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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130916/dst13091611210012-n1.htm
2013.9.16 11:20
東京電力福島第1原発の地上タンクから汚染水が漏れた問題で、東電は16日、台風接近に伴う豪雨で、8月に漏洩(ろうえい)のあった「H4」と呼ばれるタンク群のコンクリート堰(せき)内にたまった雨水(15日採取)から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり最大17万ベクレルの高い濃度で検出されたと発表した。
「H3」「H2」と呼ばれるタンク群の堰内にたまった雨水(同)からも、それぞれ1リットル当たり4600ベクレル、3700ベクレルを検出。H3は今月初旬にタンク周辺で最大毎時2200ミリシーベルトの高い放射線量を計測していた。H2はこれまでに高線量が計測されていないが、周辺に高線量部分があった可能性がある。
東電は「原因は調査中だが、漏洩跡や高線量部分などタンク周辺に残った放射性物質が雨水に混ざった可能性がある」としている。
いずれの場所でも、雨水の堰外への流出は確認されていない。東電は15日夜、H4にたまった雨水を周辺のタンクへ移し終えた。H2、H3の雨水も順次、近くのタンクへ移送する。
一方、漏洩のあったH4のタンク北側の観測用井戸の地下水(14日採取)を分析したところ、トリチウムを1リットル当たり17万ベクレル検出。8日採取分から6日間で約40倍の濃度に上昇した。
この井戸から約40メートル建屋側に新設した観測用井戸の地下水(15日採取)からも、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり1300ベクレル検出した。8月にタンクから漏れた汚染水による地下水汚染が、建屋側へ広がっている可能性が出てきた。
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