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「私は甲状腺摘出手術を受けて4ヶ月。子どもたちは大変です」日野川静枝さん
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-11592502906.html
August 14, 2013 KABASAWA YOUHEI BLOG
「安全・安心」の掛け声からは何も生まれない。むしろ、「安全」の対概念である「危険」をしっかり認識して、現状をできるだけ正確に知ることが重要であろう。そのためには、無料の定期検診が制度化されることを強く望む。まさに、不安解消はこうした現状認識からこそ生まれるだろう。
8/10に行われてた「被ばく問題を学習する会」の学習会で
拓殖大学教授の日野川静枝さんが甲状腺がんの手術を受けてという講演をされてます。
福島ですでに甲状腺ガンが多発してる現状が伝えられる中、
ガンと診断されたその後は果たしてどういった症状や生活が待っているのか
個人的には大変気になる問題です。
ご自身の手術後の体調や今後どういったことが求められるかを発信されてます。
1.はじめに
<個人的体験から言えること>
闘病の実相;想像していたよりも回復には時間を要す。福島の子どもたちは、どうしているのか。
<個人的体験から言わなければならないこと>
危険性を確率論的に扱う非合理性;無限大に近い分母の大きさであっても、分子の1は存在する個であり、すべての生命は唯一無二の存在。
2.人間ドックでの偶然の発見から
l 毎年受診する人間ドックに脳ドック(頭部 MRI 検査)を加えた(山王メディカノレセンター)→頚動脈の超音波検査→頚部の甲状腺右葉に 7×8 mm の腫瘤が描出された→精密検査が必要(2012年12月末)。
l 超音波精密検査(都立駒込病院)→右葉に10×7×7o 程の結節性病変が認められる。境界は比較的明瞭な部分と不明瞭な部分が見られ、内部エコーは不均一である。不整な形状を呈しており、内部には豊富な血流信号が認められることから、悪性の可能性が否定できない。
l 穿刺細胞診(都立駒込病院)→乳頭癌が疑われる像だが、集団は小型で細胞数も少ないため確診には至らない。疑いありとする。
l 手術後の病理組織診断報告→甲状腺右葉亜全摘検体で、肉眼的に30×28×19o 大となる。検体内に 7×6×6o 大の淡褐色調の、境界不明瞭な結節を認める。石灰化を伴う。皮膜はない。組織学的には乳頭癌を認める。
摘出した右葉
l 検体内の放射性物質検査を依頼したが、当院にはそのための準備がまったくない、という回答だった。それゆえに、がん発症の原因は未解明。
4.退院後の現状と術後の経過観察
l 大声が出せず、声がかすれていて通らない。教職にあるため、発声には少々困難を感じる
l 食事の際、嚥下に神経を集中させるため会話はできない。
l 頚部の内部引きつれ感は、時として痛みも伴い、日常生活の気力を阻害する。
l 術後1年以内は、毎月採血・診察して内服する甲状腺ホルモン(チラージン)の量を調節する。チラージンは、毎日朝食後に1回服用。また3ヵ月毎にがん再発を調べるため、CT検査と超音波検査を交互にする。しかし、ヒバクを避けるため CT検査を断り、すべて超音波検査とした。これらの諸検査は5年経過で一区切りとなり、その後は定期的な人間ドックなどでの検査となる。
5.おわりに
l 「安全・安心」の掛け声からは何も生まれない。むしろ、「安全」の対概念である「危険」をしっかり認識して、現状をできるだけ正確に知ることが重要であろう。そのためには、無料の定期検診が制度化されることを強く望む。まさに、不安解消はこうした現状認識からこそ生まれるだろう。
l 危険性を確率論的に扱うことには、大いに疑問を呈したい; 誰のための? 誰が払う犠牲なのか? それが問題! 再度、すべての生命が唯一無二の存在であることを原点として、個の生存権や人権を考え続けていきたい。
被ばく問題を学習する会(仮)
http://www57.atwiki.jp/20030810/pages/32.html
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