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大地震が来たらどうなる? 福島原発で液状化が始まっている
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2013/9/13 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
汚染水の海洋流出対策として、海側には遮水壁を建設中の福島第1原発。だが、この措置だけでは新たな危険を生むと専門家の間で問題視されている。地下水から高濃度の放射性物質が確認された海側一帯は、原発建設時の1960年代に砂岩などで埋め立てられた土地で、もともと地盤が緩い。
遮水壁によって敷地内に水がたまると、1〜4号機周辺が“液状化”する恐れがあるのだ。
「福島原発が立地するのは、海水から水をくみやすいように、断崖絶壁の土地の崖を切り落とし、低くした地盤です。工事の際、地中の浸透層まで掘ってしまったため地下水がどんどん出てきてしまう。沼地のような状況で、原発を建てるときにも、この問題が指摘されていたのです」(ジャーナリストの横田一氏)
東京電機大理工学部の安田進教授(地盤工学)は、「一般的に日本の原子炉建屋は岩盤の上に立っている。そのため、原子炉そのものが倒れたりすることはないが、周辺の土地に関しては土の性質や状態による」と言う。「福島原発のような埋め立て地は、十分に固めていないと液状化する恐れがある」そうだ。
そこにもってきて、海側に遮水壁をつくったことで、ますます地下水がたまりやすくなり、地盤が軟化しているわけだ。
地震学者は「東日本大震災でM9クラスの地震が起きた以上、いつM8クラスの余震が起きてもおかしくない」と話している。茨城では頻繁に震度4クラスの地震が起きている。原発周辺が浦安のようになってしまったらどうなるのか。配管がグチャグチャになれば、汚染水があふれてしまう。検討中の凍土作戦どころではなくなってしまう。
原子炉格納容器の設計に携わっていた元東芝技術者の後藤政志氏はこう言った。
「仮に原子炉建屋やタービン建屋が傾斜したところで、すでにメルトダウンしているし、これ自体は大きな影響を与えないでしょう。心配なのは4号機の使用済み燃料プールです。使用済み燃料が1500本も残っているし、これが傾いたらアウト。そうならなくても、取り出す計画が振り出しに戻ります」
汚染水問題は何から何まで絶望的になってくる。
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