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お医者さん、不明なことは不明と言う勇気を持ってください
http://takedanet.com/2013/08/post_16f1.html
平成25年6月30日 武田邦彦(中部大学)
(6月にある読者からのメールで、これはいけないと思って書いた物ですが、何回か同じ内容のものを出しているので、迷っていましたが、このような例が多いので、もう一度、出すことにしました。)
医療は政治とは違います。むしろ政治的にどのようなことがあっても、医療は「命」を最高の命令者として活動するものと考えられます。そして医学は「命」という人間にとって普遍的な価値を最上位に置く人類にとって大切な学問です。
しかし、学問ですからまだまだ不明なところが多く、医師という仕事は神聖ではあるけれど「人知が及ばないところを何とか」という不確定な内容も持っています。
ところが原発事故が起こってから「被曝と健康障害」について医師の暴走が見られます。低線量被曝と健康障害の関係は医学的には不明なのですから、具体的な患者さんが来られ、たとえば甲状腺に嚢胞ができていたら、「普通のお子さんでも嚢胞はあります」という政府の立場での言い訳ではなく、正しく「被曝の影響かどうかは不明です」と言うべきです。
そして患者さんや親御さんが被曝との関係をご心配になっている場合は、その心情を理解し(インフォームドコンセント)、定期的な診断をするとか、生活指導をするなどが必要でしょう。タバコやメタボのように厚労省が指導しているものは警告するというのでは医療の発展はおぼつかないと思います。
むしろ個人の医師の方が厚労省より上位にあるのですから、そのプライドを取り戻してもらいたいと思います。
医師は原発政策の責任を分担する必要は無く、もっと純粋に国民の健康のための医療に邁進してもらいたいと思います。それこそが長い目で見て医療の信頼性を上げることです。
そして断固として1年100ミリまで大丈夫と呼び掛けた山下医師(山下氏の言動をつぶさに見ると、一見して1年100ミリと言っているように見えて、実は「生涯100ミリ」とも取れる発言をくり返しています)を「医師として罷免し、医学者としてならOK」という態度を示してもらいたいと思います。
医師は個人の見解ではなく、社会的に認知されたもの、法令で定められたもので治療を行うのが原則です。もし、山下医師を医師会などが罷免できたら、日本の医療の発展と信頼性に大きな一歩になるでしょう。
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