04. 2013年8月26日 11:59:05
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福島原発:日本政府、韓国への資料提供を先延ばし 韓国政府が日本政府に対し、福島第一原子力発電所の放射能汚染に関する資料の提供を要請してから10日が過ぎたが、日本政府はいまだ資料を提供していない。韓国政府は今月14日、在日韓国大使館を通じ、日本の外務省に対し関連資料の提供を要請していた。 在日韓国大使館が25日に公表したところによると、外務省は「関連資料をまとめるのに時間がかかる上、新たに汚染水の流出問題などが発生したため、早急な資料の提供は困難だ」として、資料の提供を先延ばしにしている。韓国政府はこれを受け、作成した資料からまず提供するよう要請している。韓国政府は当初「汚染水の流出の実態や放射性物質の濃度」「海洋の生態系に与える影響についての分析」「放射性物質の実測値」「セシウムなどの放射性物質の種類別の濃度の分析結果」などについての資料提供を求めた。
大使館の関係者は「日本政府は汚染水の流出などについて、韓国や中国など周辺国に対し詳しく説明したり、別途に情報を提供したりしていない。ただ、東京にある全ての外国公館に対し、汚染水の流出など状況の変化についてのみ、まとめて情報提供している」と語った。
福島第一原発では、原子炉を冷やす冷却水が放射性物質に汚染され、毎日400トンの汚染水と化している。同原発の裏山で汚染水を保管している貯蔵タンク1000本のうち3本で、最近汚染水の流出が確認され、問題になっている。まず1本の貯蔵タンクから300トンの汚染水の流出が判明したのに続き、新たに2本のタンクからも少量の汚染水が流出したことが分かった。
日本政府は同原発の放射能汚染に関する情報提供をためらっているが、今年春に中国で発生した微小粒子状物質(PM2.5)による汚染問題については、中国政府に対し関連情報を迅速に提供するよう求めてきた。日本政府は今年5月、北九州市で韓日中環境相会議を開催した際、大気汚染問題をめぐり3カ国共同の組織を立ち上げ、専門家会議を行うことを提案した。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 ☮http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/26/2013082600909.html 福島原発:海水の汚染濃度が1週間で最大18倍に 日本の福島第一原子力発電所における貯蔵タンクからの汚染水漏れの実態が徐々に明らかになってきている。現時点で1個のタンクから300トンの汚染水漏れが確認され、さらに別の2個のタンクからも少量の漏れが確認されている。タンクは原発周辺に1000個ほど設置されており、合計33万400トンの汚染水が貯蔵されている。 東京電力が25日に明らかにしたところによると、汚染水漏れが確認された三つのタンクは、2011年6月に一度他の場所に設置されたが、その際タンクを支える地盤のコンクリートが20センチほど沈下したため、その3カ月後、東京電力はこの三つのタンクを解体し、現在の場所に移動させて再び組み立てたという。
これらのタンクは鉄のつなぎ目を溶接せず、間にゴムのパッキンを挟んでボルトで締め上げる構造になっている。毎日新聞はタンクメーカー関係者へのインタビューを通じ「費用を抑えて短い時間で準備するため、タンクはボルトとパッキンを使って組み立てられた。そのため長期間の使用に耐えられない構造になってしまった」と報じた。東京電力は問題が発生したタンクを毎日2回ずつ点検していると説明したが、その点検結果については記録が残されていなかった。東京電力は問題が発生した二つのタンクから汚染水をくみ上げ、別のタンクに移すことにしている。
また東京電力は今月19日、原発から500メートル沖合の海上5カ所から海水を採取して放射性物質の濃度を測定したところ、放射性トリチウム(三重水素)の濃度が1リットル当たり52−68ベクレルだったと発表した。これは今月12日に同じ場所で行われた測定で出た数値の8−18倍に相当する。12日から19日までの間に大量の汚染水が海に流出し、この海域の汚染がさらに進んだのが原因とみられる。
東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 ☮http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/26/2013082600900.html 〖社説〗福島原発の汚染水流出、日本政府の対応は信頼できない 日本のメディア各社は24日、福島第一原子力発電所の専用港の入り口で採取した海水の放射能濃度が、ここ1週間で最高18倍にまで上昇したと相次いで報じた。また東京電力は19日、原発の敷地内にある汚染水の貯蔵タンクからおよそ300トンの汚染水が流出したと発表した。 汚染水の流出に対する日本政府の対応も全く信頼できない。今年4月以降、福島第一原発の地下に設置された貯水槽から放射能に汚染された水が漏れ出しているとの指摘が相次いだが、日本政府は当初これを一貫して否定し、今月22日になって初めて汚染水が海に流出していることを認めた。しかし汚染された範囲については原発専用港の内側のみと主張していた。また東京電力は今月19日、タンクからの汚染水漏れが確認された直後「タンクは海岸から500メートルほど離れているため、汚染水が海に流れ出すことはなかったはず」とコメントしていたが、21日に日本の原子力規制委員会は事故の深刻さを示す国際的な評価基準を「逸脱」を意味するレベル1から、「重大な異常事象」を意味するレベル3に引き上げた。
日本は2011年3月、福島第一原発が最初に爆発した時も「原子炉格納容器はビクともしない」として事故の評価基準を「レベル4」としていたが、フランスから「最低でもレベル5」との指摘が出たことを受けて6日後に「レベル5」にまで引き上げ、さらに1カ月後には「深刻な事故」を意味する「レベル7」に相当することを認めた。
福島第一原発の敷地内で汚染水を貯蔵する1000個以上のタンクのうち、350個は接合部分を溶接ではなく間に合成樹脂のパッキンを挟んでボルトで締め上げる方式で組み立てられたものだった。このパッキンは直射日光などの影響で強度が低下し、間から水漏れが発生する可能性が非常に高いものだという。現在汚染水は40万トン以上存在するといわれるが、これらを安全に貯蔵できるかこのままでは非常に疑わしい状況にあるのだ。
韓国政府は日本政府や東京電力からの情報だけに頼らず、最悪の状況を念頭に置いた予防的措置をあらかじめ取らねばならない。韓国政府は日本から輸入される海産物に対する放射能汚染状況の検査を普段の倍のレベルにまですでに強化することにしているが、放射能に対する不安が高じている影響で、最近は日本産、韓国産に関係なく、魚などの海産物を一切口にしない人も増えているという。政府は輸入・流通業者、消費者団体などと協力し、日本産の魚介類に対しては詳しい検査結果を公表するなどして、安全かどうかをしっかりと確認しなければならない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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