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8月某日 沖縄の旧盆明け、22日早朝7時に歌手の藤圭子が西新宿の高層マンション13階から飛び降り自殺した。
てっきり米国のロスかニューヨークあたりに住んでいると思っていたら、デビュー曲「新宿の女」の舞台で自決とは驚きである。しかも、娘の宇多田ヒカルや元亭主の宇多田照實氏とは疎遠状態で、マンションでは30代後半の男性と6年あまり同居していたという。
10代で大ヒットを飛ばし、歌手の前川清と1年間の結婚生活を閉じてニューヨークに渡り、音楽プロデューサーの宇多田氏と出会って再婚。ヒカルという一人娘を儲けた。娘は15歳で大ヒットを飛ばし、歌の才能に恵まれた母娘の人生は順風万班に見えたが、それは表向きだった。
藤圭子は宇多田氏と6回ほど結婚、離婚を繰り返したという。娘のヒカルも離婚経験者だ。藤圭子は旅芸人といわれる浪曲師の両親に育てられたが、母親も盲目の人で、「怨歌」そのものの暗い人生を送ってきた。その人生体験が歌では開花したものの、
人生そのものでは不発に終わった。いまだに、母親との対面を果たしていない宇多田ヒカルはメディア向けに哀悼の意を表明したが、その中に、「母は心の病を抱えていた」という言葉があった。自殺の原因に睡眠薬や抗うつ剤の影響が取りざたされたが、もっと重症だったのかもしれない。遺書のない飛び降り自殺という状況から見ても,重度のうつ病だったのかもしれない。
そう思えたのは、ニューヨークの空港で現金約5千万円を所持し、麻薬取引を疑われた後に、藤圭子が自らフジテレビに電話してインタビューに応じた時の映像を見ただ。ワンボックスカー中で、まったく化粧っ気もなく、「5年間で5億円使った」と必死に弁明する姿に鬼気迫るものを感じたからだ。
あのテンションの高さを見ても、すでに心の病に侵されていたのかもしれない。藤圭子とは面識はなかったが、ニューヨークで近くにいた知り合いの日本人記者から話はいろいろ聞いていたので、全くの他人事とも思えない歌手だった。合掌。
藤圭子の訃報の直後、ベテランのルポライターといえる日名子 暁氏がすい臓がんで死去したことを知らされた。最近は糖尿病を患いひどく痩せており、新宿の飲み屋街にも顔を出さなくなっていた近況は聞いていた。糖尿病に加えてすい臓がんが見つかり、そう長くはないと医者に宣告されていたという。
2年半ほど前に孤独死で発見された朝倉喬司氏らと同世代で、あらゆるジャンルを手掛ける元祖ルポライター的な存在だった。二人とも、新宿ゴールデン街の行きつけの店で遭遇してよく飲んでいた、名物ともいうべきベテラン記者だった。
日名子氏もアウトロー物を中心に幅広い分野で活躍し、私生活も破天荒な生活を送ってきた。早すぎる死ではあったが、やりたいことを全うしたという点においては悔いのない人生だったのではないか。いや、今となってはそう思うしかない。知り合いが次々と亡くなっていくのは寂しい限りだが、哀悼の意を表しておきたい。
追悼でスペースがなくなったが、安倍総理も消費税増税やTPPであれこれ画策しているようだが、ここにきて世論調査とのズレが出てきている。
独断専行で民意からシッペ返しを食う事のないよう、慎重にも慎重な政権運営が望まれる。オリンピック開催よりも福島第一原発の高濃度汚染水の解決が何よりも先決であることは言うまでもない。東電まかせはもはや限界ではないのか。
幻視行日記
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