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http://www.47news.jp/47topics/e/244426.php
2013/08/05 16:37
福島第1原発の汚染水の海洋流出を食い止めるため、東京電力は1〜2号機付近で高濃度の地下水汚染が見つかった一帯を地中の「土の壁」で包囲する計画を打ち出した。だが、造成が進む壁にせき止められた地下水の水位が急上昇し、今度は水のくみ上げが緊急の課題に。廃炉計画の行方を左右する汚染水問題への対応は後手に回り続けているのが現実だ。
東電は、水ガラスと呼ばれる薬液を地中に注入して岸壁沿いの土壌を固める工事を7月8日から開始。今月10日ごろ海側の壁が完成予定だ。しかし、せき止め効果で地下水の水位が上昇。壁を回り込んで地下水が海に流れる恐れもあり、東電は一帯への地下水流入を抑えようと、山側にも同様の土の壁を造り全体を取り囲む計画に転じた。
だが、山側の壁の設置にはがれきの撤去などが必要で、完成は早くても10月の見込み。一方で、地下水の水位はどんどん上がり続けており、1日現在、地表まで約1メートルに迫っている。
土の壁は工法の制約で地表から約1・8メートルより深い部分しか造れない。原子力規制委員会の作業部会は、地下水が海側の壁をすでに乗り越えて外に流れているとの見解を示し、壁の内側で地下水のくみ上げを早急に始めるよう求めた。
東電は今月末にも、水を集める溝を掘り、ポンプで1日約100トンのくみ上げを始める方針。さらに壁を補う形で、地表近くにコンクリート壁を付け加えることも検討し始めた。
だが、くみ上げた水は汚染されており、処理や保管の方法は未定。壁による包囲が完成しても、一帯に流れ込む地下水を完全に遮断することは不可能とみられる。
地下水の詳しい流れ方も不明で、原発事故直後からトレンチ(地下道)に残る極めて高濃度の汚染水と混ざり、汚染が拡散するリスクが残るなど問題は山積している。
規制委は東電に対し、地下水の流れや汚染状態の正確な把握に向けた調査方法の改善を要請。更田豊志委員は「国でも何でも使えるものは使ってほしい」と総力を挙げた対応を強く求めた。
(共同通信)
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