★阿修羅♪ > 原発・フッ素33 > 316.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
(原発利権を追う 東電OBの告白:下)きれいごとでは済まぬ(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/316.html
投稿者 gataro 日時 2013 年 8 月 30 日 08:41:06: KbIx4LOvH6Ccw
 

これまでの連載はこちら ⇒

(原発利権を追う 立地のまちへ:上)裏仕事、自責の告白 疑惑、なお向き合わぬ東電【朝日新聞】



-------------------------------------------------------------

(原発利権を追う 東電OBの告白:下)きれいごとでは済まぬ
朝日新聞デジタル 2013年8月30日
http://digital.asahi.com/articles/TKY201308290641.html

 東京電力元社員の今井澄雄氏(64)は原発と歩んだ人生だった。隠し事を重ねた後悔の中に時折、原発史を支えた自負がのぞく。

 「波に耐える港湾建設など土木技術者としてやりがいのある仕事は多く、原発に愛着を感じてきた。建設業者と一緒に地元対策の裏仕事もこなした。きれいごとでは済まされない」

 1974年から10年在籍した柏崎刈羽原発の建設事務所では、激しい反対運動への対応を迫られた。

 「国主催の説明会は国だけで運営できない。東電が会場作りを建設業者に手配していた。東電が表で費用を出すわけにいかず、別の工事費名目で払ったんです」

 福島第二原発では選挙支援もした。

 「国会議員から地方議員まで選挙が近くなると、ゼネコンの下請け幹部らに名簿作りを頼みました」

 03年、退職後の人生を選ぶ時、今井氏が希望したのは、原発の地元対策を東電の代わりに担う白川司郎氏のもとで働くことだった。

 「おっさんのもとで、東電の中ではできないことができるような気がした」

 今井氏は30時間超のインタビューで何度も「おっさん」と呼んだ。側近たちは親しみを込めてそう呼んでいたという。

    *

 退職後は西松建設のコンサルタント会社に雇われ、白川氏の下で働く日安建設社長の田渕真人氏から頻繁に声がかかった。田渕氏から頼まれたのは、東電発注工事の情報を集めたり、分析したりすることだった。

 「05〜06年ごろ、青森の東通原発1号機の新設工事で土木工事の割り振り案を作るよう頼まれた。ゼネコンに希望を募り、契約を担当する東電資材部に口利きするための資料でした」

 資材部は東電発注の工事で業者を選び、工事費も決める。ゼネコンへの影響力は絶大だ。西松建設が東通原発の工事約14億円を受注した時、今井氏は西松幹部から「田渕さんのおかげ」と電話をもらったという。

 「資材部の幹部には、日安建設から新橋演舞場のチケットを定期的にもらったり、飲食接待を受けたりしている人も複数いました」

 今井氏の証言を裏付ける話を、東電の関連会社「関電工」出身の元日安建設幹部からも得た。東電の資材部長は日安側から芝居や野球のチケットを年に数回ずつ受け取っていたという。

    *

 今井氏が白川氏らと距離を置いたのは、06年夏の東京地検特捜部の捜査が契機だ。当時、白川氏らが立ち上げた競輪場外車券売り場(兵庫県)に勤めていた。

 「検事から『身の潔白を証明するなら仕事を辞めるぐらいの姿勢がないと信じられない』と言われ、辞めました。白川さんは引き留めませんでした」

 今井氏は白川氏を魅力的な人物と評し、使ってもらって感謝しているという。東電のことも「先輩、後輩のつながりがよく面倒見のいい会社。愛着の気持ちを残している」と話す。

 だが、原発事故で心の中の何かが変わった。もう昔の自分には戻れない。

 「原発存続、脱原発のどちらを選ぶにしても、利権構造の問題を考えた上で判断すべきです。裏でかかるコストに納得できるか、それをなくすにはどうしたらいいか。東電が隠したりうそをついたりしたことに私は協力してきましたが、このままでは原子力への不信は消えません」


 ■田渕氏、口利きを否定

 田渕氏は東電資材部への口利きや幹部へのチケット提供、飲食接待を否定。白川氏も原発に絡む地元対策への関与を否定した。

 東電は口利きは受けていないとし、「社外の方と社会通念を逸脱するお付き合いはしていない」。西松建設は口利きについて「そのような事実はない」と回答した。

    ◇

 「原発利権を追う」の取材を続けます。情報を特別報道部に電子メール(tokuhoubu@asahi.com)でお寄せ下さい。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. gataro 2013年8月30日 08:46:33 : KbIx4LOvH6Ccw : CSVYc51iio
【関連投稿】を付け忘れていました。

--------------------------------------

【関連投稿】

<原発利権を追う 立地のまちへ:上>裏仕事、自責の告白 疑惑、なお向き合わぬ東電(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/279.html
投稿者 gataro 日時 2013 年 8 月 28 日 08:14:34: KbIx4LOvH6Ccw

(原発利権を追う 東電OBの告白:中)あり得ない金額だった(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/303.html
投稿者 gataro 日時 2013 年 8 月 29 日 11:56:01: KbIx4LOvH6Ccw


02. 2013年8月30日 10:15:13 : pQ3lcCk6xs
除染って儲かるんですかね。
200強−500億円で受注しても、「点」ではなく広い「面」であって堤防造りの
「線」ですらなく、広域地域を重機やトラックを引き回す燃料費もバカにならない。
おまけに作業自体は表面の土を削って洗い流す回復がメインで、作業が終わって
何かを地図に残すやりがいがあるわけでもなく。となれば、請負だけやって丸投げ
と中抜きの横行がまかり通る。

除染受注問題 ゼネコン 新たに2事業、無競争
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013083002000096.html

 東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の除染事業を、ゼネコンがほぼ無競争で次々と
受注している問題で、八月に実施された福島県富岡町と飯舘村の二つの事業の入札でも、
先行のモデル事業を受注したゼネコンが競争なしに落札していた。
本紙の取材で新たに分かった。 
(大野孝志)

 これまでの本紙の取材では、環境省は二〇一二年度、旧警戒区域に含まれる福島県の計
八市町村で本格除染を発注。そのうち南相馬市など計六市町村の事業で、前年度に同じ自
治体内で国からモデル事業を受注したゼネコンがそのまま落札するという、不自然な結果
が判明した。

 さらに、六市町村の事業のうち四市町村では、入札参加者が一社のみ、二市村では二社
のみで、競争がほとんど働いていない実態も浮かんでいた。
 その後の取材で、八月に実施された富岡町の除染事業でも、かつて同町でモデル事業を
受注した鹿島の共同企業体(JV)が落札し、五百七十三億円で契約。飯舘村の事業でも
、モデル事業と一二年度の除染事業を受注した大成建設JVが、二百十六億円で契約して
いることが分かった。

 どちらのケースも、入札に参加したのは落札した一社のみ。予定価格に対する落札額の
割合(落札率)は、富岡町で95%、飯舘村で91%と高かった。

 新規の判明分を加えると、国が除染事業を発注した九市町村のうち、モデル事業を受注
したゼネコンがそのまま本格除染も受注したのは七市町村に上る。

 モデル事業はあくまで除染の効果を確かめるもので、広範囲に住宅や周辺の山林や農地
を手掛ける本格除染とは本質的に関係がない。

 発注元も、モデル事業は内閣府、本格除染は環境省と異なる。
 巨額の事業なのに、入札者が一社だけというケースも、九市町村のうち六市町村と三分
の二を占めている。

 残る国の除染事業は双葉、浪江両町だが、ここでもモデル事業の受注者が、本格除染も
受注すれば、ゼネコン同士がすみ分けをしている可能性がさらに高まることになる。

 環境省福島環境再生事務所は、取材に「入札は適正に行われた」と強調する。
 鹿島と大成の両社も「適正な手続きで契約した」とコメントしている。


03. 2013年8月30日 13:48:15 : GRSLjrL5Vc
【重大情報】暗殺された石井紘基代議士は「原発利権」を追っていた

 原口一博(元・総務相) 

http://twitter.com/#!/kharaguchi/status/74616286386196480

国会Gメンの隊長石井代議士。「これが公表されれば政権が崩壊する。」平成14年10月25日、殺害される一週間前に私と交わした言葉です。闇金、外交機密費問題など当時、石井代議士が私とともに追及していたテーマ。その他にエネルギー利権の闇を追いかけていたらしいことが耳に入りました

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/fnsaward/backnumber/12th/03-226.html
(転載)
石井が、社会主義を実現した理想国家で見たものは、長年の一党独裁により、腐敗した政治と社会であった。石井は当時、日本では誰も知らなかったソ連の現実を体感し、大国の崩壊を予言した。
 しかし、6年間の留学生活を終え、帰国した石井の目には、資本主義自由経済であるはずの日本が、ソ連と二重写しに見えるようになった。......「このままでは日本も崩壊する」(中略)
......この国の本質的な問題を追及していく石井の目に映ったのは、一部の政治家と官僚が思うがままに経済を操る、資本主義の仮面をつけた社会主義国・日本の姿であった。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

 次へ  前へ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素33掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素33掲示板
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧