http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/356.html
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3号機の爆発を再考する
いま、3号機が熱い。議論が熱いという意味だ。7月の湯気の問題からだろう。というのか3号機は、収束状況にほど遠く、事故当時とそれほど変化はないのだろうと考えている。アクチブであり、まるで活火山のようである。放射能を吐く活火山だ。なぜか?核燃料が内部であちこちに、こびりついて水没していないのもあるからだろうか。とうぜん、アクチブに放射性物質を吐き出しているにちがいない。
3号機の爆発は、かなり複雑である。爆発メカニズムも複雑で、隠蔽も複雑のようにみえる。基本的にデータの完全な隠蔽があるようにみえるがため、なにもかもわからなくなっている。なぜ隠蔽されるかというと、国の原子力政策、核燃料サイクルが関係しているからだろう。さらにあまり報じられない原子力問題、ウラン資源の問題が最後の根っこにあるだろう。
前に、イアン・ゴダードの圧力容器と格納容器の水蒸気爆発説が、アニー・ガンダーセンのプール内のウラン燃料やMOX燃料が凝集によって即発臨界したという説や水の存在による核爆発という槌田 敦の説より、納得できると書いた。
そして、ちょうど、ブログ 院長の独り言の記事8月24日
http://onodekita.sblo.jp/article/73250255.html
で小野俊一氏の核爆発説を読んだ。また、
原発はいますぐ廃止せよ
http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1957.html
kokikokiya氏による解説 2013年8月30日の記事を読んだ。これは、イアン・ゴダードの説に準拠する格納容器水蒸気爆発説である。
2氏とも、比較的単純な爆発メカニズムを想定しているようにみえる。ここで、クリス・バズビーの3号機の核爆発説を彼の著書で読んでから、また考え始めた。
さらに3号機の爆発については、情報が徹底的に隠蔽され、大量の工作員が跋扈するという現実から、状況証拠的には、核爆発説が正しいのではないか、と思い始めた。これは、物理学的、工学的判断ではなく、政治学的判断(笑)である。
すべてのポイントはMOX燃料にあると思う。MOX燃料からなんとか目を離させようとする情報コントロールが、事故当時から強固にあった。この状況証拠(笑)にこそ、3号機が核爆発ということを示しているのではないか。物理学的に核爆発を肯定しようにも、否定しようにもデータが隠されていては、判断のしようがない。工学的に判断しようにも、アメリカのように積み重ねられた工学的データがない。これは格納容器の水蒸気爆発のデータのことをいっている。
クリス・バズビーの3号機の核爆発説では、3号機の圧力容器、格納容器のMOX燃料から気化して出てきたプルトニウムが液化して核爆発が起こったとしている。
まず、核爆発説をとる院長小野俊一郎氏の考えを追ってみよう。
ブログ 院長の独り言 8月25日の記事には、3号機が核爆発だった可能性について書いてある。また小野俊一氏の著書「フクシマの真実と内部被曝」の3号機の爆発の部分は、p52〜p61であるが、ここにある写真では、燃料プールの上がまるく抜けている。鉄骨の曲がり方や、動画の噴煙の勢いで、燃料プールの核爆発説をとっているのだろう。
小野氏は、こまかな核爆発メカニズムにふれず、原子炉級プルトニウムで、原爆ができる可能性にふれており、全体の爆発状態が原爆のそれと酷似することをいっている。いわゆる定性的判断だ。こまかな爆発のメカニズムを推定できないときは、これは、けっこう正しい判断に導くと私は考えている。
医師は、症状という定性的判断で診療を行うことが多い。検査数値からのみ医療処置を導きだすことは、医療の堕落だと、私は個人的に考えている。人体は複雑系だからである。定性的判断を重視する視点のみが、医療を正しい処置に導くと考えている。医療と3号機の爆発とは違うが、3号機の爆発は、かなり複雑なメカニズムかもしれない。だから、といえるかどうかわからないが、3号機が核爆発だったという小野氏の判断は、正しいのではないかと考えはじめた。それは、クリス・バズビーの3号機の核爆発説を読んでからである。
クリス・バズビーの説は、あとで検討するが、ここに謎があるのは、情報がきわめて隠蔽されているからだ。その理由を考えていくと、3号機は、MOX燃料で稼働していて、使用済み燃料プールにもMOX燃料があったからであろう。MOX燃料が、原子炉の核爆発を引き起こしたとするなら、プルトニウムを使うMOX燃料の核燃料サイクルは、破綻する。原発事故を起こしたら簡単に核爆発するなら、あまりにも危険極まりないということになる。MOX燃料の核燃料サイクルはおじゃんになる可能性が高い。もし強行すれば、第2の核爆発で第2のフクシマが日本のどこかに誕生する。それはおそらく若狭湾だろう。これは途方も無い国家的損失になるはずだ。日本は、消滅するだろう。しかし、いまの政権は、日本の消滅などおかまいなしにみえる。なぜならば、海外へ行けばいいじゃないか、ということだ。自分の利益しか頭に無い狂った人々だからである。
ブログ 院長の独り言8月25日の記事にあるように、隠れ工作員たちが、3号機の核爆発説に対して必死に攻撃を仕掛ける理由は、ここにあると思う。コメント欄にも工作員が、からみついてくる。粘着異常のストーカーだ。これの深いわけは、MOX燃料と核燃料サイクルだ。高値で、ロスチャイルドから買い取ったウラン資源利権がからむのだ。高速増殖炉が破綻したいま、プルトニウムを使う方法はMOX燃料しかない。しかし、MOX燃料を使った原子炉は、もし事故を起こして不可避的に核爆発を起こすということになれば、この爆発メカニズムの存在は絶対に隠さねばならない。
3月14日の爆発の黒煙が600mほど噴き上がる爆発は、水素爆発、水蒸気爆発、核爆発など諸説ある。3度の爆発音から、これらの複合爆発であった可能性がある。
3号機使用済み燃料プール内の使用済み燃料やMOX燃料などが、すくなくとも一部はこの爆発で飛散していることは、15kmも離れたところで見つかった高放射線量の物質からもあきらかである。ということは、3号機燃料プールは、なんらかの爆発的現象に巻き込まれている。健全とする東電の発表は、なにかミスリードのえさとして撒いている気配がする。
建屋の天井部の鉄骨が溶けて曲がっているから鉄の溶融温度を超える温度があったことはあきらかで、この巨大鉄骨が溶けて曲がっていることを水素爆発に帰することは絶対にできない。
建屋の天井部では、おそらく数千度の高熱の状態があり、そのあと燃料プールの水の一部またはすべては気化し、核燃料の一部は吹き飛んだのだろう。噴き上がる水蒸気は、プール内のウラン、プルトニウム燃料を粉々にし、黒煙はその粉塵の色と理解すべきだ。1号機の爆発と比べて何もかも違う。鉄骨が溶けて曲がっていることは、核反応によるとするのが、もっともあたりまえの思考なのだが、5階には、そんなものはなかったはず・・・いちおう。5階の床にも高熱で溶融した跡は、見た範囲ではない。まるで、燃料気化爆弾のようなオレンジ色の炎と鉄骨のまがりは、5階の天井部分からなにかが起こったように見える。
プール内のウラン燃料、MOX燃料が、ラックからはずれ凝集することによって即発臨界なる現象が発生したというガンダーセンの説は、ありそうに思えない。水の存在による核爆発という槌田 敦の論も考えにくい。
残るのは、イアン・ゴダード、kokikokiya氏の格納容器内の水蒸気爆発説だ。高温水蒸気が、オレンジ色に炎となって輝き、鉄骨を溶かし、ねじまげる。黒煙となって吹き上げる。ありうるだろうか?格納容器内の爆発なら、バズビーがはやとちりしたように、上部構造は吹き飛んでいるはず。現状では、格納容器上部は健全に見える。なんらかの穴ないし、隙間はあるようだ。kokikokiya氏の工学的な精緻な検証にもかかわらず、3度あるといわれる爆発のうちの大爆発は、プールの水蒸気爆発であっただろう、と思えてくる。小野俊一氏もプール直上の穴の存在のゆえプールから爆発したと考えているのだろう。
しかし、オレンジ色の炎と鉄骨のまがり、プールからの爆発は、べつべつの現象。前者は、小規模核反応、後者は燃料プールの水蒸気爆発と考えればすっきりする。
2、クリス・バズビーの3号機の核爆発説
クリス・バズビーの著書「封印された「放射能」の恐怖」を読んでいたら、p72に3号機の核爆発説のバズビーの推論が書いてあった。 すなわち、圧力容器内のMOX燃料のプルトニウムが先に蒸気となって噴出して、冷却して蒸留液状の5kgから10kgくらいになったものが5階最上部のどこかに存在して、これが核爆発したというような説だ。
バズビーは、圧力容器のトップ部分がないと書いているが、格納容器やその上のコンクリートカバーが存在していることを見逃している。14日の3号機の爆発では、圧力容器や格納容器の破損は最小限にみえる。したがって、バズビー説ならば、5階のどこか最上部で核爆発をおこしたと考えるほかはない。巨大な噴き上がる爆発の前に一瞬見える、建屋のオレンジ色の巨大な炎は、核爆発のごくちいさな火球が反映したものだろう。火球本体ではけっしてない。
こうして天井部の鉄骨が溶けて曲がっていることは、よく理解できる。この高熱は、燃料プールの水を気化させ、プール内で巨大な水蒸気爆発を起こしたかもしれない。核爆発と水蒸気爆発が2重になった爆発だったということを、クリス・バズビーは考えているのだろう。
あるいは、もっとありそうなのは、ゴダード、kokikokiya氏の説にある圧力容器からの水蒸気爆発によって、溶融核燃料が燃料プールになだれこんだという可能性だ。かなり3号機内では、複雑なことが起こっていた可能性がある。水素爆発、核爆発、水蒸気爆発が3重になった爆発ならば3回の爆発音が説明できるかもしれない。
プルトニウムの数%の溶液ですら、きわめて危険で、つぎの記事がある。
原発はいますぐ廃止せよ
http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1958.html
JーPARCの次は東海村再処理施設でプルトニウム溶液が
11時間で水素爆発、23時間で沸騰の潜在リスク
・核爆発だと断定できる証拠
バズビーの著書 p98には、キセノン135と133の存在比のグラフがある。爆発直後のデータがあれば、キセノン135の割合が多ければ核爆発だと断定できるが、東電などのウソばかりのデータでは核爆発と断定はできないらしい。
また、中性子線の測定データがあれば、はっきりする。ところが、ちょうど、このときのデータもない?これでは臨界があったかどうかもわからない。
ブログ 院長の独り言8月25日のコメント欄に、キセノン135が見つかっている、とある。測定日や存在比はまだ見ていないが、バズビーの著書にある0.85の比のことか。3号機はすでに11日に停止しているから、この0.85の比でも核爆発の可能性は高いとは言える。
小野氏の著書ではヨウ素135と書いてあり、これが核爆発を意味するかも、となっている。
データをもっている東電は、核爆発か否か、はっきりと知っている。出さないということは、常識で考えれば、データは核爆発を示しているはずだとしか考えられない。なぜなら、核爆発を示していないなら、そのデータを出して、核爆発ではなかったと天下に公明に宣言すればいい。3号機は、MOX燃料で稼働していたことから、核爆発を否定できれば、今後の原発のMOX燃料再稼働にはひびいてこない。ところが、これが、もし核爆発だったならば、核爆発するかもしれない危険きわまりないMOX燃料での再稼働となって、多くの反対が出てきて、MOX燃料の核燃料サイクルは風前の灯火になるかもしれない。核爆発だったら隠す。故に核爆発であった、とこうなる。かぎりなく核爆発は、黒い。
また、バズビーは、3月20日に起こった異変についても書いている。ここでも、何かが起こって、3号機のドライベントをした結果、21日、22日に広範囲の関東圏がウラン、プルトニウムのアクチノイド系核種に汚染されたのだと、私は、前に結論した。この異変(再臨界か?)は、収束せず、現在まで続いている。中性子線データは、いまにいたるも偽造されていると考えている。
出ているのは、湯気ではなく、超ウラン核種、アクチノイド系核種の混じったプルームであろう。3号機圧力容器や格納容器は、穴が開いているのが確実だからである。だから、最初から3号機については、隠蔽がきわだっていた。
こうして、クリス・バズビーの3号機の核爆発説なら、穴が開いた圧力容器の隙間から出たプルトニウムが、例えば、天井近くのくぼみなどに溜まり、爆発したと考えることができる。
このプルトニウムは、原子炉級プルトニウムであり、240の割合がおおいものだが、自発核分裂によってトリガーなしに小規模核爆発を起こすので、たいへん危険なものだ。MOX燃料の危険性にたいする議論が噴出するから、3号機が核爆発だったという推論を、極力ゼロにするため、工作員総出状態になっているのだと考えられる。もちろん中性子線も隠蔽。核爆発であったことを証明する痕跡は、きれいさっぱりすべて隠蔽されている。燃料プールの状態も隠蔽し偽造。飛び散った核燃料の破片もプルトニウムもウランもすべて隠蔽。なぜならMOX燃料の核燃料サイクルは、原子力というばばをつかまされた国や原発企業にとっては、大変な死活問題だからである。
2、イアン・ゴダードの圧力容器と格納容器の水蒸気爆発説
前に、イアン・ゴダードの説、kokikokiya氏の解説にしたがって、圧力容器と格納容器の水蒸気爆発説を見た。
イアン・ゴダードの圧力容器と格納容器の水蒸気爆発説は、前述べたように
原発はいますぐ廃止せよ kokikokiya氏による解説 は、つぎにある。
http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1556.html
1890、1891、1896、1897
鉄骨が溶けて曲がっていること、噴き上がる黒煙の勢い、オレンジ色の巨大な炎、格納容器が比較的正常なこと、など、爆発は5階最上部で起きたように見える。しかしオレンジ色の巨大な炎が高温水蒸気というのもなにか考えにくい。爆発が、圧力容器からの高温水蒸気であり、黒煙が格納容器内のMOX燃料とはなにか考えにくいのである。物理学的シミュレーションで、鉄骨が溶けて曲がる温度が維持される状態は、だれか、やればできそうにみえる。
垂直に600m噴き上がる爆発は、プールの水蒸気爆発であり、その熱エネルギーを供給したのは、圧力容器からの高温水蒸気、あるいは、プールになだれ込んだ溶融核燃料により、水蒸気と燃料などがいきおいよく噴き上がって、溶けた鉄骨がプール上で、ちょうどまるく穴のようになって吹き飛んで、水蒸気と燃料などがいきおいよく噴き上がったと、ゴダード説ではなる。
そのあとの2筋か3筋の白煙は、格納容器からのもので、まちがいないだろう。格納容器になんらかの穴があいているのだ。「原発はいますぐ廃止せよ」kokikokiya氏による2筋か3筋の白煙の解説は正しいように見える。ただ、垂直に噴き上がる爆発は、プールからの水蒸気爆発だ。溶融した鉄骨がまるく吹き飛んでいるのが証拠だ。丸い穴が格納容器からの水蒸気爆発のものならば、角度が斜めの方向の噴煙が見えるはずだが、そんなものはない。動画には垂直の噴煙しか見えない。
私が、イアン・ゴダードの説を支持したのは、プール内で核反応が起きたはずはないということからであったが、格納容器から出てきたプルトニウムの蒸気が液化し、5階の最上部にたまっていて臨界に達したというバズビーの核爆発説なら、ゴダードの水蒸気爆発説よりこちらの核爆発説のほうが、ありそうに思える。
ゴダードの水蒸気爆発説で、溶融燃料が水に触れて起こった格納容器内の水蒸気爆発ならば、格納容器の損傷がいま見る程度ですんだはずはない。圧力容器、格納容器がもっと大規模に損傷したはずだ。が、圧力容器、格納容器はすこしは破損はしているから、放射能も高い。
ここでは、3号機が核爆発だったという発言をつぶそうという工作員が不思議に多すぎるのである。3号機が核爆発とひとことでもだれか言おうものなら、突撃隊工作員が怒濤のようにおしよせる印象だ。この工作員総出状態から、3号機が核爆発ダッタと定性的判断、状況判断するのは、科学的(笑)でなく暴論か?
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