素で損傷をうけるかもしれないから、ここで考えた以上の破壊が起こっている可能性がある。
しかし、最終的に、損傷DNAが修復されて、酵素産生環境が健全になればいいのである。
再度書いておくと、細胞のDNA修復ネットワーク機構を守ること、抗酸化酵素ネットワーク機構を守ること、そして免疫ネットワーク機構のうち、とくにNK細胞をまもること。この3つの全体的対処によって、すでに取り込んでしまった物質の内部被ばくの放射線から、いくぶんかは、われわれの身を守ることができるかもしれない。その、もっとも簡便で安価な方法としての、ビタミンCやビタミンEの利用、カロチノイドやフラボノイドなど多様な抗酸化物質の日常的継続的摂取が、いちばんはじめの選択肢になるだろうと考えるのである。
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