地震で配管落下　続く場当たり体質　福島第１元作業員の「遺言」
2013/9/11 07:10

東日本大震災から１１日で２年半。節目の日を前に、福島第１原発事故発生時に１号機で働いていた一人の男性作業員が亡くなった。全身に転移したがんと、石綿（アスベスト）が原因とみられる肺線維症（じん肺）に侵されていた。男性は５月下旬、神戸新聞の取材に応じていた。事故後の東京電力の対応を批判し、「このまま日本各地で原発を再稼働すれば『安全神話』が復活するだけだ」と危機感をあらわにした。

　福島県郡山市で暮らしていた木下聡さん。原発の電気設備を専門にする技術者で、東電の３次下請けに当たる同県大熊町の会社に４０年間勤め、昨秋に退社した。その直後、肺線維症と診断され、肺がんも判明。８月５日、６５歳で亡くなった。

　男性は、原発事故の原因となった全電源喪失について、東電が地震の揺れとの関連を否定することに憤った。

　「地震発生時、老朽化が進んでいた無数の配管やトレーが天井からばさばさと落ちてきた。下敷きにならなかったのは奇跡。あれだけの破壊で『無事』なんてあり得ない」

　最近も、同原発では汚染水漏れやネズミの侵入による停電などが相次ぐ。場当たり的な体質は変わらない。「素人工事の結果だ。熟練作業員が線量オーバーで現場に入れなくなっており、同様の原発事故は今後も起きるだろう」と強調した。

　「簡単には死ねない。話せるうちに体験を伝えたい」と話していた男性。この時の取材が「遺言」となった。

（木村信行）

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201309/0006327170.shtml 　

コメント
01. 2013年9月12日 11:42:27 : vSYSxJiuPs 肺線維症の原因の一つに放射線がある。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%93%E8%B3%AA%E6%80%A7%E8%82%BA%E7%82%8E#.E5.8E.9F.E5.9B.A0.E3.81.AB.E3.82.88.E3.82.8B.E5.88.86.E9.A1.9E
02. 2013年9月12日 19:47:50 : FfzzRIbxkp ＞地震発生時に老朽化が進んでいた配管。 そういえば、原発稼動年数を延長しないと佐藤栄作久元福島県知事は宣言していましたよね。 現福島県知事になってから、原発の稼動年数の延長の手続きをしましたよね。 ２号機と４号機は廃炉に向けて停止していたのに、原子炉延長使用計画を受けて稼動して今回の事故にあいました。 １号機は４０年経過後の延長１０年の保安規定の変更認可を保安院が出してます。 この延長認可を出す前の時点で、廃炉費用を各電力会社がまかなうことができていたのかどうか、疑問です。 廃炉費用の負担ができないから、無理やり延長をして、老朽化原発を稼動させていたのではないのでしょうか。 老朽化していた原発とそうでない原発の事故の規模の違いは、１２３４と５６で比較できますよね。 老朽化した原発を稼動していたから被害が大きくなった可能性も否めません。 だけど、検察は現場検証もしませんよね。 東京地検の公安部がこの事件を扱っているそうですよ。 公安ですよ、公安。　公安の人間に、放射性物質について説明をお願いするチャンスですね。 自分たちの方がよく知ってたりして。　よく知らない人間がこの事件を扱うってさ。 それも、犯罪者東電の情報を元に、捜査してるでしょ。 それで起訴になるならばまともだけど、不起訴。 はぁ〜？　検察すでに痴呆状態。　狂ってるから公安にクレーム言おうとしても電話つないでくれないし。 東京地検公安部の人間を知ってる人がいたら紹介して欲しい。
03. 2013年9月12日 23:47:40 : rwgORSmgTI 検察裏金事件をもみ消そうと三井環氏をでっち上げの冤罪で罪に陥れ、自らの組織を防衛した時に自民党に借りを作った。 そんな検察がまともに自民党及びその共犯である東電を操作するわけがない。 ましてや福島第１元作業員の「遺言」なんぞ証拠として取り上げるわけがない。 どうしても動かざるを得なくなるよう世論を盛り上げるしかない。

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