http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/330.html
Tweet |
スピーチの順番を待つ小出氏。手には小さな“鳴り物”が…。(撮影・三上英次 以下同じ) 2013年8月30日
反原発 官邸前抗議行動: 小出裕章氏 ドラム隊に初参加!
http://www.janjanblog.com/archives/100037
2013年 8月 31日 05:20 三上英次
2013.08.30「脱原発!首相官邸前一帯抗議」(東京・永田町)
※小出裕章氏のスピーチは48分頃からです。
毎週金曜日の18〜20時に官邸前から国会周辺で行なわれている「官邸前抗議行動」、脱原発を唱える多くの人々に混じって、30日、京都大学の小出裕章氏も参加し、多くの人に拍手でもって迎えられた。
――国会前のスピーチ――
「福島の原発事故から2年半、こうやってみなさんが毎週ずっと運動を続けてくださっていることに感謝したいと思います。どうもありがとうございます。今日は初めて、ドラム隊(のシュプレヒコール)に参加することが出来ました。
私の主戦場は、原子力の分野についてですが、昔、日本の公害問題で初めて刑事責任を追及し、“公害Gメン”と言われた田尻宗昭(たじりむねあき/1928〜1990)という人がいます。その田尻さんは、公害問題でも何でも、運動というのはそれに関わる一人ひとりが命がけでやることだ。一人ひとりが燃えて、さらに燃えて立ち上がらなければ運動の成果をあげることはできない。運動は数ではない、ひとりです、2人です、3人です……そういうことを言いながら各地の運動を励まし支えました。
みなさんは、その田尻さんが言うような…自分ひとりでもいいから(金曜の抗議行動に)とにかく行こうと思って来ている人たちです。そうしてこんなに多くの人の集まりになっているわけで、とても嬉しいです」
「原発が無くなるその日まで、私もずっと闘い続ける!」という小出氏の力強い言葉に、右の女性は拍手を、左の女性は笑みを送る。
http://www.janjanblog.com/wp-content/uploads/2013/08/19e233e66f8ef04c262d05868c9d4570-640x412.jpg
――ファミリーエリアのスピーチ――
「今日は初めて参加しましたが、この抗議行動は、みなさん一人ひとりが主役です。私は、今日は特にマイクを握る予定は全然ありませんでしたが…こうして…壇上に立つことになってしまいました(会場から拍手)。
いま、政府や原発を推進するグループは、まるで福島の原発事故は無かったかのようにしようとしています。そういう彼らに対抗するには、私たちが、ずっとずっと福島の事故を絶対に忘れないことです! どうぞ、これからも、みなさん、ともにがんばりましょう!」
◇
「ファミリーエリア」での小出氏のスピーチのあとで、ある女性がマイクを握り、「原発事故が起きてから、私は正確な情報が無く、絶望的な気持ちの中で小出さんの著作を読んで励まされ、勇気づけられた」と語った。実は記者も、その一人である。たとえば、ごく最近でも、次のような小出氏の片言隻句に、記者は励まされ勇気づけられた。本稿の最後にそれを紹介する。
今年2月24日、千葉県内で講演する小出氏
http://www.janjanblog.com/wp-content/uploads/2013/08/2b37ba4288af6db458b9323ce9b5c76f-500x383.jpg
――〈人権〉について――
「私は人権っていう言葉は嫌いなのです/人権なんてものがあると言ってしまうと、ほかの生物に対してなんか人間だけが尊いという、そういうニュアンスを感じるのも嫌だし、何か人権があるなんていうところに安住してしまうと、たぶんもう何もできなくなる。だって人権を守れなんて言ったって、相手は守ろうとしていない人たちがいるわけですから、要するに人権があるとすれば闘い取るしかない/ただ事実を見ればいいのであって、人間としての権利とかそういう言葉を使うべきではないと思います。私に大切なのは、自己責任を果たすということです。それが私にとっての一番の問題だと言っているわけです/人権なんてものより自責の念のほうがずっといい」
(農文研ブックレット「原発事故後の日本を生きるということ」P43〜44 対談の中の小出氏の発言)
――〈いのち〉について――
「人間の物理的な生命、あるいは生物体としての生命に尊厳があるとは、私は少しも思いません。もし、人間の生命に尊厳があるとすれば、生命あるかぎりその一瞬一瞬を、他の生命と向き合って、いかに生きるかという生き方の中に、それはあると思うのです。
原子力は反対、という人の根拠には〈いのちが大事〉ということがあると思います。けれども、〈いのちが大事〉ということだけなら、原子力を推進している人たちにしても否定しないでしょう。決定的に大切なことは、〈自分のいのちが大事〉であると思うときには、〈他者のいのちも大事〉であることを心に刻んでおくことだと思います」
(平凡社「日本のエネルギー、これからどうすればいいの?」P172〜173より)
(了)
〔 後 記 〕
余談だが、国会前で行き会ったあるご婦人、スピーチする小出氏のことを指して「先月もいらっしゃってましたよね?」。「さきほど、小出さんご本人が官邸前は『今日が初めて』と仰っていましたけど…」と返すと、その女性は記憶をたどりながら、確信した様子でこう言った。「そんなことないですよ、この目で見たんですから。えーとエート、そうそう選挙前の7月5日、山本太郎さんと一緒に来て、ドイツの報告とかされていたんですよ…!」(アノ…ソレハ小出サンデハナクテ、広瀬隆サンダト思イマスケド…)
《 備 考 》
◎ 9.1 さようなら原発講演会
大江健三郎氏、小出裕章氏らの講演が都内で行なわれる。
〔日時〕 2013年9月1日(日)13時〜16時30分
〔場所〕 日比谷公会堂
〔費用等〕 1000円、先着2000名
http://sayonara-nukes.org/2013/06/koudouyotei2013_9/
《関連サイト》
◎ 日々雑感 ―広瀬隆&山本太郎 ドイツ報告―
http://hibi-zakkan.net/archives/24624703.html
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。